So-net無料ブログ作成

宮崎建築ツアー2 [アート論]

2007年7月28日(土)

 昨日早朝の飛行機で宮崎へ。建築史家の五十嵐太郎さん、建築ジャーナリストの磯達雄さんと宮崎空港で落合う。バスで都城市へ。熊本大学の浜田由美さんが、友人の斎藤さんと来ている。浜田由美さんはアートスタディズの建築美術ツアーには3回目の参加。直島丸亀ツアーとリスボンツアーにも参加してくれた。

 菊竹清訓の都城市民会館を見に行く。
 遠くから断片が見えてくると、怪獣のようなグレーの鉄が異様。《超1流》の《41流》の《超1流》建築。
 
 写真をみて想像していた建築をはるかに越えるすごい名品。放射状に広がる根元のコンクリート部分に、まず目が取られる。風雨にさらされた年代感が、この造形をさらに美しくしている。五十嵐さんも言っていたがロシア構成主義を思わせるデザインだが、しかし全体にいえるのだが左右対称が崩されている奇妙な「かしぎ」がある造型なのだ。

 とにかく写真で見るのとは違う。階段の表現が随所に使われ、鈴木亮二の建築を思い出す。後まで回りこんで見ると、角のような造型が建築の四隅にあるのだがこれもすごい。近代建築というか、私の視点で言えば液体建築なのだが、ミース系のインターナショナル建築とは正反対の、モダニズムの内側からモダニズムを超えたフォルムを持っている。こういう質が41流性なのだが、暗いまがまがしい不穏なフォルムは、伊藤忠太的系譜。写真に撮るが、写真では伝わらない。

 細部に至るまで、丁寧な工夫がされている造型で、建築家の造型力の凄みに圧倒される。美術家は、こういうのを見ないとまずい。この時期の菊竹さんは狂気であったと伊藤豊雄さんが言っていたとの事だが、菊竹さんの天才ぶりは見事だ。来て良かった。これは凄い。
 
 2階部分が増築されていたが、これは残念。無いと、低い一階から放射状の造型が起き上がる落差が、もっと際立ってくる。入口部分の天井の梁のカーブも、入口のコルビジェ的というか、丹下的というか、その梁と柱の造型とふしぎな階段性を持つカーブが組み合わさって不思議なアーチ空間なのだが、それが入口が増築されて削がれている。オリジナル部分まで入口が後退していると、講堂全体を持ち上げている空間構成がきわだって来る。この2つの増築は、まことに残念だが、しかし、それでも超一流の建築で、まったく世界的、人類史上に輝く名作だ。こんなものを壊すのはとんでもない事で、蛮行以外ではない。
 
 内部に、マスクとヘルメットをつけて入る。この頃になると見学者は30人ぐらいに膨らんでいる。内部にはアスベストと問題があるのと、電気が切られているので、発電機を持ち込んで、かろうじて見える中で、見学。デジカメで撮ると、昼間のように明るく撮れて、驚く。建築の内部というのは、いつもの事だが、少しがっかりする。例外は高松の香川県立体育館の丹下さんの空間とか、リスボンのコールハーの音楽講堂だったが、発電機の光は少なくて暗い性もあって、内部の大講堂の空間は良く分からなかった。入口部分は増築の問題はあるが、これは建築的にも美しい。サッシというか、矩形をつくる桟のデザインとか,細かいデザインが美しい。大家健史さんにも、久しぶりに会う。

 この後、市美術館まで歩く。31度の暑さの中での歩行で、私は遅れて、それでも頑張って重いカバンを持ちながらの強行軍。世界のモダニズムの優れた建築を見つけて保存していく運動をしているDOCOMOMOという世界組織の日本支部が、この菊竹清訓の建築を選んで、その記念展が開かれているので、見学。磯さんと一緒にフリックスタジオをやっておられる高木伸哉氏とあいさつ。数年前のタマダプロジェクトでの会合でお会いして以来。

 古い写真で見ると、菊竹建築の異様な迫力がさらにきわだつ。まあ、すごい人だ。確かに、この時期には丹下を超えている。1966年、現代美術史だと、1965年に高松次郎の影の作品が出てくる時代状況で、この高松次郎の影の作品が絵画としては6流でしかないから、菊竹さんのこの超一流の建築があると、日本の美術史の記述は、ずいぶんと豊かになる。
 
 菊竹清訓のスカイハウスは、第一回のアートスタディーズで取り上げたのだが、この時、美術系の反発は強くて、建築家は馬鹿だとか、脳天気だとか、休憩時間にトイレで聞かされた意見だが、驚くほどの強い反発で、今日、この菊竹建築の凄い非合理性を含む建築造型を見ると、美術系の反発が、なおさら良く分かる気がした。
 現代美術のモダニズム思考は、結局ミニマリズムに収斂していく合理性と単純化を持っているから、菊竹さんのようなゴジラ的造型思考が、理解できなかったのだろう。

 また歩いて用意された昼食をいただく。ここでDOCOMOMO JAPANの兼松絃一郎氏や、日本建築家協会九州支部の田島正陽氏と、名刺交換。

 五十嵐さんとアートスタディーズをやって、建築を見ていく面白さをお話したのだが、彼らが「建築家は美術を見ない」と言ったので、「まあそうですね。見てくれても、通俗的で(笑)」とお答えした。こういう愚痴は、玉田俊夫さんも言っていたが、建築家は外向的な性格だから、社会的フィルターを通してしか美術を見られないように感じる。一度社会から脱落して、社会の外部に出て作品を見る内向的な視線が無いようなのだ。しかしそれは欠点というのものではなくて、社会人としては正常な事であって、強い内向性を持っている美術系の人々の性格こそが異常というか、社会人としては障害者なのであって、もう一つの道を示しているにしても、最終的には人間は社会の中にしか生きえないのであるから、内向性に閉じこもるのは、限界がある。

 都城総合福祉会館へ移動。久しぶりに建築史家の倉方俊輔氏にお会いする。奥様にご挨拶。シンポジウムが開かれて、まず兼松氏の公演。ついで私も前に出て、五十嵐氏、磯氏、倉片氏、彦坂で、話をする。充実した良いシンポジウムであった。

 20数名で、バスで1時間走って鹿児島県にまで行って、山の中の鶏肉を焼いて食べるお店に行く。その名も「愛の里」。私は焼酎の霧島を飲む。美味しかった。最後は流しそうめん。
 


コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

コメント 1

アイドル【仲村みう(なかむらみう)】DVDレビュー

アイドル【仲村みう(なかむらみう)】DVDレビュー


自分の指で足を押さえ付けてます!!!!

すげーーーテレビで見た娘の股間アップううううううう!!!!!!!!ドンだけ現役アイドルの股間接写するんだ!!!



濡れた股間!!!!!!

濡れたプリケツ!!!!!!



収録時間約120分なんですよねー。

動画は【コチラ】のサイトでご覧ください。
http://kansou729.mad.buttobi.net/


前編、ホワイトMiu編は全体的に白い水着の多い明るいかんじ。 それに比べ後編のブラックMiu編は目隠し、拘束、監禁・・・ダークエロな感じです。

動画は【コチラ】のサイトでご覧ください。
http://kansou729.mad.buttobi.net/
by アイドル【仲村みう(なかむらみう)】DVDレビュー (2007-07-29 16:00) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

宮崎建築ツアー宮崎建築ツアー3 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

この広告は180日新規投稿のないブログに表示されます