《去勢》 [アート論]
2007年12月4日(木)
実は12月2日は日本ラカン協会の学会があった。
ここで福田肇さんが、カントとサドの報告をしたのだが、
《去勢》の問題が、取りあげられていた。
まだ、切った指が痛くて、打てないので、
細かいことを書く気にならないけれども、
社会的存在として重要なのは《去勢》である。
つまり人間の実践の中で、
自己満足や幸福の追求とは次元の違う領域がある。
自己満足を越える領域が分からないと、
作品も文書も、社会生活も、実は砂上の楼閣になるのだ。
つまり、一時的に栄えて良くても崩れるのである。
日々の生活の中で、
快楽の追求ではなくて、
その外の次元を追求できるかで、
人の人生も、作品も変わるのである。
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