SSブログ

妹島和世+西沢立衛(SANAA)のニュー・ミュー ジアム [アート論]


ニューミュジアム表紙6.jpg
ニューミュジアム表紙1.jpg


ニューミュージアム正面.jpg
ニューミュジアム正面1.jpg
ニューミュジアム正面10.jpg
ニューミュジアム正面11.jpg
ニューミュジアム正面13.jpg
ニューミュジアム正面5.jpg

ニューミュジアム外観30.jpg
ニューミュジアム正面12.jpg
ニューミュジアム外観50.jpg
ニューミュジアム外観4.jpg
ニューミュジアム外観10.jpg
ニューミュジアム外観14.jpg
ニューミュジアム外観16.jpg

ニューミュジアム内部4.jpg

ニューミュジアム内部2.jpg
ニューミュジアム内部3.jpg
ニューミュジアム内部8.jpg
ニューミュジアム内部15.jpg
ニューミュジアム内部13.jpg

ニューミュジアム内部5.jpg
ニューミュジアム内部6.jpg
ニューミュジアム内部41.jpg

ニューミュジアム内部10.jpg
ニューミュジアム内部1.jpg

ニューミュジアム作品1.jpg

ニューミュジアム作品5.jpg
ニューミュジアム作品15.jpg
ニューミュジアム2.jpg
ニューミュジアム図面4.jpg
ニューミュジアム図面8.jpg
ニューミュージアム図面.jpg
ニューミュジアム図面1.jpg
ニューミュジアム模型1.jpg
ニューミュジアム模型4.jpg
ニューミュジアム表紙3.jpg

妹島和世+西沢立衛(SANAA)のニュー・ミュー ジアムである。
私はまだ、見ていない。

評判は、富井玲子さんのニューヨークレポートなど、
いくつかで読んでいる。

デザインとしては、
箱がずれながら積み重なっているというところは、
少し面白い。
当然のようにフォーマルなものではなくて、
アンチ・フォーマルなデザインであって、
広義の意味で、デコンストラクションの建築とも言えるだろう。

ハイアートではなくて、
ローアートのデザインである。

しかし《気晴らしアート》ではなくて、
《シリアス・アート》である。

ゲーリーや、リベスキンド、
そしてコールハース、ザハ、といった
デコンストラクティビズムの建築が、
《ローアート》であるとともに、
《気晴らしアート》であるのに対して、
妹島和世のデザインは、ローアートだが、
シリアス・アートの組み立てなのである。

それが彼女の真面目さとも言えるが、
妹島和世の建築が、
まず、《ローアート》であるということの発見が、
私には、新鮮であって、
今までの疑問の一つが氷解した。

評価の高い金沢21世紀美術館も、
私の評価は低くて、好きではなかった。

しかし好きな人は多くて、
その理由を、某新聞社の女性記者に聞いた所、
偉そうでは無いから、という答えで、
なるほどと思った。

このニューミュージアムとの関連で言えば、
金沢21世紀美術館も《ローアート》建築という了解ができるのである。

この場合《ローアート》という指摘は、批判として、
あるいはおとしめるものとして言っているだけではない。
そういうニュアンスは避けがたいにしろ、
1975年のアメリカのベトナム敗戦以降、
アートの世界でも《ローアート》中心になって行った訳で、
そういう大きな時代変化の中に妹島和世の建築もあるという、
そのことの再自覚化としての指摘である。

妹島ゲーリー.jpg

《ローアート》建築でありながら、
たとえば、ゲーリーの、MIT ステイタ・センターと比較すると、
《シリアス・アート》建築であって、
フランク・ゲーリーの《気晴らしアート》建築とは、
違うものになっているのである。

この場合、この二人の建築の差は、
《シリアス・アート》と、《気晴らしアート》の差だけでは、
ないものを含んでいる。

それを《退化性》という概念を入れて考えてみよう。
《退化性》というのは、フロイトの芸術の定義として、
あげられている概念である。
この概念を入れると、ゲーリーの、MIT ステイタ・センターには、
《退化性》があって、それゆえ芸術であるが、
妹島和世のニューミュジアムには《退化性》がないゆえに、
芸術ではなくて、デザインであると、言えるのである。

建築の中には、
芸術建築になっているものと、
デザイン建築であるものと、
区分を付ける事が、このフロイトの《退化性》という視点を入れると、
出来ることになる。

海の駅1.jpg
海の駅2.jpg
海の駅3.jpg

以前に、
直島にある妹島和世+西沢立衛(SANAA)の「海の駅なおしまは、
建築ツアーで同行した南泰裕などにいろいろ教わって見たせいもあて、
面白かった。

妹島和世の《ローアート》のデザイン建築は、
今日的な刺激性を持っていて面白いものである事は、
私は十分に認めたいと思っている。

建築は実物を見ないと、分からないという事は、
学んだので、
このニューミュジアムも、
実物を見ると印象は違うだろうとは思うが、
とりあえず、格づけをしておく。

《イメージ判定法》で、《1流》
《言語判定法》で、《6流》。
《現実判定法》で、《1流》

《想像界》《象徴界》《現実界》の3界同時表示の建築。
固体/液体/気体の3様態同時表示の建築。

《6流》建築とは言え、
3界3様態を持っているというのは、
さすがであって、なかなか凄いものである。





nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 0

コメント 2

丈

6流・シリアスアートというのは日本的かもしれませんね。
壁面にあるネオンのロゴもローアートで、建築全体を
象徴しているのかもしれませんが、ちょっと調べてみました。

上級学芸員ローラ・ハプトマンの発案で
スイスの美術家ユーゴ・ロンディナンによる
2001年の作品「HELL,YES」を掲げた

この言葉はオルタナティブ・ミュージシャン、
「ベック」のアルバム「グエロ(白人を表すスペイン語のスラング)」の中にある同タイトルの曲からとった言葉と思われます。

スラングで意味は、「やったー!、よっしゃー!」感嘆を表す表現。
曲自体はミニマルっぽい淡々としたものですね。

ニューミュージアムの記事http://www.newmuseum.org/exhibitions/18より

慣用句辞典http://www.geocities.jp/ryugaku_123/eng/USENG.htm#H
より

ベックのビデオ・クリップ「hell yes」
http://www.youtube.com/watch?v=WPqkAYGlynI


by (2008-05-26 11:55) 

ヒコ

いつも、ありがとうございます。
ネオンのロゴを調べてくださって、
面白かったです。


by ヒコ (2008-05-26 15:36) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。