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モンドリアンからジャッドへ [アート論]

昨日は、建築と美術のINAXのトークショーが終わって、
その後の懇親会で、またまた徹夜、
五十嵐太郎さん、建築家の南泰裕さん、山田幸司さん、松田逹さん、
それに学生の中村さんが、最後の朝のメンバーで、
始発を待って帰って来た。

トークショーには、いろいろな方が来てくださってありがたかったが、
刷り師の瀬越義満さんと、15年ぶりくらいの再会が出来て、
うれしかった。

私のパワーポイントをつかったレクチャーは、
The Square is cut out モンドリアン、ジャッド、そして石上純也

Piet Mondrian


180px-Pieter_Cornelis_Mondriaan_senior.jpg

418px-Piet_Mondrian_and_Pétro_van_Doesburg.jpg

20060828160111-mondrian.jpg

mon_17.jpg



《イメージ判定法》で《1流》の人。


《言語判定法》で

《超1流》〜《7流》の多層的重層的人物。


《現実判定法》で

《8流》の人。


pieter-cornelis-mondriaan.jpg

piet-mondrian-1.jpg


《想像界》《象徴界》

 


《現実界》の3界をもった総合的人格

絶対零度/固体/液体/気体の4様態をもった
統合的な人格の人。

MondriaanPietjpg copy.jpg
5948-1.jpg
Mondrian-Broadway-boogie-woogie.jpg


gpc_work_midsize_34.jpg



mondriancol.jpg


モンドリアンの絵画構造は、格子である。


Donald Clarence Judd 


Donald  Judd66.jpg


開口部が、正方形。


Donald  Judd64.jpg

Donald  Judd5.jpg



開口部が√2矩形。



Donald  Judd68.jpg


開口部が、F矩形。



Donald  Judd17.jpg

Donald  Judd15.jpg


開口部が、1.382矩形。



Donald  Judd32.jpg


開口部が、√3矩形。



Donald  Judd13.jpg


8個の立方体の並列化。



Donald  Judd48.jpg


並列化とは、ストライプである。



Donald  Judd111.jpg


ジャッドの作品の基本構造は、

ストライプの、立体化である。

Donald  Judd14.jpg

Donald Judd34.jpg

Donald Judd31.jpg

Donald  Judd34.jpg

Donald  Judd41.jpg

Donald  Judd554.jpg

Donald  Judd69.jpg

Donald  Judd53.jpg

Donald  Judd3.jpg

Donald Judd33.jpg

Donald  Judd60.jpg

Donald  Judd41.jpg

Donald  Judd10.jpg

Donald  Judd36.jpg

この柱のようなインスタレーションの作品もまた、

ストライプの立体化である。

 

モンドリアンの格子状の絵画は、

ジャッドのストライプ状の立体となる。

さらにこれが脱ー構築化されたものとして、

現代の建築のその例を、見ることが出来る。

その一例として、石上純也を取り上げた。

図版の加工の手間を省く関係で、

このブログでは省略する。

 ニューミュジアム外観4.jpg

このブログで取り上げた、

妹島和世のニューミュージアムのその例と考えられる。

 

格子から、ストライプ、そしてその更なる脱構築化という、

この3段階を通して、

空間構造そのものの変貌を図式できたのだが、

同時に、その空間構造と連動する社会変貌も見える様になって来た。

そのことは、また、おいおいブログで書いて行きたいと思う。

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コメント 2

komatta

「現代という気体分子時代は、人間の人格までをも、ばらばらに解体してて来ているのであって、統合された人格というのは、素晴らしい存在であるが、古典的すぎて、時代にそぐわないのである。」
まったく的確なご意見!


by komatta (2008-06-17 11:26) 

ヒコ

komattaさん、コメントありがとうございます。
ラカンが言った3界の精神構造が、どうも解体される現象が進んでいる様に、私の観察では見えます。日本ラカン教会に属していますが、日本のラカン学者は、文献学が主流なので、あまりそういう観察や観測をしている人がいなくて、討議する場所はありません。
by ヒコ (2008-06-18 19:58) 

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