モンドリアンからジャッドへ [アート論]
昨日は、建築と美術のINAXのトークショーが終わって、
《現実界》の3界をもった総合的人格
絶対零度/固体/液体/気体の4様態をもった
統合的な人格の人。
その後の懇親会で、またまた徹夜、
五十嵐太郎さん、建築家の南泰裕さん、山田幸司さん、松田逹さん、
それに学生の中村さんが、最後の朝のメンバーで、
始発を待って帰って来た。
トークショーには、いろいろな方が来てくださってありがたかったが、
刷り師の瀬越義満さんと、15年ぶりくらいの再会が出来て、
うれしかった。
私のパワーポイントをつかったレクチャーは、
「The Square is cut out モンドリアン、ジャッド、そして石上純也」
Piet Mondrian
《イメージ判定法》で《1流》の人。
《言語判定法》で
《超1流》〜《7流》の多層的重層的人物。
《現実判定法》で
《8流》の人。
《想像界》《象徴界》
《現実界》の3界をもった総合的人格
絶対零度/固体/液体/気体の4様態をもった
統合的な人格の人。
モンドリアンの絵画構造は、格子である。
Donald Clarence Judd
開口部が、正方形。
開口部が√2矩形。
開口部が、F矩形。
開口部が、1.382矩形。
開口部が、√3矩形。
8個の立方体の並列化。
並列化とは、ストライプである。
ジャッドの作品の基本構造は、
ストライプの、立体化である。
この柱のようなインスタレーションの作品もまた、
ストライプの立体化である。
モンドリアンの格子状の絵画は、
ジャッドのストライプ状の立体となる。
さらにこれが脱ー構築化されたものとして、
現代の建築のその例を、見ることが出来る。
その一例として、石上純也を取り上げた。
図版の加工の手間を省く関係で、
このブログでは省略する。
このブログで取り上げた、
妹島和世のニューミュージアムのその例と考えられる。
格子から、ストライプ、そしてその更なる脱構築化という、
この3段階を通して、
空間構造そのものの変貌を図式できたのだが、
同時に、その空間構造と連動する社会変貌も見える様になって来た。
そのことは、また、おいおいブログで書いて行きたいと思う。
「現代という気体分子時代は、人間の人格までをも、ばらばらに解体してて来ているのであって、統合された人格というのは、素晴らしい存在であるが、古典的すぎて、時代にそぐわないのである。」
まったく的確なご意見!
by komatta (2008-06-17 11:26)
komattaさん、コメントありがとうございます。
ラカンが言った3界の精神構造が、どうも解体される現象が進んでいる様に、私の観察では見えます。日本ラカン教会に属していますが、日本のラカン学者は、文献学が主流なので、あまりそういう観察や観測をしている人がいなくて、討議する場所はありません。
by ヒコ (2008-06-18 19:58)