吉村寿博のN-HOUSE [《超一流》の現代建築]
《イメージ判定法》で《超1流》。
《言語判定法》で《1流》。
《現実判定法》で《超1流》。
《想像界》《象徴界》《現実界》の3界ある建築。
絶対零度/固体/液体/気体の4様態のある建築。
非合法性、非実体性、退化性のある真性の芸術建築。
CAAKという金沢の若手の建築家の集まりが主宰したツアーでした。
近県3県からの学生が集まっての、
盛況なものでした。
いくつもの印象的な建築を見られたのですが、
その中の一つに吉村寿博氏のN-HOUSEがあります。
実際の建築を見ているので、
書きたいことや、書ける事はありますが、
しかし私自身は建築批評家ではないので、
私の興味だけに絞って書きます。
吉村寿博氏は、今回のツアーでも車を運転してくださったり、
お世話になったのですが、彼は金沢21世紀美術館という
妹島和世さんの建築を建てた若手の建築家です。
金沢21世紀美術館は、
《イメージ判定法》で《1流》。
《言語判定法》で《6流》。
《現実判定法》《6流》。
《象徴界》の建築。
気体建築。
実体的で、合法的で、デザイン的エンターテイメント建築。
私の視点で見ると《6流》性の強い妹島和世さんの
デザイン的エンターテイメント建築の下から、
《超1流》の真性の芸術建築をつくる若手建築家が現れて来た事に対する、
驚きと言うか、その衝撃性が、心に焼き付きました。
石上純也さんも妹島和世さんの所から出て来た《超1流》の建築家です。
歴史的には、《6流》から《1流》や《超1流》に跳ね上がって行く、
あるいはその逆の現象も観察されています。
ですから希有の現象ではなくて、むしろありふれたこととも言えるのですが、
それでも、なお、
2人の《超1流》建築家を生み出した妹島建築という土壌は、
たいへんに印象深い貌を持つものとして、見えてくるのです。
絵画史でも良き師・媒介者というのは同様の例が多々ありますね。
ピサロ→セザンヌとか
ハンス・ホフマン→リー・クラズナー→ポロック、
あるいはフランケンサーサラー→モーリス・ルイス
なにか「教育のツボ」を暗示しているようで興味深いです。
by 丈 (2008-06-24 10:13)
なるほど、教育のツボですか。建築の場合は、徒弟制度ですので、
禅宗のような師資相承で教育がされて行きます。
by ヒコ (2008-06-24 12:03)