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奈良美智の作品 [日本アーティスト序論]

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《想像界》の眼で《6流》、デザイン的エンターテイメント。
《象徴界》の眼で《6流》、デザイン的エンターテイメント。
《現実界》の眼で《6流》、デザイン的エンターテイメント。
気体美術、つまり現代アートです。
シニフィエの美術(=脳内リアリティの作品)で、新しかったと言えます。

奈良美智の作品の中に、全く芸術性がゼロであるかと言うと、
それは、そうも言えないのであって、《想像界》の眼で見た時の《非-合法性》があるので、
この要素で、芸術であるとする、見方の立場はあり得ると、思います。

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《想像界》の眼で《6流》、デザイン的エンターテイメント。
《象徴界》の眼で《6流》、デザイン的エンターテイメント。
《現実界》の眼で《6流》、デザイン的エンターテイメント。
気体美術(=現代アート)。
シニフィエの美術。

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《想像界》の眼で《6流》、デザイン的エンターテイメント。
《象徴界》の眼で《6流》、デザイン的エンターテイメント。
《現実界》の眼で《6流》、デザイン的エンターテイメント。
気体美術。
シニフィエの美術。

こういう奈良美智/GRAFの人形は、
《想像界》でも、まったく合法的であって、
完全にデザインワークであって、これは芸術ではありません。

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奈良美智の顔です。


《想像界》の眼で《6流》。
《象徴界》の眼で《6流》。
《現実界》の眼で《6流》。
気体人間です。
《想像界》の人格の人です。

昔の横浜美術館の奈良美智展は見に行っていますが、
私自身は、奈良さんに対する評価はありません.
言い換えれば【フロイト・ラカン的位相からの芸術分析】という視点で見ると、
奈良美智さんの作品は、まったく芸術ではなくて、
凡庸なものにすぎないのです。

例えばレオナルドダヴィンチのモナリザと比較して、
奈良美智は、あまりにも落ちるのです。

レオナルドダヴィンチのモナリザと、
たとえばポロックの最良の絵画を比較した時には、
ポロックが落ちるとは言えないのです。
ゆうにレオナルドダヴィンチとポロックは、
芸術分析的には拮抗しうるのです。

奈良美智は、ポロックと比較しても、
芸術分析的には、格段に落ちるのです。

奈良美智を、宗達と比較すると、落ちます。
奈良美智を、光琳と比較しても、落ちます。
奈良美智を、酒井 抱一と比較すると、同じく《6流》ですので、
比較にはなりますが、抱一の方が上です。

鈴木其一比較すると、ほぼ同じです。
彦坂尚嘉の私観では、そのレベルの作家として
奈良美智は存在するのです。

奈良美智を初期に買い集めて、大もうけして、
奈良御殿といわれる建築まで建てたディーラーとも、
たまたま知り合って
一緒に飲んでいます。
そのディーラーは、面白い人物と思いました。

美術市場というもののメカニズムのカオス性は、
芸術論とは連動していません。
むしろ素人の評価に近い面がありますが、
しかし市場は、気象に良く似た複雑なメカニズムで動いているので、
単純化はできません。

奈良さんの存在を無視できるとは思いませんが、
芸術的に問題にするとすれば、
それは文化の持つ、もう一つの面と言えます。

それは、《時代の表現》と言う面です。
奈良さんが描き出した、
ナイフを持った、悪意を込めた眼で見つめる少年というのは、
この時代の【ユング的集合無意識】を表象するすぐれたイコンでありました。

つまり【ユング的集合無意識】で見ると、
奈良美智の作品は、《1流》に見えるのです。

それとシニフィエ、これを彦坂流に言えば脳内リアリティ的に
表出したことで、
奈良美智の作品は、傑出していたのです。

【ユング的集合無意識】では、・・・・・・・・・《1流》。
【フロイト・ラカン的位相からの芸術分析】では、《6流》。

こういう2重性で、奈良美智を捉えたいと思います。










タグ:奈良美智 GRAF
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コメント 1

笹岡 24歳

奈良美智、想像界的に非合法。そうですか。
モナリザやポロックやロスコとの、大きなレベルの差は感じます。

奈良美智の絵は、街の中から一歩も出ていない感じがします。




by 笹岡 24歳 (2009-01-15 15:15) 

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