川久保玲と小山登美夫ギャラリー京都(改稿1) [アート論]
H&Mのコムデギャルソンとのコラボレーション商品が今日から発売です。
白川真由美(ギャラリー山口、東京京橋)さんからメールで教えていただいたので、
早速,サイトで見ました。
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それともう一つのメールが入って来たのが、
『小山登美夫ギャラリー京都』のオープニングのメールでした。
この度、タカ・イシイギャラリー、小山登美夫ギャラリー、後藤繁雄は、11月20日(木)に、京都にて新たなスペースをオープンする運びになりました。
オープニング・エキシビションとして、タカ・イシイギャラリー 京都では法貴信也 展を、小山登美夫ギャラリー 京都では桑原正彦 展を開催致します。また、後藤繁雄プロデュースによる花屋町 Portfolio Roomは、年始よりの本格運営に向け、活動を開始いたします。
皆様には一層のご愛顧、お引き立てを賜りたく、よろしくお願いいたします。つきましては お披露目を兼ね、下記日程にてオープニングレセプションを開催いたします。
日時:11月20日(木) 18:00 - 20:00
会場:タカ・イシイ 京都、小山登美夫ギャラリー 京都、花屋町 Portfolio Room
〒600-8325 京都府京都市下京区西側町483番地(西洞院通六条下ル)
ご多用中とは存じますが、この機会に 是非 この新たな空間をご堪能いただけたら幸いです。
お繰り合わせのうえ、お気軽にご来場いただけますよう、一同、心よりお待ち申し上げております。
開廊時間:火曜日—土曜日, 12時—19時
休廊日:日・月曜日、祝祭日
住所:〒600-8325 京都府京都市下京区西側町483番地(西洞院通六条下ル)
*電話・FAXは、11月20日からの対応になります。ご了承ください。
*1階には [ TKG エディションズ 京都 ] のオープンも準備中です。詳細決まり次第お知らせいたします。
インフォメーション
1F TKGエディションズ 京都、 花屋町 Potfolio Room
2F タカ・イシイギャラリー 京都 小山登美夫ギャラリー 京都
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さて、まず話をもどして、川久保玲のH&Mです。
しかし川久保玲本来の《超1流》性はなくて、《1流》になっている。《想像界》の眼で《1流》の《真性の芸術》《象徴界》の眼で《1流》の《真性の芸術》《現実界》の眼で《1流》の《真性の芸術》
《想像界》《象徴界》《現実界》の3界をもつ重層的な表現気体/液体/固体/絶対零度の4様態をもつ多層的な表現《気晴らしアート》《ローアート》
普通は《6流》で、無印良品のようなH&Mです。それが《1流》になっているのだから、お買い得です。下は、H&Mの画像検索で見つけたものです。
《想像界》の眼で《6流》のデザイン的エンターテイメント《象徴界》の眼で《6流》のデザイン的エンターテイメント《現実界》の眼で《6流》のデザイン的エンターテイメント
《現実界》のデザイン。気体デザイン。《ローデザイン》《シリアス・デザイン》
典型的な《6流》デザインで、ユニクロは《7流》ですので、H&Mの方が上ですが、無印良品も《6流》ですので、同じということになります。
ではMUJI無印良品とは、何か差があるのでしょうか?無印良品の場合、衣料よりも他のものが多いし、それを前に出していますね。ファッションとしてはもの派みたいなので、ファッションとして突出力はないようですが、下の画像を見て下さい。
《想像界》の眼で《6流》のデザイン的エンターテイメント《象徴界》の眼で《6流》のデザイン的エンターテイメント《現実界》の眼で《6流》のデザイン的エンターテイメント
《現実界》のデザイン、固体デザイン《ハイ・デザイン》《シリアス・デザイン》
この芸術分析で分かった事は、無印良品の特徴というのは、《ハイデザイン》であることです。そしてもう一つ《固体デザイン》、つまり骨董的な、前ー近代に退化したデザインだと言う事です。さらには、《シリアス・デザイン》である事です。
だから、ファッションとしては、固定性が強くて、遊びがないのですね。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆さて、川久保玲は、H&Mのキャラにどう取り組んだのか?
私が、見る限り、まず、《1流》に格をアップしています。さすがに《6流》に付き合うのは、できなかったのでしょうね。
《1流》の、しかも3界とも《真性の芸術》で、
多層的重層的な服を作り出したのです。この《真性の芸術》に対する川久保玲の実力には驚きます。
しかし、下記サイトをみて、正直言って好きな服はなかった。安いから、私のような貧乏人にはありがたいので、買えれば買いたいとは思うが、しかし、本来の川久保玲の《超1流》の魅力は無い。
もう一つ気がついたのは、川久保玲は、《1流》《1流》《1流》と、《想像界》《象徴界》《現実界》の3界をすべて《1流》で、統一してしまっています。そこで、推理としては、3界をバラバラにしてコントロールする事は、もしかすると、川久保さんには出来ないのかもしれない。
私の考えだと、下記のような組み立ては、出来たと思うのです。《想像界》の眼で《1流》の《真性の芸術》《象徴界》の眼で《6流》のデザイン的エンターテイメント《現実界》の眼で《超1流》の《真性の芸術》
この3界をバラバラに分解してコントロールする技術は、そうすると、もしかすると彦坂の特許技術かもしれません(笑)
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さて、続いては小山登美夫ギャラリー京都のオープンです。この世界経済危機の中でのオープンは、大変だなぁと、人ごとながら、心配してしまう。
それに東京の画廊が、京都に進出というのも、凄い。場所も東本願寺の側で、良い様に思えます。しかし京都進出の過去の事例は、寡聞にして知らない。私の印象では、京都に市場があるとは思えないのだが・・・。
しかしこのごろ、京都の若手アーティストを東京の若手画廊が青田買いしているという話を聞きましたから、そういう事に関連があるのかもしれません。東京の美術大学の《6流》オンパレードの空無化が進んでしまって、若手アーティストの質が悪すぎる様になった。それに比べて伝統のある京都は、良い伝統美術を目にしているし、もともと京都画壇のほうが東京の画壇に比べて《1流》性が高い。それもあって、京都の美大のアーティストの評価が高いというのです。それは私も同感です。私も京都奈良が大好きです。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆【続きは下記をクリックして下さい】
今回のオープン展のものではありません。
《想像界》の眼で《6流》のデザイン的エンターテイメント《象徴界》の眼で《6流》のデザイン的エンターテイメント《現実界》の眼で《6流》のデザイン的エンターテイメント
《想像界》の美術。気体美術。《ローアート》《気晴らしアート》
それと、前から思っていて書けない事だったのだが、川久保玲のようなデザイナーが、3界で芸術になった、安いH&Mの服をつくっているのに、現代アートのトップギャラリーが、こういう《6流》のデザイン的エンターテイメントを売っているという、何とも倒錯した状態に対する不可思議さである。
デザイナーの川久保玲さんのほうが、《真性の芸術》を作り出す秘密を知っていて、アーティストが、安手の《6流》デザインしか描けない所に、今日のアート状況があります。美術よりもファッションを買ったほうが、芸術的には良い趣味ということになる。
もっともこうしたレベルの低い《6流》のデザイン的エンターテイメントが、売れて行くと言う状況があって、悪いのは作家というよりも、これを買うお客の方です。
お客の教養がなくて、下品なのです。
でも、お客というのも、買って、毎日見る事で、目が変わって行きます。そういう勉強をする必要があるのです。ですから、買う事は良いと思います。
しかし東京のお客が下品で、無教養で、こうした現代アートを買うのは分かりますが、京都の人々は、教養が高いから、買わないのではないのか?
まあ、それは私の偏見なのかもしれません。小山登美夫ギャラリー京都の健闘を祈ります。
川久保玲さんの服装”デザイン”,
確かに抑制の効いた色彩にストイックな気品がみなぎって,
すばらしい作品だと思います.
売るための”デザイン”がこのような魅力にあふれているのに,
ファイン・アートのこのサンプルはあまりに残酷過ぎます.
おそらく桑原正彦氏は心やさしい方でしょう.
会えば魅力的な方かもしれません.
しかしアートはもう少し私的なものを越えたところに有るという視点,
これには残念ながら彦坂氏と全く同意見です.
幼児性というものが低次元だと言うわけでは無いのですが,
幼児の視線は一方では透徹した怖さを持つはずです.
クレーやランボーを引き合いに出すまでも無いでしょう.
どうして”デザイン”分野が緊張感を持続でき
アートが緩んでしまたのか,こうした場で失礼とは思いますが
僕なりの考察を紹介させて下さい.
http://www.symplexus.jp/html/plan2.htm
気晴らし程度の内容なので
暇な時アクセス頂けたら幸いです.
by symplexus (2008-11-13 22:14)
symplexus様
拝見しました。真面目でいらして、ずいぶんアーティストとしても活動なさっておられますね。
by ヒコ (2008-11-15 21:19)
アクセスして頂けたのですか!
ありがとうございます.
このブログを拝見して,生き返ったような気分でいます.
過去と現在を縦横に行き来する中で
アートに向かう意味を源流から考えさせるというのか・・
異論に対しても丁寧に論理を展開される誠実さに
何度も勇気付けられました.
もう一度自分の作品も組み立てなおそうと思うこのごろです.
by symplexus (2008-11-15 21:50)
symplexus 様
こちらこそ、良いコメントをいただき、励まされています。ありがとうございます。
by ヒコ (2008-11-18 01:50)