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日本ラカン協会第8回大会(加筆) [心理学]

昨日は日本ラカン協会の大会でした。
一応幹事ですので、もちろん参加したのですが、
四国のプロジェクトが間に合わなくて、懇親会には出ませんでした。

柄谷行人氏も出席してのシンポジウムがあったので、
学生の参加者も含めて多かったです。
 
年次大会


 日本ラカン協会第8回大会プログラム   


 日時:2008年12月7日(日)
 場所:専 修大学神田校舎7号館731教室(3F)
 

   ◎12月7日(日)
 
 1. 研究発表 午前10時~11時45分

   森 綾子 (渡辺メンタルクリニック,築地サイトウクリニック)
   「" La psychose ordinaire (ふつうの精神病) "について」
  

この発表は面白かったです。理由は、具体的な精神障害者の事例の報告だったからです。象徴界が欠ける事例で、なかなか大変です。子供を産んで、その後に障害がでました。子供の顔を見るのも嫌と言うことです。この場合には、極端な精神病ではなくて、境界例なのですが、それでも本当に象徴界が弱っていて、障害を起こしている。

それに対して、私の《言語判定法》で、顔を絵画に様に見て、《想像界》《象徴界》《現実界》の欠けている例をあげるのは、あくまでも私の《言語判定法》での読み取りなので、直接の関係はありません。美術作品というのは、人間の精神が作り出していると考えます。そして顔も
また、人間の精神が現れている場所なのです。それが私の判定の立場です。

しかし、私の《言語判定法》と、実際の病例との距離を測定してみたくなりました。精神障害の人は、病院でですが、何人か、見ていますし、話もしています。障害のある人の眼がおかしいです。今は、四国の展覧会で余裕が無さ過ぎますが、これが終わったら、何とか、もう少し精神病の実例の勉強をしてみようと思いました。



 萩原 優騎 (日本学術振興会特別研究員PD)
           「象徴界は衰退しているのか」
          
萩原氏は、前々回の発表は印象的だったのですが、
今回は、今ひとつ、整理が巧く着いていない発表でした。
リスク社会の中で象徴界が弱くなると言う問題を、
ジジェクが書いているそうで、これに絡んだ論旨でした。
これも私が勉強不足で、読む必要を感じました。


 2. 昼休み  

 3. 総会 
 

 
4. シンポジウム 午後2時~5時30分

〈 日本精神分析をめぐって 〉

提題者 : 柄谷 行人 (文芸評論家・思想家)
      日本精神分析再考

提題者 : 若森 栄樹 (独協大学)
      日本における精神分析の可能性と不可能性

提題者 : 石澤 誠一 (大阪府立大学)
      阿闍世=親鸞 vs. オイディプス=フロイト
       ――精神分析学的知見と近代日本文化


柄谷氏の話は面白く無かったですが、
しかしパフォーマーとしては、
なかなか興味深くて、マイナーな良さが出ていました。
つまり柄谷氏は有名ではありますが、
マイナーな人物の話し方や感情の表し方をしていたのです。
それは面白かったです

若森栄樹氏は、
精神分析の空間―ラカンの分析理論』という本を書かれていて、
私の勉強にとってはラカン入門になった教科書とも言うべきものでした。
日本ラカン協会の理事をなさっています。

石澤誠一氏は《超1流》の研究者で、
今日の発表も抜群に面白かったです。
親鸞の思想とフロイトの思想の類似性の指摘で、
日本の中にある慚愧の念というもの意味を教えられました。






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