田嶋奈保子の「燃える家」のパフォーマンス(加筆5改稿2校正5) [気体分子ギャラリー]
下記で、田嶋奈保子のパフォーマンスが見られます。
さて田嶋奈保子の最初の作品を見たのは、
「崩壊」という水彩画であった。
ご両親の不仲による、家庭崩壊を主題にしたこの絵画は、
私を打つものがあった。
不幸な人は、良い作品をつくる。
そういうものなのです。
その後、田嶋奈保子は、「燃ゆる家」と題されたシリーズを
描き始めました。
それは彦坂敏昭の「燃える家」に続く様にして始まったのです。
私は最初の「崩壊」という作品は、早くに見ているので、
主題そのものは、彦坂敏昭さんの影響ではないのは知っています。
題名については相談を受けたのですが、
良いのではないか、と答えました。
何故に、彦坂敏昭も、田嶋奈保子も、
燃える家を主題に選んだのだろうか?
おのおのの必然性は違うのでしょうが、
しかし、今、世界は金融危機の中で燃え上がり、
崩壊を始めているのです。
このことと、深く関連しているとは言えないかもしれませんが、
そういう時代を象徴する美術になっているとは言えます。
彦坂敏昭 田嶋奈保子
《想像界》の眼で《第8次元》のデザイン 《想像界》の眼で《第41次元》の《真性の芸術》
《象徴界》の眼で《第8次元》のデザイン 《象徴界》の眼で《第41次元》の《真性の芸術》
《現実界》の眼で《第8次元》のデザイン 《現実界》の眼で《第41次元》の《真性の芸術》
《想像界》の美術、気体美術。 《想像界》《象徴界》《現実界》の3界をもつ重層的な表現
気体/液体/固体/絶対零度の4様態をもつ多層的な表現
《シリアス・アート》《ハイアート》 《シリアス・アート》《ハイアート》
シニフィエ(記号内容)の美術 シニフィアン(記号表現)の美術
《原始平面》『ペンキ絵』 《透視画面》「オプティカル・イリュージョン」
【B級美術】 【A級美術】
彦坂敏昭さんの、2006年の最初の燃える家は、《超次元》だったので、
それを使いたかったのですが、ホームページの画像が、
完全には開かなくて、使えませんでした。
どうしても今の時代の主流がシニフィエ(記号内容)の表現なので、
彦坂敏昭さんが、デザイン的エンターテイメントになってしまったのは、
止む終えない事とは思います。
田嶋奈保子さんにしても、同じ道を歩むことは、あり得るのです。
新人で、アーティストが登場するときには、
既成の美術界とは異質な作家として出てくるのですが、
その異質性は、長くは維持できないのです。
かならず、周辺を覆う、凡庸性に同化していってしまう。
かといって、同化を拒絶する作家は自閉して、それも限界を露呈する。
同化しつつ、かといって差異をも生産し続けるという、
そういう差異と同化の回転するエンジンを持つアーティストは、
極めてまれなのです。
脳みその様なフォルムで、家が燃え、家族が崩壊して行く。
《想像界》の眼で《第41次元》の《真性の芸術》
《象徴界》の眼で《第41次元》の《真性の芸術》
《現実界》の眼で《第41次元》の《真性の芸術》
《想像界》《象徴界》《現実界》の3界をもつ重層的なの作品、
気体/液体/固体/絶対零度の4様態をもつ多層的な表現。
《シリアス・アート》《ハイアート》
シニフィアン(記号表現)の美術。
《透視画面》『オプティカル・イリュージョン』【A級美術】
前にも書きましたが、田嶋奈保子の作品を下手だという批判が
ありますが、
彦坂尚嘉の視点で見ると、《第41次元》の《シリアス・アート》で、
しかも《ハイアート》になっている、
良い作品という事になるのです。
燃ゆる家は、海に乗り出して行く。
作家をほめることは、実は良く無い事です。
また、ほめられたくて作品を作る様になると、
作品は悪くなるのです。
ほめられる目的で、作品を作ってはいけないのです。
難しい事です。
ほめられるという快感が、制作をする目的ではないのです。
では、何なのでしょうか?
他人の思惑を超えて、
盲目的に芸術の道を歩む。
こう言うと再び、何かを、間違えます。
どのような結論を出そうが、
間違えるのです。
単純な結論は無いと言えます。
制作そのものの難しさと、複雑さ。
そして寿命の短さ。
燃え上がり、溶けて行く家。
《想像界》の眼で《第41次元》の《真性の芸術》
《象徴界》の眼で《第41次元》の《真性の芸術》
《現実界》の眼で《第41次元》の《真性の芸術》
《想像界》《象徴界》《現実界》の3界をもつ重層的なの作品、
気体/液体/固体/絶対零度の4様態をもつ多層的な表現。
《シリアス・アート》《ハイアート》
シニフィアン(記号表現)の美術。
《透視画面》『オプティカル・イリュージョン』【A級美術】
先日の「深川ラボ」での個展では、
「燃ゆる家」のパフォーマンスで、
自分の長い髪の毛を使った、ペインティングをして、
YouTubeで、発表しています。
さらに、マッチで小さな家に放火するパフォーマンスも行います。
私が、この「深川ラボ」の田嶋奈保子のパフォーマンスで、
一番感銘を受けたのは、
「顔面ペインティング」でありました。
赤い絵の具を浸けて、自らの顔でキャンバスに絵の具を
擦りつけたのです。
アーティストというのは、普通の意味での幸せな生活というのは、
断念しなければ、成立しません。
幸せな生活を、なぜ、断念しなければならないのか?
断念したと言うより、
断念させられて、
断念し続ける事でしか、生き得ないのです。
そうした事は、単なる観念的な事ではなくて、
生理的にも不快感の中を生きる事なのです。
不快の中を生き続けるしか無い、
不幸な人生。
若い女性が、顔に絵の具をつけて描くというのは、
田嶋奈保子という20歳代半ばの女性作家の、
なみなみならない精神の力を感じたのでした。
不幸を生き続けるということから、
逃げない事。
ただ、ひたすら、悲惨な死へと向かって、
一歩一歩歩む時に、
それが、一点一点作品を作り続けるということと、
重ねて行くという、人生。
田嶋奈保子の家庭崩壊は、
しかし田嶋奈保子個人の問題ではなかった。
現在の時代は、多くの家族が崩壊し、ばらばらになって行く。
その中で、家に火をつける事件も頻発し、
多くの家族殺しの事件も起きたのです。
自宅に放火で中2逮捕、家族6人殺害未遂
自宅に火を付け、家族を殺害しようとしたとして、神奈川県警大和署は29日夜、殺人未遂と放火容疑で、神奈川県大和市の市立中学2年の男子生徒(14)を逮捕した。
調べに「普段から両親に勉強や生活態度のことで怒られ、うっぷんがたまっていた。重圧に耐えきれなくなり、家族がいなくなれば自由に生活できると思った」と供述しているという。
調べでは、男子生徒は29日午前3時45分ごろ、自宅2階で就寝中の父親(42)と母親(41)、小学5年の弟(11)の布団や、1階のリビングにあったこたつ布団などに食用油をかけ、ライターで火を付け、家族6人を殺害しようとした疑い。
両親がすぐ気付き、消火した。1階や2階の計約7平方メートルを焼いた。1階には祖父(70)と祖母(65)、叔父(38)が寝ていた。
生徒は、2階の自室にあるベッドの下に包丁を隠しており、「全員死んだら自分も死のうと思った」と話している。(共同)
[2009年1月30日21時9分]
日本の家族崩壊だけではありません。
【続きは下記をクリックして下さい】
世界が崩壊して行くのです。
今日の金融危機は、地球規模で火事になり、崩壊して行くかの
状態になっています。
それに合わせるかの様に、
オーストラリアでは、大規模な山火事が起きました。
死者300人?—豪州の山火事
2月11日21時27分配信 時事通信
山火事に見舞われたオーストラリアのメルボルン北東のスティールズクリークで、現場検証する警察官ら。捜索が進んでいない地域の状況が徐々に判明、犠牲者が300人に達するとの見方が出てきた(11日)
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もともと田嶋奈保子は、火に縁があったのです。
ガラスを、武蔵野美術大学で学んだアーティストであったのです。
ガラス作家が、現代アートをやって、
パフォーマンスをやり、絵画も描いて、
そしてガラス作品もつくるという。
ガラスという炎の芸術が、
こうした燃ゆる家の作家として登場してくると言うのも、
今まで無かった事で、
どこまで展開できるのか?
短命で終わるのか?
それとも大きな大木の様な作家に育って行くのか?
田嶋奈保子のガラス
《想像界》の眼で《第1次元》の《真性の芸術》
《象徴界》の眼で《第1次元》のデザイン的エンターテイメント
《現実界》の眼で《第1次元》のデザイン的エンターテイメント
《現実界》の作品、気体美術。
《気晴らしアート》《ローアート》
シニフィアン(記号表現)の美術。
《原始立体》【B級美術】
下記で、田嶋奈保子のパフォーマンスが見られます。
タグ:田嶋奈保子
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