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初音ミクは《第41次元》/坂東次郎のInner CAFF(改題加筆3) [歴史/状況論]

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井上清仁さんから、仮想歌姫「初音ミク」の存在を教わりました。
《第41次元》です。
歌唱も、アニメも凄いですが、
しかし当然にように、デザイン的エンターテイメント。

逆に言えば、《第41次元》のデザイン的エンターテイメント
というのは、
実に、コンピューターの表現次元だったのですね。
《41流》の《第41次元》が、シニフィエ化して出現して
来ているのです。

そう考えると、当然の事ではあるかもしれませんが、
しかし、天地がひっくり返った倒錯時代を私は生きている事に
なります。

かつては下部構造のアンダーグラウウンドであった《第41次元》が、
「パンドラの箱が開いた」と言われて社会の表舞台に登場したのが、
インタネットの鬼畜系や死体画像系に代表されるものでありました。

それがこうして仮想歌姫「初音ミク」にまで結実してくると、
たんなる悪趣味のアンモラルな解放ではなくて、
《第41次元》がシニフィエ(記号内容)化することで開かれる、
あらたな文化の上部構造であるこことが、理解できます。



つまり《第41次元》という、本来は文明の下に隠されていた次元が、
時代の表層や、上部構造になって来ているのです。

仮想歌姫「初音ミク」は、ボーカリストです。
以下のURを見て下さい。


世界に広がる仮想歌姫「初音ミク」 新進クリエーターに迫る

http://www.asahi.com/video/news/TKY200903200210.html


◆◆坂東次郎◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


昨日、坂東次郎さんの2000年に出されたCDをいただいた。

Inner CAFF』というアルバム。

 

いただいたものを格付けするのは失礼だが、

恥知らずの彦坂尚嘉としては、果敢に芸術分析をします。


《想像界》の眼で《第1次元》のデザイン的エンターテイメント音楽
《象徴界》の眼で《第1次元》のデザイン的エンターテイメント音楽
《現実界》の眼で《第1次元》のデザイン的エンターテイメント音楽

《想像界》の作品、気体音楽。

《シリアス・アート》《ハイアート》
シニフィエ(記号内容)の音楽。
《透視音楽》『オプティカル・イリュージョンの音楽』
【A級音楽】


打ち込みで作られていて、9年前は、まだ初音ミクのような、

ヴォカルソフトの無い時代だから、いま聴くと、古典的な

落ち着きさえ感じられる。繰り返し聞ける、なかなか良い

音楽です。

《シリアス・アート》で《ハイアート》になっている事の

良さがあります。坂東さんの誠実な人柄が、音楽の良さと

なっている。


私自身は、こうした打ち込みや、CGによる作画といった、

コンピューター表現を、重要なものと考えて来た。

出来るだけ自分でもやるように努力して来たし、

そして、その事を考えて来た。


坂東次郎さんからは、実は打ち込みに集中されていた時のことを、

話としてはお聞きしていて、

その後に、再び生の演奏に戻られた方だ。


いま、その2000年の時の音を聞かせていただくと、

最近のお経のアルバムと重ね合わせて、

豊かな可能性を感じる。

なにか、ご一緒にお仕事できないものだろうか。

お経の音楽を、7曲作りたいですね。

それを《第41次元》の《真性の芸術》にして、

ヒットさせたい!

音楽マネージメントをやりたいですね(笑)。



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コメント 3

バンドウジロウ

彦坂様、古い音源で恐縮でしたが格付けまでしていただき、ありがとうございます。納得の内容です。お経のシリーズはすぐに続編を作るつもりが1年も経ってしまいました(反省です)。やっと制作を再開しました。以前お聞かせしたのはデモテープ・レベルですので、もっとクオリティは上げられます。一昨年のACKidでのお手伝いは自分にとって大きな経験でしたので、なにかご一緒できれば嬉しいです。
by バンドウジロウ (2009-03-23 18:27) 

ヒコ

バンドウジロウ様
コメントありがとうございます。
お経の曲、すばらしかっただけに、むずかしさも、分かります。ほんと、また、なにか、ご一緒したいですね。どうぞよろしくお願いいたします。
by ヒコ (2009-03-23 23:59) 

丈

もうすでに後二つ、キャラクターが出ているのですね。
巡音ルカ(めぐりねるか)と鏡音リン・レン(かがみねりんれん)
ユーチューブで見ると、なるほど猟奇的な表現がありました。

《巡音ルカ》
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0901/06/news053.html

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0901/08/news066.html

《鏡音リン・レン》

http://ja.wikipedia.org/wiki/鏡音リン・レン

http://video.google.com/videosearch?client=safari&rls=ja-jp&q=リン・レン&oe=UTF-8&um=1&ie=UTF-8&ei=LCvPSf6UGJeNkAX75cTwCQ&sa=X&oi=video_result_group&resnum=14&ct=title#
by (2009-03-29 17:13) 

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