ロクサナ・サベリ(Roxana Saberi) [新・美人論]
ロクサナ・サベリ(Roxana Saberi)の顔
【テヘラン=吉武祐】スパイ行為の罪でイランの革命裁判所から禁固8年の判決を受けた米国人ジャーナリスト、ロクサナ・サベリさん(31)の両親が22日、朝日新聞の取材に応じた。母で日本人の明子さん(63)は罪状について「事実無根。解放を望むし、その権利がある」と訴えた。 両親は米在住で、ロクサナさんの解放を求めて今月5日からテヘランに滞在中。20日に面会した際、ロクサナさんは「私は無罪」と語り、しっかりした様子だった。ただ、このまま拘束が続いた場合は「ハンガーストライキに入る」と話していたという。 ロクサナさんは、父レザさん(67)がイラン出身で、米国との二重国籍。ロクサナさん本人は6年ほど前からテヘランに住み、欧米メディア向けにフリー記者をしていた。1月31日を最後に両親との連絡が途絶え、その後、「拘束された。どこにいるか分からない」と短い電話があった。 容疑は当初、イランでは違法行為になるワインの購入と伝えられた。両親がその後、弁護士から聞かされた訴追内容は「スパイ行為」としか分からず、裁判は非公開だった。レザさんは「当局はすべてを秘密にしている」と話し、情報の乏しいイラン司法制度への不信を口にした。 ハタミ前イラン大統領との写真。 イランで禁固判決のサベリさん、 5日前からハンスト 父親が語る「娘は無実」と訴えるレザ・サベリさん(右)と明子さん=22日、テヘラン、吉武写す
「娘は無実、解放を」
イランで拘束記者の両親訴え
【4月25日 AFP】イランで米国のためにスパイ行為をしたとして禁固8年の判決を受けた日系米国人ジャーナリスト、ロクサナ・サベリ(Roxana Saberi)さん(31)が、5日前からハンガーストライキをしていることが明らかになった。サベリさんの父親が25日、AFPに語った。サベリさんの判決については、イラン司法当局が控訴裁判所で判決を見直す可能性を示唆している。(c)AFP
イラン : ロクサナ・サベリは
米・イランの政治的緊張ゆえの人質
「逮捕から公判までの間にロクサナ・サベリの罪状が次々と変わったという事実は、イラン当局がサベリを拘禁するためにあらゆる口実を探していたことを示唆している」と、アムネスティ・インターナショナルの中東・北アフリカ部副部長ハッサビア・ハジ・サラウィは述べた。
「イラン当局がロクサナ・サベリが明らかに犯罪を行なったという確たる証拠を示さない限り、ロクサナ・サベリを拘束しておくいかなる理由もない」
米国で生まれ、ここ6年間はジャーナリストとしての活動の場であったイランで暮らしていた31歳のロクサナ・サベリは、4月18日、非公開の裁判によって「スパイ行為」の容疑で8年の刑を宣告された。
サベリの父親は、起訴前の拘禁中に強い圧力を受けてつくられた「自白」が裁判の中で証拠として採用されたのではないか、と語った。
アムネスティ・インターナショナルは、マフムード・アフマディネジャド大統領が4月19日に出した声明の中で、ロクサナ・サベリに自らを弁護する十分な法的権利を保証するようテヘラン検察に対して指示したこと、また続く20日に司法長官が出した声明においても、サベリのために迅速で公正な控訴審が行われるよう呼びかけていたことに注目している。
「アフマディネジャド大統領による最近の声明は、私たちが何年ものあいだ問題にしてきた事実を言外に認めているかのように思える。すなわち、イランにおいて正義を手に入れることは難しいということだ」
「私たちの見るところ、ロクサナ・サベリはイランの米国との関係における政治的理由のみによって、あるいは国際的に認められた表現の自由の権利を平和的に行使したために拘禁されているのであって、良心の囚人であり、即時かつ無条件に釈放されるべきである。私たちは、少なくとも控訴続きにおいて正義がなされることを信じている」
背景情報:
ロクサナ・サベリは1月31日に逮捕されたが、当初の容疑はイランで禁止されているアルコールを購入したことであった。サベリはテヘランのエヴィン刑務所に拘禁された。同刑務所では拷問や虐待が日常的にあると伝えられている。サベリに対する容疑は後に、 文化イスラム指導省が2006年に彼女のプレス証を無効にした後もジャーナリストとして報道を続けていたことに変えられた。
サベリが先の「自白」を撤回した4月13日の公判において、彼女の容疑は最終的に「スパイ行為」となった。サベリの有罪判決は4月18日に言い渡された。裁判の後、サベリの父親レザ・サベリは、娘は最初に拘禁されていたとき、おそらくは弁護人がつかなかった最初の5週間の間に、尋問に協力すれば釈放されると言われたために、ある活動について「自白」したと語った。サベリは裁判の中で、この自白を撤回した。弁護人は、有罪判決と宣告された刑に対して控訴するつもりだと語っている。司法長官は、テヘランの司法部にも文書を出し、「犯罪の物的および道徳的要素を含め、同事件のあらゆる面が控訴審において慎重かつ迅速、公正な方法で検討されなければならない」と述べている。
米国議会がイランにおける「民主化支援」のためとして7500万米ドルの追加予算を発表して以来、この数年間で何人もの米国とイランの二重国籍者が拘禁されている。その中には、ハレ・エスファンディアリ博士、キアン・タジバクシュ、パルナズ・アジマ、アリ・シャケリなどがいる。ほとんどは国家安全保障を害する活動、とりわけイランにおける「ソフトな体制転覆」と疑われるものへの参加に関連して訴追されている。
5人のイラン外交官が、2007年にイラクで逮捕された後に米国内で拘禁されている。4月19日、スイスの大統領との会談の中でアフマディネジャド大統領は、5人の釈放を求めた。ニュース解説者の中には、ロクサナ・サベリの逮捕と裁判は、米国のオバマ大統領の選挙と大統領のイランに対する最近の提案に関連したイランの体制内部の対立によるものではないかと示唆する者もいる。
アムネスティ発表国際ニュース
2009年4月20日
【4月18日 AFP】サベリさんの友人らによって設立されたウェブサイト、freeroxana.netによると、サベリさんは1997年のミス・ノースダコタ(Miss North Dakota)で、ミス・アメリカ(Miss America)の最終選考で、トップ10まで残ったという。(c)AFP
5月11日20時のFRANCE-2が イランで解放されたと報道!
by yoshikita (2009-05-12 06:35)
yoshikita様
お知らせ、ありがとうございます。
【テヘラン=久保健一】イランでスパイ罪に問われ禁固8年の判決を受けた日系米国人ジャーナリスト、ロクサナ・サベリさん(32)に対する控訴審が11日行われ、同国裁判所は禁固2年、執行猶予5年に減刑する判決を言い渡した。サベリさんは同日、釈放された。
良かったですね。ハンガーストライキの抵抗も良かったのでしょう。
by ヒコ (2009-05-12 07:09)
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