チャールズ・アイヴズ(校正4加筆最後に少し) [第41次元の音楽]
チャールズ・アイヴズの顔
《想像界》の眼で《第41次元》の《真性の芸術家》
《象徴界》の眼で《超次元》の《真性の芸術家》
《現実界》の眼で《第41次元》の《真性の芸術家》
《想像界》《象徴界》《現実界》の3界をもつ重層的な人格
気体/液体/固体/絶対零度の4様態をもつ多層的な人格
《シリアス・アーティスト》《ハイアーティスト》
シニフィアン(記号表現)の人格
【A級芸術家】
チャールズ・アイヴズ(Charles Ives 1874-1954)は、アメリカの作曲家。
20世紀を席巻する《多調》,《無調》,《四部音》,
《クラスター和音》など多くの語法を、いち早く用い,
現在ではアメリカ現代音楽の先駆者として評価されています。
1874年生まれということでは、
アルノルト・シェーンベルクと同い年です。
日本画家ですが、菱田春草もまた、1874年生まれです。
ポロックが1912年生まれですから、
ポロックよりも38歳も上の世代です。
なぜに、アイヴズは、現代音楽の多くの語法を、
奇跡のように創造性しえたのか?
その早さと、先駆性は驚くべきもので、
その驚きと、アイヴズの顔がもつ《第41次元》性が、
関連があるのかもしれません。
しかし、アイヴズの伝記からは、何故に《第41次元》性を持つに
至ったのかは、実は、良くは分かりません。
チャールズ・アイヴズは、1874年1、コネチカット州ダンブリー生まれ。
ダンブリーの名士であり,作曲家でもあった父ジョージから基礎的な
音楽教育を受けるとともに,
地元の音楽教師数名からオルガンとピアノを学んでいます。
14才の時には,当時全米最年少のプロの教会オルガニストと
なっています。
つまり作曲家の家の2代目であり、早熟な天才なのですね。
1894年にエール大学へ進学。
英米文学,政治学,数学,歴史学などを学び,
作曲をホレイショ・パーカー(Horatio Parker、1863-1919)に
師事しています。
ホレイショ・パーカーの顔
《想像界》の眼で《第8次元》のデザイン的エンターテイメント的人格
《象徴界》の眼で《第8次元》のデザイン的エンターテイメント的人格
《現実界》の眼で《第8次元》のデザイン的エンターテイメント的人格
《想像界》だけの人格
固体人間
《シリアス・アート》《ハイアート》
シニフィアン(記号表現)の美術
【B級音楽家】
ホレイショ・パーカーは作曲家としては、現在は忘れられ、
アイヴズの先生であった事で、
有名な人ですが、
アメリカの音楽史の中では、第2次ニューイングランド楽派の
重要な人で、アメリカ合衆国におけるクラシック音楽の発展を
基礎付けた一人と看做されています。
1893年にエール大学教授に就任して、
アイヴズ、クインシー・ポーター、ウォルター・ピストン、
ロジャー・セッションズ、ダグラス・ムーアなど、
20世紀のアメリカ楽壇を担った人物を育てました。
アイヴズは、1900年からニューヨークの長老派中央教会でオルガニスト
に就任。
1902年以降は作曲に専念。
1947年、作品がピュリッツァー賞を受賞
1954年ニューヨークで、死去しました。享年80歳。
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アイヴズの音楽
《想像界》の耳で《第41次元》の《真性の芸術》
《象徴界》の耳で《超次元》の《真性の芸術》
《現実界》の耳で《第41次元》の《真性の芸術》
《想像界》《象徴界》《現実界》の3界をもつ重層的な音楽
気体/液体/固体/絶対零度の4様態をもつ多層的な音楽
《シリアス音楽》《ハイアート》
シニフィアン(記号表現)の音楽
【A級音楽】
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すでに述べたように、
チャールズ・アイヴズは、
20世紀を席巻する《多調》,《無調》,《四部音》,
《クラスター和音》など多くの語法を、いち早く用い,
現代音楽の先駆者として評価されています。
なぜに、アイヴズは、現代音楽の多くの語法を、
奇跡のように創造性しえたのか?
彦坂尚嘉は、近代という時代を、
H2Oという水の比喩で、説明します。
つまり前近代というのは、H2Oは氷状態で、歴史は氷河のように
ゆっくりと流れていましたが、
産業革命が始まると温度が上がって、氷は融けて、水になって、
流れ出すのです。
そのために歴史は、氷河のようなゆっくりとした歴史から、
川の流れになって、速く流れるようになります。
氷が融けて水になると、
氷の中では、様々なもの・・・石や枯れ葉や、マンモスの死体や、
等々様々なものが、氷の中で固まっていたのが、
融けて、水になると分離して、おのおのがバラバラになって行きます。
文化も同様な分離が始まります。これが近代文化の純粋主義化で
ありまして、おのおのが分離して行くのです。
音楽の語法や、美術のさまざまなイズムの乱立と言う状況は、
こうして、氷が融けるときの分離の中で生じたのだと、
彦坂尚嘉の歴史論では説明します。
アイヴズの先生のホレイショ・パーカーは、伝統墨守の態度を取り続けた
保守的な作曲家でしたが、非常に高度な作曲様式を駆使して音楽を作り出す
職人的な人物でした。
パーカーはおおむねワーグナーまでのドイツ・ロマン派音楽の伝統の中に
止まっていたのです。
しかしアイヴズに先駆けて、先人の音楽の引用を行なうという作曲をしていて、
それはある意味で、先人の音楽を解体して、
流用するというものでした。
弟子のアイヴスは、こうした引用、解体、流用とい作業を教師の中に見て、
さらに過激に、音楽作曲の方法の分離をなし得たのではないでしょうか。
ここに近代的な創造性の秘密があったのではないでしょう。
その時に、《第41次元》性が、出現していた事に、
私は、引きつけられるものがあるのです。
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1975/2001年の脱近代の情報化社会が始まる前までに、
近代的な解体の作業は徹底して行われてしまったと、考えられます。
つまり1975/2001年以降の、音楽や、美術の動きは、
こうした解体の運動ではなくなります。
彦坂尚嘉のH2Oの水の比喩では、この情報化社会になると、
水は沸騰して、気化して、気体分子状態になり、雲のような気象化した
状態になります。
この気象化してからの芸術の動きは、
それまでの川が流れる様な歴史形式ではなくなったのです。
タグ:アイヴズ
彦坂様
いつも楽しく読ませてもらってます。
{日本画家ですが、菱田春草もまた、1974年生まれです。}
1874年ではないですか?
by じじ (2009-04-28 19:11)
じじ様
ご指摘ありがとうございます。
誤植です。
訂正いたしました。
by ヒコ (2009-04-28 23:07)