SSブログ

ソニック・ユースのテレビ初出演映像(後ろに加筆1) [第41次元の音楽]

ソニックユースのテレビ初出演映像が、すばらしいです。

普通の常識では、これをすばらしい演奏とは言わないでしょうが、
真面目にすばらしい演奏です。
ここにあるズレとか、食い違いとか、ルーズさとか、ほつれが重要なのです。

彦坂尚嘉が言う、気体分子状態の音楽の演奏です。
最後の最後まで、良い演奏です。

これがテレビで演奏されるアメリカ文化の凄さを、
見て下さい。


ソニックユースの音楽

《想像界》の耳で《超次元から第41次元》の《真性の芸術》
《象徴界》の耳で《超次元から第41次元》の《真性の芸術》
《現実界》の耳で《超次元から第41次元》の《真性の芸術》

《想像界》《象徴界》《現実界》の3界をもつ重層的な音楽
気体/液体/固体/絶対零度の4様態をもつ多層的な音楽

《シリアス・アート》《ハイアート》
《非-実体性》のある音楽

シニフィアンの音楽/シニフィエの音楽の同時表示
《透視音楽》、『オプティカル・イリュージョン』的音楽、【A級音楽】

嫌いな人が多いでしょうが、
彦坂尚嘉の耳では、全領域をパーフェクトに把握している、
すばらしい音楽です。

ソニックユースそのものは、知的水準の高いバンドで、
もともと現代音楽系の出自を持つバンドです。

特に、シニフィアンの音楽/シニフィエの音楽の同時表示されている
ところが、重要です。

本来のソシュールの意味では、シーニュの両面性として、
シニフィアン(記号表現)/シニフィアン(記号表現)があるのですが、
それが彦坂尚嘉的な観測では、1960年代末には分離されてしまいます。

ソニックユースの音楽にあるのは、
この分離されたものを、分離したまま同時表示ているという表現なのです。


nice!(2)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 2

コメント 3

大沢亮忠

ご無沙汰しております。
群馬の大沢です。
毎日、拝見しております。

ソニック・ユース大好きです。

《超次元~第41次元》とのこと、
学生時代に来日したコンサート会場で
いろいろな音楽の趣味の友人たちが
ソニック・ユースのライブに集結してきたことが
懐かしく思い出されます。

先生のブログでの椎名林檎の分析を楽しみにしております。
この間の林檎エキスポのDVDとても良かったです。




by 大沢亮忠 (2009-05-10 23:44) 

ヒコ

大沢亮忠様
ご無沙汰です。
コメントくださって、うれしいです。
先日太田丈さんのところに行く事を考えた時に、大沢さんにも久しぶりに会いたいと思って、言っていたところでした。
結局多忙と、体調の崩れがあって、実現しなかったので、次回は、ご都合があえば、お目にかかりたいと思います。
 さて、ソニックユースは良いですね。私も好きで、10枚は買っていますね。
 椎名林檎ですかぁ、私の評価が下がっていて、大沢さんを傷つけそうで怖いですが(笑)。
by ヒコ (2009-05-11 10:55) 

大沢亮忠

彦坂尚嘉様

先生の分析はどんどん緻密さを増しておりますので、
椎名林檎の評価が下がってきているのも、
僕自身納得できてしまって寂しいです(泣)。

ソニックユースは、8枚持っていました。
ほかに1枚、友人に貸してそのまま行方不明です(泣)。
昨夜、新しいiPodに全部入れて聞きなおしてます。
曲ごとに楽器のチューニングを変えたりして、
とことん揺らぎや変化を追求する姿勢がすばらしいですね。

近いうちにCD買い揃えたいです。

また、お会いできる日を楽しみしております。



by 大沢亮忠 (2009-05-12 01:19) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。