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中国美術品バブル崩壊(加筆3) [歴史/状況論]

美術バブル.jpg

朝日新聞の2009/5/16日の記事です。

【続きは下記をクリックして下さい】

中国現代美術と言うのは、
司令塔があって、軍団編成で展開したのであって、
その強さの前では、
日本現代美術の《自己愛》人格障害の作家たちは、
手の打ち様が無かったのです。

私自身は、中国現代美術は、かなり早くから見て来ました。

一つは東京画廊にいたので、田畑幸人さんと付き合っていたからです。
かれは、一番早くに中国に入っていて、
チャイナアヴァンギャルド展を見に行って、買っています。

私も海燕と言う文芸誌のコラムで、
チャイナアヴァンギャルド展の記事を書いています。

東京画廊でやった中国現代美術の早いものは、すべて見ています。
作家たちとも食事をしたり、話したりしています。

キャンバスだけで送って来た作品を
木枠に貼ることも手伝ったこともあります。

蔡國強についても、長文を書いていますし、
ニュヨークでも会って、話をしています。

蔡國強は、天安門広場での中国赤軍の大虐殺に抵抗して、
海外展開した作家としては、私は評価しますが、
しかし、中国に回帰し、中国共産党の御用アーティストとなった今を、
評価はしません。

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《想像界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント
《象徴界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント
《現実界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント

《想像界》の作品、
絶対零度の美術(=原始美術)

《気晴らしアート》《ローアート》
シニフィエ(記号内容)の美術。
【B級美術】

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

北京オリンピックに参加して花火の作品に加担した時に、
作家生命は終わったのです。
抵抗権を放棄した作家は、真性の芸術家ではありません。
すべては逆転するのです。

Wikipedia彼が北京オリンピックに係わることになったとき、中国の他の美術家、たとえばヘルツォーク&ド・ムーロンと協力し北京国家体育場・鳥の巣をデザインしたものの、中国政府の政治的宣伝に嫌気が差しオリンピック関係のイベントの一切から手を引いた美術家・建築家の艾未未(アイ・ウェイウェイ)らとの間で論争となった

これは政治の問題ではないのです。
個人であるアーティストが体現する私的正義の放棄だからです。

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蔡國強の花火を使った作品
《想像界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント
《象徴界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント
《現実界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント

《現実界》の作品、
絶対零度の美術(=原始美術)

《気晴らしアート》《ローアート》
シニフィエ(記号内容)の美術。
【B級美術】

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

《現実界》の作品であって、シニフィエの美術であることで、
現代美術として評価するにしても、《6流》にすぎず、
しかもデザイン的エンターテイメントであって、
《真性の芸術》は、ひとかけらも無いのです。

ペインティングとして、これがすぐれているとは、
言えないしろものなのです。

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蔡國強の花火を使った作品
《想像界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント
《象徴界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント
《現実界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント

《現実界》の作品、
絶対零度の美術(=原始美術) 

《気晴らしアート》《ローアート》
シニフィエ(記号内容)の美術。
【B級美術】

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

まじめに、蔡國強の作品を、芸術作品として見た時に、
それはすぐれているのか?

単なる《6流》のデザイン的エンターテイメントに過ぎないのでした。

蔡國強は張り子の虎です。
純粋に芸術の視点で見れば、『根拠なき熱狂』と言えるアーティスト
であったのです。

その辺のメッキのはがれ方は、
結構早くから見えてはいたのです。
ひとつは名古屋のギャラリーAPAがつくっているカレンダーに
蔡國強の仏画が載っていて、これはひどかった。

それと汐留の中に作られた亀の噴水、

もう一つ六本木のホテルの前にある石の山水彫刻の様な作品。
これも《6流》でひどかった。

蔡國強は、美術家として、実は力量がないというのは、
こういう周辺部の作品を見て気がついてはいたのです。

花火についても疑いがあて、富井玲子さんとも、
電話では、そういう話を私はしていました。

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張暁剛(ジャン・シャオガン)

《想像界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント
《象徴界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント
《現実界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント

《想像界》の作品、
固体の美術(=前近代美術) 

《気晴らしアート》《ローアート》
シニフィアン(記号表現)の美術。
【B級美術】

張暁剛(ジャン・シャオガン)が、初めて中国アーティストとして
日本円で1億円を超えたとき、実はそのオークション会場に
私はいたのです。

中国現代アートが、何故に高値になったのか?

それは作品の価値だけではなかったのです。
あまりにも、作品以外の理由が重なっていたのです。

今後がどうなるのか?

大変に興味深い事なのです。
いたのです。

タグ:蔡國強
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縷衣香

 昨日、北京の798を見てきました。
東京画廊、野田コンテンポラリー、MIZUMAギャラリーなどもみてきました。金曜日でしたが、人出はおもったり多かったです。
作品は村上の亜流のフィギアがたくさんありました。気持ちのいい絵がなかったです。
婦女連という政府機関のオリンピック準備を見てきました。共産社会からこぼれた存在は見えなくされてます。選手村のアジア村は今では地元の施設になってました。
案外アートは伝統に戻るかもしれないと思いました。

by 縷衣香 (2009-05-23 23:27) 

ヒコ

縷衣香様
コメントありがとうございました。
北京は行った事が無くて、うらやましいです。
by ヒコ (2009-05-25 08:54) 

じゃむ

彦坂さま

美術と政治の関わりは、スポーツと政治の関わりと同じく複雑に絡み合っているように思えます。
それ自体が、エンターテイメントと言えるのではなかろうか。
オリンピックの国際的に流された映像に嘘があった事について、例の芸術家は何も発言をしていないのでしょうか。
調べていないので私自身は知りません。
それとも、中国政治が恐ろしく発言さえ出来ないで居るのでしょうか。
それだったら、海外のメディアで発言して外国語に訳したものとして発言するという方法もあるのにと思えてなりません。
by じゃむ (2009-05-25 20:32) 

縷衣香

 彦坂さま、
 画商のお仕事成功ですね。
 私も深川にも行きたいです。

 ZHANG XIAOGANGのノートを40元で買ってきました。映画「フートンのひまわり」で彼の作品が使われたときから惹かれました。実物はやはり他の作家の作品に比べると光ってました。
 まだまだ798には可能性を感じました。
 来月は黄山、上海で中国の古琴と墨絵作家とのコラボです。画廊で個展もしてくれるようです。

 中国は無限の可能性がありますよ。彦坂さんは798の中にある多くの画廊に直接持って行ったら個展やってくれると思いますよ。4万円くらいで北京にはいけるので若い作家を引き連れていかれることをお勧めです。たいていの画廊は英語か通じます。798は東京画廊でタクシーで10元払うとMIZUMAや野田コンテンポラリーがありますが、大変不便なところでのどが渇いて高級ホテルで潤しましたが、よく歩きました。北京の中心よりかなり遠いです。

 国家権力の力は凄いです。
 ですから、ここに展示しているのは毒のないものばかりです。




by 縷衣香 (2009-05-25 23:55) 

ヒコ

縷衣香様
コメントありがとうございます。
チャンスがあれば、中国にも行きたいと思います。
by ヒコ (2009-05-26 17:09) 

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