『限りなく透明に近いブルー』の新装版 [デザイン論]
『限りなく透明に近いブルー』、30年ぶり文庫新装版
2009年5月16日14時57分
新装版
単行本、文庫旧版
作家村上龍さんのデビュー作『限りなく透明に近いブルー』が、講談社文庫で30年ぶりに新装版になった。デザインも、村上さん自身から、装丁家の鈴木成一さんに変わった。
物語の最後で「リュウ」は「もし本にできるならリリーの顔で表紙を飾ろうとずっと思っていた」と「手紙」を書いている。この通り、単行本、文庫旧版では村上さんが装丁を手がけ、自ら描いた女性の横顔が使われていた。
新装版は、カバー一面に長方形の青色を配置した。鈴木さんは「作品を改めて読んでみて、ドラッグやセックスの衝撃的な内容を描きながら、ゆるがない著者の視点を感じた。それをシンプルでスクエアな青色で表現しています」と話している。税込み420円。
【続きは下記をクリックして下さい】
新装版は、《6流》のデザイン的エンターテイメント
まったく凡庸なモダンデザインに過ぎません。
旧版は、
《想像界》の眼で《1流》の《真性の芸術》
《象徴界》の眼で《1流》の《真性の芸術》
《現実界》の眼で《1流》の《真性の芸術》
圧倒的に旧版がすぐれています。
タグ:村上龍
僕も旧版の方が良かったと思います。
村上龍という作家はやはり天才だと思います。
限りなく透明に近いブルー
海の向こうで戦争が始まる
と続いて3作目で大作コインロッカーベイビーズを書いてしまうのですから。
彼の作品には暴力領域と現実界があるように思えます。
by 白蓮 (2009-05-24 11:22)
白蓮様
コメントありがとうございます。
文学的には、村上流は《第6次元》で、低いものです。しかしおっしゃるように、果敢に現実にアプローチして行く努力と実行力は、すばらしいものであります。
by ヒコ (2009-05-25 01:42)