好きな事、嫌いな事(校正2)
今日、古い友人と会って、話しをしました。
私は、友人の言うのに、肯定の相づちを打ちながら、
彼は、歳をとったから、自分の好きな事だけをやって行くという。
もう、嫌な事、嫌いな事、辛い事は、やりたく無いと言うのです。
違う事を考えていました。
私は、人生の秘密を知った思いがしていたのです。
つまりフロイトの言う快楽原則にまつわる、秘密です。
快楽原則があるから、
好きな事、気持ちの良い事、快感を、
人間は、追いかけるのです。
正確には、快感に取り憑かれて追いかけることが、
快感原則です。
人間は快感の奴隷になるのです。
しかし、直接的な麻薬のような快感は、
じつはレベルの低いもので、たいしたこと事ではないのです。
快感を捨てる事。
仏教の重要な視点です。
つまり、快楽を否定して、
嫌いな事や、嫌な事をやる事が、
生きる事においては重要なのです。
音楽も、好きな音楽だけ聞くのではなく、
嫌いな音楽を聞く事が、重要なのです。
嫌な事、嫌いなもことを、積極にやって行く事が、
人生を生きて行く時に重要なのです。
むしろ自分の好きな事は、出来るだけやらないようにする。
好きな事を抑制するのは、重要な事なのです。
ここに、人生の秘密があります。
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非常に深い内容を持った日記ですね。
僕は性的快楽を100%トータルに棄却しました。
現在は食の快楽を棄却しようと考えています。
そしてコーヒー、紅茶、煙草も最終的にはやめたいと思っています。
性的な快楽を棄却した為、精神が非常にクリアーになったと実感しています。
by 白蓮 (2009-05-28 01:35)
白蓮様
仏教がめざしたのは、そういう棄却ですね。
私がフロイト/ラカンで学ぶのは、ストレスの肯定化です。仏教的な解脱と深く関わりながら、並行的に存在する思考です。
少なくとも性的な快楽の際限の無い追求というものを否定することは、今日の猥褻な時代に重要な事なのです。
by ヒコ (2009-05-28 08:04)
カルマ論的に考えるとストレスは意識せずに与えられるものだと思います。
ニーチェは様々な病気に苦しめられました。
それがニーチェを鍛えたのではないか?
勿論、ブレーキをかけることにもなったと思いますが。
健康で驚くほど長生きしたバートランド・ラッセルの画像です。
http://www.denstoredanske.dk/@api/deki/files/24877/=22518596.jpg
彼は乱れた極めて性生活を送りました。
僕はこの画像に強い自己愛を感じます。
彼は人格者ではなかったのです。
つまり平気で嘘をつく人間です。
by 白蓮 (2009-05-28 19:14)
百蓮様
いつも興味深いコメントをありがとうございます。
「ストレスは意識せずにあたえられる」というご指摘も、深いものがありますね。そうなのかもしれない、と思わせるものがあります。
ラッセルの画像も面白いですね。ご指摘のように《自己愛》性人格障害者で、しかも平気で嘘をつく人物ですね。彼の人格は、《想像界》《現実界》では《第41〜超次元》全部がありますが、《象徴界》は《第16次元》だけです。《第6次元》というのは崩壊領域ですので、《象徴界》が崩壊しているのです。こういうタイプの人間を発見したのは2人目です。
by ヒコ (2009-05-30 08:32)