航空母艦エンタープライズ [デザイン論]
戦艦大和を撃沈した航空母艦エンタープライズCV-6である。
大和だけでなく、日本の戦艦をほとんど沈めたのは、
第二次世界大戦の中の、
アメリカ合衆国海軍の航空母艦エンタープライズCV-6である。
一隻の空母の威力!
上の写真は1941年6月、開戦前のCV-6。
飛行甲板が板張りの木甲板であることが見受けられる。
この「板張りの木甲板」というのがうれしくなる。
1936年起工され、
最初の母港はサンディエゴ、
続いて真珠湾が母港となった。
日本海軍が真珠湾攻撃を行った12月7日の時は、
1941年12月2日にウェーキ島への海兵隊第211戦闘航空団の輸送を完了し、
ハワイに帰港する途中であって、
日本軍に破壊されることがなっかった。
この真珠湾攻撃時に破壊出来なかった事により、
すでに述べた様に、
大日本帝国海軍は、この一隻の空母によって撃沈されてしまうことになる。
全長246.9m、排水量19,800t、
搭載機数87機、
CV-6形式はアメリカ海軍の第二次大戦型空母の原型となる。
エンタープライズCV-6は、
大日本帝国海軍を、次々に撃沈して行く、
その犠牲は、下記のようです。
1941年12月10日 オアフ島南方海面 潜水艦・伊70撃沈
1942年 2月 1日 マーシャル、ギルバート諸島攻撃
1942年 3月 4日 南鳥島攻撃
1942年 4月18日 日本本土攻撃(空母ホーネットを護衛)
1942年 6月 4日 ミッドウェー海戦
空母赤城 撃沈、
空母加賀 撃沈
空母蒼龍 撃沈、
空母飛龍 撃沈
重巡洋艦三隈 撃沈
1942年 8月23日 第二次ソロモン海戦
空母瑞鶴、空母翔鶴の攻撃機により損傷
1942年10月26日 南太平洋海戦
空母翔鶴の攻撃機により損傷
空母翔鶴中破、空母瑞鳳小破
サンタ・クルーズ沖で日本海軍機の爆撃を受けるエンタープライズ(南太平洋海戦)。
日本軍は、少しは反撃しているのである。
10月26日、エンタープライズはサンタ・クルーズ諸島沖海戦(南太平洋海戦)に参加したが、
日本軍の果敢な攻撃で、爆弾3発の命中弾により、戦線を離脱することになる。
10月30日、ニューカレドニアのヌーメアで応急修理を実施した。
応急修理だけで、
工作艦の修理要員を載せたまま急行して、
第三次ソロモン海戦に参加。
1942年11月13日 第三次ソロモン海戦
戦艦比叡 撃沈(損傷して漂流中を攻撃)
輸送船団攻撃
1944年 1月30日 マーシャル諸島攻撃
1944年 2月18日 トラック島攻撃
軽巡香取 撃沈、
軽巡那珂 撃沈
駆逐艦舞風 撃沈、
駆逐艦追風 撃沈
駆逐艦太刀風 撃沈、
駆逐艦文月 撃沈
1944年 6月11日 マリアナ諸島攻撃
1944年 6月19~20日 マリアナ沖海戦
空母飛鷹 撃沈
空母隼鷹 中破
1944年11月10~15日 台湾沖航空戦
フィリピン北部、台湾、沖縄を攻撃
1944年11月24日~25日 フィリピン沖海戦
栗田艦隊攻撃
戦艦武蔵 撃沈、
重巡妙高大破
小沢艦隊攻撃
空母瑞鶴 撃沈、
空母瑞鳳 撃沈
空母千歳 撃沈、
駆逐艦秋月 撃沈
空母千代田 大破(後に撃沈)
1945年 3月19日 呉軍港(日本本土)攻撃
戦艦伊勢 大破、
戦艦日向 小破、
戦艦榛名 小破
空母天城 大破、
空母葛城 小破、
空母龍鳳 中破
1945年 4月 7日 沖縄攻略戦
伊藤艦隊(水上特攻隊)攻撃
戦艦大和 撃沈、
軽巡矢作 撃沈、
駆逐艦磯風 撃沈、
駆逐艦浜風 撃沈
駆逐艦朝霜 撃沈、
駆逐艦初霜 撃沈
駆逐艦霞 撃沈
1945年 5月14日 沖縄近海
特攻機(爆装零戦)の命中により損傷
戦艦大和を沈めたエンタープライズCV-6は、
日本の神風特別攻撃によって、
ようやくその悪魔の様な破壊を休止します。
しかし沈没はしませんでした。
その後の空母機動部隊による日本本土攻撃には参加せず、
修理中に終戦を迎えます。
1隻の空母の破壊力は、
想像以上に大きなものです。
(以上のデーターは、林修氏のサイトからいただきました。
一部、加筆しています。
http://homepage1.nifty.com/_16/wscv-6.htm)
では、
アメリカ合衆国海軍の航空母艦エンタープライズCV-6の
デザインを見てみましょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
エンタープライズ CV-6は、1956年に退役します。
その2代目が、エンタープライズ CVN-65で、 1961年就役します。
これは世界初の原子力空母です。
「ビッグE 」の愛称で呼ばれる、米国海軍のシンボル的な艦です。
エンタープライズCVN-65は、1970年安保闘争でも、象徴的な位置を占めました。
1968年の佐世保エンタープライズ寄港阻止闘争 です。
YouTube の画像です。
http://www.youtube.com/watch?v=8yve2mvu2Zs
その原子力空母CVN-65の姿です。
はじめに。プラモデルから・・・。
アメリカ海軍の原子力母艦エンタープライズCVN-65の、
彦坂流の格付けである。
《41流》《41流》《41流》
《超1流》《超1流》《超1流》
《1流》《1流》《1流》
《2流》《2流》《2流》
想像界、象徴界、現実界の3界同時表示
固体/液体/気体の3様態同時表示
非常に重層的な姿である。
さすがにすごいものである。
しかし合法的であるから、
あくまでも芸術ではなくて、デザインであり、
実体的だから
エンターテイメント的な視覚性である。
エンターテイメント性があるから、
多くの人々は、こうした軍事的工作物に引きつけられる。
事実、世界中の艦船ファンから高い人気を誇っている。
人類が作り出した工作物の中で、
もっともお金をかけ、知力をかけ、
常に刷新し続ける、たいへんなものが、こうした軍事的工作物である。
しかし航空母艦エンタープライズは、芸術ではない。
戦史、歴史書を読んでいると艦船の幸・不幸の差は凄まじくて愕然とさせられるものがあります。第2次大戦におけるエンタープライズは幸運艦の最たるものかも知れません。同型艦2隻は割に早くに戦没しています。確かに真珠湾ウン10分の差は決定な差を歴史に刻みました。ちなみに瑞鶴も日本空母では幸運艦とされていて、最期は囮として飛行機も積まずにフィリッピンで沈んでますが,ある時期まではエンタープライズにとって、最大の敵だった感がありますね。2隻を選ばれた視点が凄いものだと思いました.
by 伊東直昭 (2008-03-30 14:12)
軍事的工作物への人々の情熱は大変なもので、日本では「大和」ですが呉市が億単位の予算を付けて十分の一の模型を造ってしまっていますね。
特に軍艦は一つの生き物として感じられているようです。
by コア (2008-03-30 19:44)
瑞鶴(ずいかく)
は美しいと思います。
戦艦大和は時代錯誤の意識で作られた骨董的なものですが、瑞鶴は、来るべき航空戦をとらえて建造された名艦であり、美しい故に幸運を招き、最大限戦い抜いた日本海軍のモニュメントであると思います。
エンタープライズCV-6も、美しく、そして幸運を呼び続けることの出来た名艦です。空母は、上から見た時に、その平らな空間が美しいですね。
軍艦が生き物であるのは、確かです。自動車もまた生き物で、女性として喩えられますが、私も自動車に乗っていましたから、それは実感しています。機械というものは生き物なのですね。
しかし美しいですが、実体的で、合法的で、芸術ではないのです。この区別は重要であります。この区別のつかないひと、あるいは芸術よりもデザインの好きな人は、芸術は分からない人なのです。
by ヒコ (2008-03-30 20:41)
機械はどんなに美しくても芸術ではないですね。ジャコメッティの言葉を借りれば、「完全であればあるほど、それはいっそう良く作動するし、いっそう美しい。そしてより完全に造られたものは、それほど完全でなかったものを廃棄してしまう。」オブジェです。
現代は「芸術」とされる領域にもデザイン、オブジェが混在していますから、本来分からない人も「分かった」気になっているのでしょう。そう言う人々にとってヒコさんは恐ろしい人ですね。でもありがたい事です、分かっていない事を分かるというのは。
by コア (2008-04-09 19:09)
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by G1など競馬予想と無料予想をお届けします (2011-04-24 15:23)
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