韓国の新型戦車XK2「黒豹」(画像大幅増加!加筆4) [デザイン論]
2007年03月02日 慶尚南道昌原(チョンウォン)で公開された韓国陸軍の新型主力戦車XK2。
お隣の韓国の、新型戦車ブラックパンサー、の勇姿です。
《想像界》の眼で《2流》、デザイン的エンターテイメント。
《象徴界》の眼で《41流》から《2流》の重層表現、
デザイン的エンターテイメント。
《現実界》の眼で、《41流》、デザイン的エンターテイメント。
デザイン的には《2流》の戦車ですが、
しかし《現実界》はしっかりと《41流》で、
世界最強の戦車というものです。
防水性能、対空防御面で世界最高であるという。
価格は世界一高い戦車となる予定という。
重量55トン、最高速力70キロ。
3年後に量産に入るという。
量産というのが、すごいですよね。
何を考えているのでしょうか?
もちろんアジアの動乱です。
大陸制覇、朝鮮統一、野望をもった韓国製次期主力戦車XK-2「黒豹」
中国と韓国は近年急速に兵器の近代化を進めているのです。
XK2の模型を載せたのですが、
伊東直昭さんから違うというご指摘をいただいたので、
削除しました。
【朝鮮戦争での戦車戦による敗北】
1950年、朝鮮戦争が勃発する。
6月25日午前4時(韓国時間)、
北緯38度線にて、北朝鮮軍の砲撃が開始され、
30分後には約10万の兵力が38度線を突破した。
この時の韓国軍は、全土で8個師団6万5000人程度で、
重装備が全く施されていなく、
韓国軍は戦車を1輌も装備していなかった。
それに対して北朝鮮人民軍は、陸軍が歩兵2個軍団10個師団と、
合計兵力18万3000人、
海軍は艦艇30隻と兵力1万4000人、
空軍は120機のソ連製戦闘機と兵力2万人で、
総計すると約22万人に及ぶ軍隊であった。
T-34戦車
この軍事力の差は大きく、
特に戦車の戦力の差は、被害を大きくした。
北朝鮮によるT-34戦車を中核にした攻撃により、
戦車を持たない韓国軍は、総崩れとなっていた。
韓国軍は絶望的な戦いを続けていたが、
ソウルは6月28日に陥落した。
わずか3日で、首都が陥落したのである。
このソウル陥落の際、
命令系統が混乱した韓国軍は、
これにより漢江以北には多数の軍部隊や住民が取り残され、
自力で脱出する事になる。
また、この失敗により韓国軍は士気も下がり、
全滅が現実のものと感じられる状況になってしまった。
こういう悲惨な記憶が、
世界最強の新型戦車、
XK2「黒豹」を開発させたのです。
【世界最強の戦車の開発】
韓国政府は、95年から12年間、
およそ2000億ウォン(約240億円)を注入して、
世界最強と称する戦車を開発した。
XK2の威力は最強と言われる。
【主砲の破壊力】
XK2「黒豹」は、
地球上に存在するすべての戦車を貫通できる。
従来型に比べて1.2メートル長くなった砲身(6.6メートル)と、
新型砲弾(APDSFS弾)は、
北朝鮮の最新戦車「チョンマ号」はもちろん、
中国とロシア、欧州などの競争戦車も貫通できる。
XK2「黒豹」は、弾薬が、自動的に装填される。
2キロ以内の固定または移動中の標的への命中率は、
95%以上だそうです。
ヘリコプターを撃墜できる電子知能弾も備えています。
この弾は、発射の後、自ら標的を探し攻撃する追尾型です。
XK2「黒豹」は、射程9.8キロメートルで、標的を自動追尾するほか、
敵軍と自軍を区別するため、
熟練していない戦車兵でも敵軍を制圧することができる。
戦車内の4のモニターには、
韓国軍と敵の位置など戦闘地域の状況が表示される。
化学兵器・微生物と、
放射能の汚染地域でも作戦を遂行できる戦車です。
【装甲の防護力】
XK2「黒豹」の特殊装甲は、
敵の戦車の砲弾を防げる。
敵の砲弾が触れると、
装甲で自動的に爆発が起きる「反応装甲」の技術を持っている。
この方法で砲弾の貫通力を弱化させる。
【機動性】
XK2「黒豹」は、最高速度は時速70キロメートルで、
ぬかるみの中でも時速50キロメートルでの走行が可能。
道路が傾いていたり障害物があれば、自動的に水平に調整する。
潜水渡河の能力は世界最高の高さで、
稼働可能な水深は深くて、
砲身がひたる4.1メートルの水深でも走ることができる。
これぐらいの水深まで入れる戦車はXK2だけ。
砲塔まで水につかれる戦車は、世界でも初めてであるそうです。
以上の出典は、中央日報金珉ソク(キム・ミンソク)軍事専門記者
重量 | 55.0t |
全長 | 10.0m |
車体長 | 7.5m |
全幅 | 3.6m |
全高 | 2.5m |
エンジン | MTU MB-883ka500 12気筒ターボチャージド・ディーゼル 1,500hp |
最高速度 | 70km/h |
航続距離 | 430km |
渡渉深度 | 1.2m(シュノーケル使用時4.1m) |
武装 | 55口径120mm滑腔砲×1(40発) |
12.7mm重機関銃×1(3,200発) | |
7.62mm機関銃×1(12,000発) | |
装甲 | 複合装甲(車体前面、砲塔前面) |
乗員 | 3名(車長、砲手、操縦手) |
対抗するわけではありませんが
日本では三菱で製作した90式戦車というのを1990年から
採用していますね。20年近く経っています。
XK2と比較すると大きさは一回り小さいですね。
全長 9.76 m
車体長 7.55 m
全幅 3.33 m
(サイドスカートを含めて約3.4 m)
全高 2.34 m
重量 50.2 t
懸架方式 ハイブリッド式
(油気圧・トーションバー併用)
速度 70 km/h
(加速性能 0-200 mまで20秒)
行動距離 350 km
主砲 44口径120mm滑腔砲 Rh120
副武装 74式車載7.62mm機関銃 (主砲同軸)
12.7mm重機関銃M2 (砲塔上面)
装甲 複合装甲
(砲塔前面 及び 車体前面)
エンジン 三菱10ZG32WT
水冷2サイクルV型10気筒
ターボチャージド・ディーゼル
1500 ps/2400 rpm(15分間定格出力)
最大トルク 4410N・m(450kgf・m)
排気量 21500cc
乗員 3名
次期戦車として、TK-Xというのを準備していますが、
それは90式戦車よりまた一回り小さいようです。
「市街地でのゲリラ戦を想定して全国に配備するため」
とされています。
http://jp.youtube.com/watch?v=TRddK-pVJBw
by 丈 (2008-08-26 16:32)
世界の戦車開発が「小型軽量化」に向かおうとしているこのご時勢に、
取り回しが良くないとドイツでも不評のL55 120mm砲をを装備し、20年前の90式戦車よりも大型で重い戦車を作って「俺達は世界最強だ~」と喜んでいる韓国の思考は時代に逆行していると言える。
アメリカ陸軍もM-1戦車の後継機は空輸が容易な「40トン戦車」を目指して開発を進めているし、ドイツも市街地戦を想定し、L44 120mmに換装した
市街地戦用のレオパルドも提案している。
日本もすでに90式よりさらに小型の44トンの新戦車を開発している。
こういった実情を見る限り、これからの戦車は市街地での戦闘や空輸が容易な「小型軽量化」「高機動性」「情報共有能力」が求められている。
重装備の大型戦車は他国に攻め込むには良いかも知れないが、これからの市街地戦には不向きとしか言えず、考え方が一世代前のような気がしてならない。
by ユックン (2008-09-03 04:10)
ユックンさま、貴重なご意見ありがとうございます。私自身は軍事お宅ではないので、基本的な事を知りませんでしたが、おかげさまで、小型戦車の世界的趨勢が良く分かりました。
しかしおそらく、韓国は、昔の朝鮮戦争の記憶に、固着しているのだと思います。そしてまた、気たるべきアジアの戦国時代を予感しているのでしょう。
私は、一概に韓国が間違っているとは思いません。未来のアジア戦争では、この戦車は、北朝鮮や中国との戦闘で、それなりの戦果を上げるのではないでしょうか。
by ヒコ (2008-09-03 05:12)
さらに水を差させていただきますと、生産設備その他一切合財米国から導入したってのは姦国政府から発表されてはいないんですね。(笑)
by アナベル・加トー少佐 (2010-05-31 21:31)