栗山千明の顔 [顔/美人論]
2007年9月22日(土)
近い人間の美術作品を論じるとやばくなるので、
美人論をやり始めたのですが、
止まらなくなります。
もともと実は美人が好きでした。
ですから山本富士子とか、
坂東玉三郎、
仲間由紀恵も見てきていますが、
残念なのは〈1流〉でしかないことです・
栗山千明の顔は、
〈超1流〉の〈41流〉の〈超1流〉美人です。
前髪を垂らし、長い黒髪と冷めた眼差しで狂気を演じる女優で、大好きです。
私は狂気が好きなのですね。
精神病院の患者さんの目が持つ狂気は嫌いですが、こういう狂気は〈象徴界〉の持つ狂気ですね。それもまずいと言えばまずいのですが、そういう言葉というか、理念の持つ狂気が好きなのですね。だからといって、これも本物過ぎると、違うと思います。
このクレオパトラのメークの顔は、たけしのエジプトの番組に出ていたものだそうで、
このきもい感じが、すごく良い。
〈象徴界〉の《気体》美人の特徴を良く表している。
個性が強い割に、いろいろな表情があって多様なのも
《気体》美人の特徴と言えるが、「クールビューティ」と評されてきている。
こういう顔を美人というのか、言わないのか議論になるのかもしれないが、
私は美人だと思う。何よりもこの《非ー合法性》を演じられる女優性は貴重。
下記のファンサイト「栗山千明に生まれて」よりコピーしました。
http://www.rak2.jp/town/user/chiaki_kuriyama/
上は、資生堂の化粧品のコマーシャルに出たもの。こういう美しさは、
普通の〈1流〉の美人さんに見えるけれども、
それでも格付けは〈超1流〉〈41流〉〈超1流〉で、
顔の底に、〈非-合法性〉のまがまがしさが、漂う。
仲間 由紀恵のような典型的な〈1流〉の合法的美人とは違う。
繰り返しになるが、このバレーを踊るCMにも出られる多様性がすばらしい。
気体美人と同時に、〈象徴界〉の美人。
5歳頃からニコラなどのファッションモデルとして活動していたというが、
上の写真は『神話少女~栗山千明~』(新潮社、1997年)篠山紀信が撮影したもの。
撮影時11歳の作品。
少年漫画が好きだそうで、
新世紀エヴァンゲリオンの渚カヲルが理想の男性であると公言し、
生身の人間を『かっこいい』と思うことはないという
腐女子である。
映画『死国』は栗山千明のデビュー作。
好きな知識人ではないが東 浩紀の『ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 』が指摘している、サブカルチャー的な《腐女子》のリアリティのある女優として、彼女の多様で、不穏で、いかがわしさのある演技が、私は好きなのだろう。
私自身も気体人間なので、こうしたふわふわとした多様性が大好きで、そのとらえどころのない相対性の美しさに魅了される。
上下ともに《キル・ビル》の画像。
もろに奈良美智の絵と同じですね(笑)。
奈良美智時代の女優なのでしょうか?
最近勘違いしていらっしゃる方が多いですが、《腐女子》というのはBL(ボーイズラブ)つまり二次元での男性同士の恋愛が好きな女性のことです。ただ漫画やアニメが好きな女性のことを腐女子とはいいません。
by NO NAME (2009-10-03 23:31)
渚カヲルが理想の男性というのは、腐女子の目から見ても
腐女子っぽいかもです。
にしても栗山ちゃん綺麗だなー
by NO NAME (2009-10-22 09:12)
ご指摘、ありがとうございます。しかし「単にオタクな趣味をもつ女性全般に用いられることも多い」という傾向もあるので、その範囲で使いました。
確かに、より厳密には「「やおい」「ボーイズラブ」を好む女性のこと」を言う様ですね。
by ヒコ (2009-11-05 12:14)
腐女子じゃないでしょ
by NO NAME (2010-01-24 22:38)