ピカソの「薔薇色の時代」(執筆1) [アート論]
(執筆1)
前期ピカソの作品シリーズの中に、
「薔薇色の時代」と呼ばれるものがある。
「青の時代」と「キュビズムの時代」の間である。
時代的には1904年から6年の2年間である。
「青の時代」と「キュビズムの時代」には、
《超1流》の作品がたくさんあり、
そして《シリアス・アート》の時代であったのに対して、
「薔薇色の時代」には、1点の《超1流》の作品もない。
なによりも作品が《きばらしアート》になっている。
分かりやすく言えば、売り絵になっている。
イラストレーションであり、うまさを発揮している。
なによりも、観客の了解できる内側で作品がつくられている。
格付け的には、
《1流》
《2流》
《3流》
《5流》
《6流》
という重層性を示しているから、
多くのファンをもっているシリーズである。
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