エド・はるみの顔と村上隆 [新・美人論]
エド・はるみの顔です。
《想像界》で《13流》の美人。
《象徴界》で《超1流》から《7流》の多層美人。
《現実界》で《超1流》
《13流》というのは、喜劇や漫画の世界です。
お笑いの芸人さんですから、エド・はるみが《13流》であるのは、
当然なのですね。
《13流》というのは、お笑いだけでなくて、
漫画の世界も《13流》なのです。
《13流》の代表は、まず、ディズニーですね。
そして《13流》で、今日最も重要なのは村上隆です。
彼の作品は、《13流》です。
村上隆が切り開いたのは、アートにおける喜劇領域の可能性なのです。
これは東京都現代美術館での大個展に出した代表作の大作です。
《想像界》の眼で、《13流》
《象徴界》の眼で、《13流》
《現実界》の眼で、《13流》
全部《13流》ですね。
《想像界》の眼で、デザイン的エンターテイメント
《象徴界》の眼でも、デザイン的エンターテイメント
《現実界》の眼でも、真性の芸術
《現実界》の眼で見れば、村上隆は、《13流》の芸術を創始したと言えるのです。
こうしたグッヅも、《現実界》の眼で見れば、真性の芸術なのです。
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では、エド・はるみの顔は、芸術なのでしょうか?
《想像界》の眼で、エンターテイメント
《象徴界》の眼で、エンターテイメント
《現実界》の眼で、真性の芸術
ここでも村上隆の作品と、同じ判定が出ます。
エド・はるみは、《現実界》の眼で見ると、《13流》の真性の芸術なのです。
さて、エド・はるみは、
美人さんです。
《想像界》の眼で、《1流》美人。
《象徴界》の眼で、《1流》から《7流》の多層美人
《現実界》の眼で、《1流》美人。
典型的な《1流》美人さんです。
もちろん、この美人の素顔では、芸術ではありません。
エンターテイメントなのです。
お笑い芸人になる事で、
奇妙な歪んだ顔にすることで、エド・はるみは、
村上隆と同じ《13流》の《現実界》の真性芸術になったのです。
山口百恵の所で、詳細に話したように、
芸術とエンターテイメントは、両方とも、
人を魅了する力なのです。
これらは銅貨の裏表の関係にあるし、
自動車のブレーキとアクセルのような関係にあります。
さらにエンターテイメントと芸術の関係を言えば、
男と、女のような、性的な関係にあって、
それは変態性欲も含めての怪奇極まりない関係世界なのです。
そうした中で、エンターテイメントがポジティブに人を魅了する力であるのに対して、芸術というのは、ネガティブ性において人を魅了する力なのです。
エド・はるみは、顔しかめて、天然の《1流》美人性を抑圧変形することで、真性の芸術性を獲得したのです。
エド・はるみが、大衆を引きつけている力は、
彦坂尚嘉の芸術分析では、
芸術の力なのです。
芸術の力は、こうして、世俗の中にも、溢れ出て、存在し続けているのです。
芸術は不滅です!
2008-07-24 03:15
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コメント(2)
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「芸術」とされる領域に「芸術」が少なくなって世俗の方で人々が無意識に芸術を享受するのは江戸時代にもありましたね。
by 丈 (2008-07-24 11:28)
なるほど。そうですね。おっしゃる通りです。
by ヒコ (2008-07-24 16:19)