SSブログ

コラージュ/切断と再構築による創造展(下) [アート論]

さて、残りは、日本の作家です。

e59321c.jpg
13.jpg
まず、村山知義です。
これは《第6次元》で、デザイン的エンターテイメントです。
有名な作品ですし、
当時のヨーロッパの動向を早くに日本に輸入した功績を評価するのに、
やぶさかではありませんが、
この村山の作品は、良くありません。

今回、シュビッターズと並んでかけられている事から、
比較が容易で、明らかです。

以下の作品の比較は、まず、シュビッターズが出品作品ではないのと、
それほど、うまい比較ではありませんが、
シュビッターズが《第1次元》で、
村山が《第6次元》の差が、少しで分かってもらえればと
思います。

dada_hannover_1.jpg


実は、アートスタディーズで、
この村山批判を、私が主張していたので、
五十嵐さん、南泰裕さんが、このラジオ収録でも言っていましたが、
並んで見ると、明らかに、村山は落ちると言う事を認めておられました。

■星野眞吾
《第6次元》のデザイン的エンターテイメント。

■三上誠
《第6次元》のデザイン的エンターテイメント。

■不動茂弥
《第6次元》のデザイン的エンターテイメント。

■吉仲大造
《第6次元》のデザイン的エンターテイメント。

■桂ゆき
ゴンベとカラス 

この作品は代表作のひとつ。

《想像界》の眼で《第6次元》の《真性の芸術》
《象徴界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント
《現実界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント

《想像界》の作品、液体美術。

《気晴らしアート》《ローアート》
シニフィアン(記号表現)の美術。
《原始平面》『ペンキ絵』【B級美術】

桂ゆきのように、一つでも《真性の芸術》性があると、
私は尊敬するし、認める。

桂ゆきの作品は、かなりの数のものを、
戦前から、1970年代の東京画廊での新作個展まで、
見ています。
カッパブックスの『女ひとり原始部落に入るアフリカ・アメリカ体験記
 (1962年)というのも読んでいます。

以下、あまり良いものがありませんが参考図版です。
e0109311_15373032.gif
e2004-01-2.jpg
d31493ba.jpg


《真性の芸術》性が無い作品を、
美術館から排除しろと、私は主張しているのではないのです。
制作された美術作品の9割が壊されていると言われますが、
その残った1割の作品の8割は、
単なる《第6次元》、あるいは《第8次元》の
デザイン的エンターテイメントで、ひとかけらも《真性の芸術》性
は、無いのです。
しかし、そういうものであると言う事は、事実として認めるのです。

古美術の世界の場合、8割は贋作であると言われます。
贋作がない限り、古美術市場は、動かないのです。
市場と言うのは、実は、何処もそうですが8割は粗悪品で、
動いているのです。
古美術の場合、ですから、その作品の真贋が、まず、問題になります。
古美術の学生は、真贋の見分け方を学ぶのです。
贋作の場合、研究しても、成果が上がらないからです。

美術史の場合、かならずしも、
《第6次元》のデザイン的エンターテイメント作品に、
意味が無いとは言えません。

村山知義の意味を、まったく評価しないと言うことではないのです。
しかし村山はもともと絵本作家で有名になった人です。
murayama2.jpg
51FWSPTS3ML.jpg
88023335.jpg
そのコラージュ作品も、その程度の《第6次元》レベルなのです。
その低さを見なければ、専門家として、能力が無いのです。
芸術を学問として対象化できなければ、学者として傑出しているとは
言えません。
凡庸な美術史の学者も必要ですが、傑出した研究者無きところに、
すぐれた芸術と、すぐれた美術館は、成立しないのです。

さて、以下の3人の作品は、水準が変わります。

シニフィエ(記号内容)の美術になるのです。
会場でも、明らかに、表出力が変わります。
普通の視覚でも、見える変化があります。

■横尾忠則
シニフィエ(記号内容)の美術。
《第6次元》のデザイン的エンターテイメント。
《真性の芸術》性は、彦坂の私見ではありません。

木村光
シニフィエ(記号内容)の美術。
《第6次元》のデザイン的エンターテイメント。
《真性の芸術》性は、彦坂の私見ではありません。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
cont_790_1.jpg

■郭徳俊
シニフィエ(記号内容)の美術。

《想像界》の眼で《第6次元》の《真性の芸術》
《象徴界》の眼で《第6次元》の《真性の芸術》
《現実界》の眼で《第6次元》の《真性の芸術》

《想像界》の作品、気体美術。

《気晴らしアート》《ローアート》
《原始平面》【B級美術】







nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

オークションの結果明日は越後妻有 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。