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建築の人々/リスボン帰国展の感想 [アート論]

2007年11月9日(木)

建築の人たちと美術展をやると、
とにかく、お金の使い方が大きくて、驚かされます。
なんという人たちだろうと思います。

オゾンでの美術展のご案内ですが、
4チームの作品制作とは別に、
会場構成があります。

この会場設営は、建築家の松田達さんがやりますが、
たった6日の帰国展に、
天井、床、壁をいじって、

床と壁は企業の協賛をとっているのですが、
実費は600万になるというのです。
それを30万でやってもらう。

それでも、
税込み合計 149万も使う!

赤字の部分は松田達さんが、負担する!

もちろん内部でも議論が長く続きましたが、
昨晩、結論が出て、やるのです。

たった6日の美術展で、天井・床・壁を全部作り直すというのですから、
建築の人々というのは、
まったく美術系と違う人種です。
まあ、すごい。あきれます。

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シンポジウムも、
3日やるのですが、
これも、まったくちがう。

私の関係する《皇居美術館空想》の所にも、
政治学者2人と、新右翼が出てくる。

暮沢剛巳さんとも話しましたが、
美術の発想には、こういうセンスは無い。

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さらにこのシンポジウムを入れて、
『皇居美術館空想』という本を、
出すという出版の企画も成立させてくる。

すべてやっているのは五十嵐太郎さんですが、
その豪腕には、驚かされます。

五十嵐太郎さんは、
来年のヴェニス・ビエンナーレのコミッショナーにも選ばれています。

まあ、良く、こう、忙しく動けるものだと思います。

以下、プレスリリースのペーストです。

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リスボン建築トリエンナーレ帰国展のご案内
報道関係者各位
このたび、2007年11月22日(木)〜11月27日(火)までリビングセンターオゾン(新宿区西新宿)にて今年5月にポルトガルリスボンで行われました「第1回リスボン建築トリエンナーレ」日本参加を記念し、報告展示及び記念シンポジウムを行う運びとなりましたのでご連絡申し上げます。

 来たる2007年5月31日より2ヶ月間、ポルトガルはリスボンにて第1回リスボン建築トリエンナーレが行われました。 本トリエンナーレは、イタリアのヴェニスに続く大きな建築の祭典としてスタートするもので、その記念すべき第1回の参加国12カ国の1つとして、わが国日本も招致され、世界のステージに立つこととなりました。
テーマ「アーバン・ヴォイド」の下、日本チームのキュレーターとして、建築批評家の若手旗手として世界的にも有名な五十嵐太郎氏が抜擢されました。

 近年、日本の建築シーンは国際的な注目を集めており、日本人建築家が世界で活躍する機会も増えていますが、この国際展参加を記念し、日本での報告展示とシンポジウムを開催いたします。この機会に新しい「東京」を掘り出して議論してゆきたいと思います。

 つきましては、御媒体さまにてご紹介の程よろしくお願いいたします。

概要:
◆展示
時期:2007年11月22日(木)〜11月27日(火)
時間:10:30〜19:00
場所:リビング・デザインセンターOZONE 3階OZONEプラザ
〒163-1062新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー
TEL03-5322-6500 FAX03-5322-6635
内容:2007年5月に行われましたポルトガルリスボンでの第1回リスボン建築トリエンナーレの日本セクション展示の紹介。またその他参加国展示も一部紹介いたします。
※ 日本セクションの展示の詳細については別紙添付資料参照。
◆記念シンポジウム
時期:2007年11月23日(金・祝)、11月24日(土)、11月25日(日)
場所:OZONE8階セミナールーム
企画:MOSAKI (建築ユニット)
内容:都市、写真、国際展という3つの小テーマと「東京」を対峙させ、この流動的なカルチャー・東京の輪郭を浮き彫りにする
入場料:一般1000円、学生700円(1day)

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【シンポジウム3日目】
皇居美術館 × 東京
11月25日(日)16:00〜19:00
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■概要
ゲストに政治学者の御厨貴(東大教授)、原武史(『皇居前広場』著者、近代天皇史研究)、そして鈴木邦男(政治活動家)の3人を迎えて、東京の中心に《巨大美術館》を出現させるという空想について議論する。今、東京という「都市」とは、日本をどこへ連れて行こうとしていうるのだろうか。「『TOKYO REVOLUTION』アーバン・ヴォイドを刺激し、東京を変革せよ」というメインテーマの中で出展された作品「超一流日本美術を結集させた巨大美術館構想」を議論の遡上にのせて、東京と日本の未来を、歴史と空想の土俵で考える。

■ゲスト
御厨 貴(政治学者・東京大学先端科学技術研究センター教授)
鈴木邦男(政治活動家)
原 武史(政治学者・ 明治学院大学国際学部教授)

■報告者
南泰裕(建築家、国士舘大学准教授):東京の中心性と多数性をめぐって
新堀学(建築家、NPO地域再創生副理事):建築としての《巨大美術館構想》
彦坂尚嘉(美術家、美術史批評家):《巨大美術館》の意味と《平成大仏》の建立

■司会
五十嵐太郎(建築史家・東北大学准教授)

【16:05〜16:55】第一セッション(50分)

   *プレゼンテーション1:御厨貴「政治と都市」20分

   *プレゼンテーション2:南泰裕「東京の中心性と多数性をめぐって」15分

   *討議       :15分

【16:55〜17:45】第二セッション(50分)

   *プレゼンテーション3:鈴木邦男「私と皇居」20分

   *プレゼンテーション4:

    彦坂尚嘉「超一流日本美術を結集させた巨大美術館構想」15分

   *討議        :15分

【17:45〜18:35】第三セッション(50分)

   *プレゼンテーション5:原武史「皇居をめぐる空間史」20分

   *プレゼンテーション6:新堀学「場所への構想/VOIDという選択」15分

   *討議        :15分

【18:35〜19:00】(25分)

   *全体討議、まとめ及び質疑応答を含む

19時終了

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【シンポジウム1日目】
国際展 × 東京
11月23日(祝・金) 15:00〜18:00
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■概要
リスボン建築トリエンナーレ全体の報告や、リスボンに出展された日本のメインテーマ、出展作品の報告を通し、東京像を考える。また、ヴェネチア・ビエンナーレほか、美術や建築の国際展を議論しながら、今年が第一回目であったリスボン建築トリエンナーレの位置を測定する。

■出演
五十嵐太郎(建築史家・東北大学准教授)
暮沢剛巳(美術批評家)
北川啓介(建築家・名古屋工業大学准教授)
寺田真理子(キュレーター)

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【シンポジウム2日目】 
写真 × 東京 
11月24日(土)13:00〜18:00
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■概要
リスボン建築トリエンナーレでは、東京で活躍する建築家が「建築と点景の集積地/TOKYOをどう切り取るか?」を写真家と共に考え、撮り下ろした。これは写真家による表現としての写真展でない。東京への目線を写真の中に置き換え、みる者と同じ視点で自身の「デザイン・スタンスとは何か?」を問う、建築家と写真家との建築表現としてのコラボレーションである。
進行にあたっては,「編集」という立場から常に写真と向き合っている3人の編集者をお招きし,3者が担っている切り口(アート,雑誌メディア,建築メディア)を軸にモデレーターを勤めていただく。
■モデレーター
後藤繁雄(編集者,クリエイティブ・ディレクター)
西田善太(ブルータス 副編集長) 
橋本純(新建築社)
■パネリスト
小田切仁×山岸剛、原田真宏+原田麻魚×新津保建秀、平田晃久×木暮洋治、田井幹夫
井坂幸恵×佐藤周哉、眞田大輔×佐内正史、内村綾乃×新良太、下吹越武人、冨永祥子   他(決定次第お知らせいたします)

この資料に関するお問合せ先、
リスボン建築トリエンナーレ2007 日本セクション 実行委員会事務局
担当 平昌子(たいらまさこ)ルクスプレス 
〒151-0053 東京都渋谷区代々木5−18−8−B219
M: 090 1149 1111  masako@lxlxlx.cc


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