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マティスで考える [アート論]

2008/3/13

ローアートの事で考えていて、
今日はエサシトモコさんと会えて、
ローアートについて少し話した。
Henri Matisse1.jpg

Henri Matisse4.jpg

Henri Matisse2.jpg

Henri Matisse3.jpg


それとマティスの同じ絵柄を2枚かき分けているのが気になって、
もう一度見ようと思って、
結局、作品を格付けした。

使ったカタログは、
ニューヨーク近代美術館の開催した
マティスの回顧展カタログ。

やってみて驚いたのは、〈1流〉作品ばかりで、
〈超1流〉作品が少ない。
ピカソに比較しても、少なすぎるだろうと思う。
〈超1流〉という眼で見ると、
マティスは凡庸な作家に見える。
さて、以下の作品が〈超1流〉であった。

112 ダンス1  1909 年 ニューヨーク近代美術館蔵  〈超1流〉〈超1流〉〈1流〉
155 金魚  1912年 プーシキン美術館蔵  〈超1流〉〈41流〉〈1流〉
171 Potrait of Mlle Yvonne Landsberg 1914年
     フィラデルフィア美術館蔵 〈超1流〉〈41流〉〈1流〉
188 ピアノレッスン 1916年 ニューヨーク近代美術館蔵 〈超1流〉〈超1流〉〈1流〉

………………………………………………………………………………
たった4枚しかなかったし、しかも〈超1流〉〈超1流〉〈超1流〉という3連続のものは、
無かった。

思っていたよりも力が無くて、
むしろ〈1流〉の作品の良さで人々を魅了してきた作家であると思われる。

初期に作品が売れなくて、
ピカソは売れていたのに、
その差があったと言われているが、
それはこの凡庸さ故かもしれない。

しかし、念のために言っておけば、
芸術というものの基本は〈1流〉性である。
そういう意味では〈超1流〉を追うことは、
行きすぎたことなのである。

私自身の芸術に対するイメージが、
過大すぎるという反省をしたしだいである。


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