花火大会 [アート論]
江ノ島の花火大会を、伊東直昭、佐々木薫ご夫妻と見た。思ったほどには混んではいなかった。
花火は鎌倉花火大会は20年近く見て来ているが、江ノ島のそれを見たのは初めてであった。
違いは、水中花火が鎌倉は多いのに比して、江ノ島は仕掛け花火が多い事であった。
新しい花火がずいぶん出て来て、時代の革新を見た思いがする。新しい花火を見るのは面白いが、観客には大きな派手なものが受けていて、歓声がそうしたものに大きく上がる。
多くの人は花火が好きであるが、私自身はそれほど好きではなくて、それでも季節のものとして、チャンスがあれば見ているのである。
《想像界》の眼で《1流》。
《象徴界》の眼で《6流》。
《現実界》の眼で《1流》。
花火そのものは《現実界》のもので、合法的で実体的だから、エンターテイメント的なデザインの楽しさである。決して芸術であるのではないのである。
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