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アーティストの実情 [アート論]

多くの人は芸術家というものを、
ロマンティクに夢想的に、
しかもイデオロギッシュに捉えている。

学問的に実証的に見ようとしないのである。
とはいっても、美術家の実情と言うのは一般には見えない。

アンディ・ウオーホールの作品にしても、
美術館の美術展で見る限り、その実際に制作されている駄作や、
小品の実情は見えないのである。

日本の作家にもそれは言えて、
例えば瑛九の作品についても、
美術館の美術展で見ているのと、
コレクターのところで見るものとは違うのである。
それこそマッチ箱ほどの小さなペインティングの良さに驚かされるのだが、
そういうものは美術館には出てこない。

もっともヨーロッパの美術館を歩いていると、
モローの0号ほどの小さなペインティングのクオリティの高さに
驚愕するとかはある。


さて、今回のダミアン・ハーストのオークション作品も、
サザビーズの小さな画像群も、
意図的にか、乱雑にされていて、
そのダミアン・ハーストの実像は隠されている。
そこで、作品を分類しながら、並べ替えて見た。


そこに見えるダミアン・ハーストの実像は、
極めてリアルなシノギの世界である。


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小さな図版を並べ直してみて、
私自身が驚いたが、
売り絵の生産量が多良い事である。

狩野永徳展を見に行って、
狩野派というものが、安土城の大作群で
潤っているかと素人的に考えていると、
それは違っていて、
狩野派は、実は扇面と、デザイン画ともいうべき、
弟子たちの製作で食べていたという。

実際、美術家にとって、
大作の制作では、利益は出ないし、
そして不安定であり、リスクは高いと言える。

コレクターというものは、自分の買えるサイズの作品しか見ないし、
そしてダミアン・ハーストの作品を見ても分かる様に、
蝶のような、飾り絵に使える作品を求める。

一方、美術を美術館で鑑賞する人々は、
自分が所有する事は考えないから、
小さな作品や、こうした売り絵は、
見向きもしない。

昔、富岡鉄斎の大展覧会を見に行って、
芸術新潮に文章を書かせられたが、
その時も、コレクターに評判が高い扇面は、
私が見ても、分からなかった。

コレクターアイテムの小品の面白さと言うのは、
買わない人々には、理解できないのである。
 

    





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