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米株式、急反発 [歴史/状況論]

米株式、急反発=G7金融危機対策など好感

 −朝方一時400ドル超高

10月13日23時0分配信 時事通信


 【ニューヨーク13日時事】週明け13日のニューヨーク株式相場は、週末の先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)やユーロ圏首脳会議で打ち出された金融危機対策などを好感して急反発、ダウ工業株30種平均は寄り付き時点で前週末終値比420ドル超上げた。午前9時33分時点では前週末終値比413.69ドル高の8864.88ドルとなっている。ハイテク株が多く取引されているナスダック総合指数は同時刻現在79.58ポイント高の1729.09。

 世界は、ついこの間の新自由主義から、
急速に、新社会主義とも言うべき、
管理経済に展開して来ています。
このことは、実に大きな価値転換なのです。 
 
 新自由主義では、新しい金融工学を使って、
ハイリスク・ハイリターンの投機が追求された為に、
人間の精神の《象徴界》が停止された状態でしたが、
今度はそれが反転して、
《象徴界》が復活して
各国が足並みを揃えて、理性的に経済管理と保証をする、
そうした新社会主義の体制が模索されて行くことになります。

この経済という下部構造の変化は、
芸術作品の構造変化にまで、波及してくるはずです。
少なくとも、今までの様な、現代アートの青田買いをしていた流れは、
止まります。
そして、何らかの形で、美術の中にも、
《象徴界》的なものの復活が起きるかもしれません。

今回の経済危機は、1929年の世界大恐慌以来のものですが、
では、1929年の経済恐慌はどのようにして止めたのでしょうか?
それはルーズベルト大統領のニューディール政策ですが、
経済面で見ると、金本位制を停止して、管理通貨制度を導入し、
金融緩和実施したことにあると言われています。

今回の経済危機で,アメリカで対策の指揮を執っているのは、
ヘンリー・ポールソン財務長官です
私の《言語判定法》による人相見では、
ヘンリー・ポールソンの顔の評価は高いのです。
500px-Henry_Paulson_official_Treasury_photo,_2006.jpg
ヘンリー・ポールソンの顔
《想像界》の眼で《超1流》。
《象徴界》の眼で《超1〜7流》。
《現実界》の眼で《超1流》。

《想像界》《象徴界》《現実界》の3界を持つ人物。
固体/液体/気体の重層的な人格。

アメリカの中央銀行であるFRB(連邦準備制度)のベン・バーナンキ議長の顔も、
信頼の出来る人物の顔です。
240px-Ben_Bernanke.jpg
ベン・バーナンキの顔
《想像界》の眼で《6流》
《象徴界》の眼で《6流》
《現実界》の眼で《超1流》

《現実界》だけの人格。
気体人間。

人材と言う意味では、アメリカは豊かであって、
日本のように、有能な人を排除して無能な人をトップにするシステムではありません。
その意味では、アメリカの経済指導者は、
何とか1929年の経済恐慌の体験を踏まえた政策で、
最悪の崩壊を乗り切って行く事が出来るかもしれません。


ロシア大富豪25人、株暴落で資産23兆円喪失

10月13日19時19分配信 産経新聞


 ロシアの大富豪たち上位25人が、今年5月以降のロシア株式市場暴落で資産の62%にあたる2300億ドル(約23兆1500億円)以上を喪失したことが、13日までの金融通信社、ブルームバーグの調査で明らかになった。米フォーブス誌のロシア長者番付に基づき、保有資産の価格動向などから推計した。

 それによると、長者番付1位の「アルミ王」デリパスカ氏は160億ドル、同3位で英サッカーチーム「チェルシー」のオーナーとしても知られるアブラモビッチ氏は203億ドルの損失を出した。他方、一部には大口保有株を売り抜けた富豪もおり、市場ではソ連崩壊後の国有資産私有化や1998年の金融危機に続き、オリガルヒ(新興寡占資本家)による大規模な資産再配分が起きるとの見方が出ている。

 ロシアの株式市場は5月以降、経済に対する国家統制懸念やグルジア紛争、米金融危機の影響で6割以上下落した。一般国民の証券保有率は低いものの、今後は実体経済への影響も避けられない情勢とみられている。(モスクワ 遠藤良介)

深刻化する欧州経済 現状と今後

 金融危機への対応を協議するため、欧州連合(EU)15か国による首脳会議が12日、フランス・パリで開かれた。深刻さを増すヨーロッパ経済の現状と今後について、ロンドン支局・伊佐治健記者がリポート。

 世界的な金融危機がヨーロッパ全域に記録的な打撃を与えているため、ヨーロッパ各国の首脳は、日曜日も緊急協議に追われた。

 イギリスでは不動産価格が下落し、自動車の売れ行きなど実体経済への影響も深刻となっている。ブラウン首相は8日、銀行救済のために、最大9兆円の公的資金注入を発表した。しかし、市場は反応しなかった。「三菱東京UFJ銀行」欧州市場部エコノミスト・武田紀久子氏は「これだけの対策が出てきた後でも株価がなかなか明確に反発といかないのは、その診断書に対する不透明感がまだまだ強い」「本当に何が悪いのか、どこが悪いのかという疑義がなかなか消えない」と話す。不動産価格も下がる中では、銀行の不良債権がどこまで拡大するか予想もつかず、今の対策では足りない可能性もある。

 イギリスの地元紙「サンデータイムズ」は、週明け、まず4銀行に6兆円の資本注入が発表されるとの見通しを伝えており、G7(先進7か国財務相・中央銀行総裁会議)の「行動計画」も受けたマーケットの反応が焦点となる。しかし、長期的に見て金融危機の収束には時間がかかり、今後、追加の利下げなどは避けられないとの見方が強まっている。

[13日14時24分更新]



アイルランドやイギリス、ロシア、スペイン等の欧州で深刻な景気後退、金融機関の経営危機が起きています。中国も、株価が急落しています。

ラテンアメリカ、東欧、アジア諸国、最近ではドバイなどの中東諸国、新興国では、1997年のアジア通貨危機を彷彿とさせるような資本流出による通貨暴落も散見されはじめています。

しかも新興国は、アメリカと異なり、経済政策運営に優秀な人材も無く、経済運営に稚拙な側面があり、これらの新興国の経済崩壊は、世界経済にとっての新たなリスクとなり、再度の経済危機を再発させて拡大する可能性もあります。

複雑系の歴史観からいうと、大きな砂山が崖崩れを起こした様なものなので、つい先ほどまであった頂点の上部にいた会社や画廊、そして作家は、この砂崩れに飲み込まれて下に転落する事は避けられません。その崩壊の土台の上に、新しい砂山が出来てくるのです。ですから、否応も無く、時代は仕切られて、次の新しい世界が始まります。


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丈

折しも10月13日、新古典経済学派攻撃の急先鋒であるポール・クルーグマンのノーベル賞受賞が発表されました。専門筋の考察によると明らかに、
「リバタリアン」追い落としの波を加速させる意図ですね。
http://nando.seesaa.net/article/108049197.html

公的資金注入の直前には映画監督マイケル・ムーアの挑発的なコメントが寄せられていて、民衆の気分を代弁しています。
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/62766010f2311eff6f9a760fbd325eba/#comment

by (2008-10-15 14:18) 

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