MA2 Gallery 白展/石内都のポスター掲載の写真 [アート論]
昨日は、恵比寿にあるMA2 Galleryに行って、
「白」展というのを、見た。
聞くところによると、ビルの上には
デザイン事務所があって、
デザイナーの方が、ご夫婦で、経営なさっているギャラリーらしい。
始まったのは2〜3年前らしい。
現代アートのバブルが加熱したのは、
この2〜3年なので、この現象とまったく無縁とは言えない時期に、
始まったギャラリーであると言えるかもしれない。
行ったのは彦坂敏昭さんも出品していたからだが、
忙しそうにしていたので、
顔を会わしただけで、口もきかずに帰って来てしまった。
出品作家は、以下のようです。
作品は、私的に言えば《8流》で、デザイン的エンターテイメントでしかなくて、
どこにも《真性の芸術》は、ひとかけらも無い。
私には何が良いのかは、分からない作品でした。
まったく、面白くない。
どこにポイントを置けば良く見えるのかと、
いろいろに考えたのですが、
結局分からない。
デザインとして優れているのかと、
それを見たけれども、
デザインとしても《8流》でしかない。
つまりデザインとして傑出しているわけでもないし、
芸術として、傑出しているわけでもない。
私の分かる範囲で了解するとすれば《8流》という領域の問題です。
つまり信仰領域であって、
これを良いと信じる人たちが、
芸術であると信じていると言う、
信仰宗教の様な世界であると言う事です。
古く言えば、団体展の美術と、同じだと言う事です。
新しい団体展的なるものが出来ているということなのでしょうか?
真面目な話、どこが面白いのか、
誰かレクチャーしてくれないでしょうか。
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帰りの電車の駅のプラットホームで、
石内都の目黒美術館の写真展『ひろしま/ヨコスカ』のポスターが貼ってあった。
このポスターに掲載されている写真も《6流》のデザイン的エンターテイメントで、
ひとかけらも芸術性が無い。
これも、うなってしまう。
もともと石内都は、プロヴォーグの模倣写真から出発しているのだが、
ある意味で、琳派における鈴木其一なのだろうか。
つまりプロヴォーグの鈴木其一が石内都なのか?
とにかく汚いものを撮れば芸術であると信じる人がいるのは分かるけれども、
それは間違いです。
写真表現としては、私の私見では、
石内都の写真はまったくのデザイン的エンターテイメントであって、
どこにも芸術性はない。
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