アート・バイ・ゼロックスの新しい機械700 [歴史/状況論]
昨日は、久しぶりにアート・バイ・ゼロックスに行きました。
アートスタディーズの小冊子を作るためです。
アート・バイ・ゼロックスは、
富士ゼロックスが、アーティストのサポート活動をしてきた、
文化メセナ活動の一つだったのですが、
この6月で、終了する事になりました。
アートスタディーズの、毎回出版して来た小冊子も、
このサポートを受けて来ていたのですが、
それも、なくなるので、
次からは、キンコーズなどでの有料制作をかんがえなければなりません。
アートスタディーズにしても、
これをやっているメンバーは、
交通費まで含めて、出費こそあれ、
ボランティアでやってきているのです。
アートバイゼロックスのサポートが無くなると、
実はこの小冊子の命運も、怪しくなるのです。
戦前の時期は、野村国際文化財団のメセナによる支援もいただいた
ことがあるのですが、現代史に関しては支援をいただけなかったので、
自前で、頑張らなければなりません。
何故に、頑張らなければならないのか?
知的な喜びなのではないでしょうか。
アートスタディーズは、
何よりも面白いのです。
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さて、この閉鎖するアートバイゼロックスに、
新しい大型のコピー印刷機700が、入って来ていました。
昨日、講習を受けて、使わせてもらいました。
サイズも、圧倒的に大きくて、
いままでの、コンビニにあるようなコピー機の
5倍以上のサイズです。
これは高速で、
事務的なA4サイズの100頁までの冊子を
あっという間に刷って、
折、装丁までするマシーンです。
凄い威力です!
目が覚めます。
アートバイゼロックスが、終了することに関しては、
そういう事情説明が行われたのですが、
その時に、こちらが使わせてもらって来た、
多くの機種が、すでに生産中止になっていて、
それをかなりの努力で、動かして来て下さったことを知りました。
ハンビック、という大型画像出力の機械から始まって、
ゼロックス500という、非常に美しいコピーをする機械も、
すでに生産中止に追い込まれていたとのことで、
驚きました。
コピー機の市場での競争も、
激烈を極めていて、
優良機械をつくっても、
競争に負けると、淘汰されるのです。
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乾式のコピー機であるゼロックスは、
圧倒的な独創性で開発されて、
パテントの牙城を築き、防衛していたのを、
日本のキャノンが、
後続で開発して、このパテントの牙城を突破し、
国際裁判で勝ったために、独占が破られました。
この経過は、NHKのドキュメンタリーで見たのですが、
複雑な思いにとらわれました。
なんか、すごい機械での作業ですね。
こちらは、ロスの学会に行っていました。
発表テーマがまじめなものなのに
どういうわけか、人柄のひょうきんさがにじみ出て、
またしても笑いを買ってしまいました。
ここは笑うところではない、と思わず口に出して
憤慨してしまいました。
日本語の発表は、しごくまじめなんですがね。。。
by NY GAL (2009-03-04 13:16)
NY GAL 様
こういう機械が、使えなくなるのは、まことに残念です。
何か、印刷をご希望のものがあるなら、
一つくらいでしたら、やってみますが。
by ヒコ (2009-03-07 11:34)