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2009-05-06 [アート論]

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タコは、軟体動物門 頭足綱 八腕形上目 タコ目に分類される動物です。

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海洋性の軟体動物で、主に岩礁や砂地で活動しています。
海にしか、いないのですね。

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複数の吸盤がついた8本の触手を特徴としています。
一般にはと呼んでいますが、
学術書などではと表現されるものです。

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無脊椎動物の中で最も高い知能を持っていて、色を見分けます。
形を認識する事や、問題を学習し解決する事ができるのです。 
身を守るためには、保護色に変色し、地形に合わせて体型を変えます。
その色や形を2年ほど記憶できることが知られているのです。

つまり知能が高いと言う意味では、人間に似ているのです。 

◆◆2◆蛸壺◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

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タコは体を保護する固い殻などを持っておらず、
身を守るため普通、海底の岩場の中に潜んでいます。

体を保護する固い殻を持っていないと言う事では、
人間とタコは、良く似ていると言えます。

タコは、潮がゆるくなる時間帯を見計らい岩場から出てきては、
砂地などでイシガニや小魚、などを短時間で捕獲します。

潮が変わると慌てて住処に戻ろうとします。
隠れる場所の少ない砂地はタコにとって危険地帯であります。
そこに絶好の隠れ場所として蛸壺があれば、
タコはこれ幸いと入っていくのです。
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人間もまた、隠れ場所としての蛸壺を必要としていて、
多くの人は、蛸壺にこもる事が好きなのです。

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蛸壺(たこつぼ)は、タコを捕獲する目的で漁師が使うで、
明石がその発祥の地といわれます。
人間の蛸壺は、建築なのでしょうが、建築だけでなくて、
精神的にも、自分の内側にこもろうとする構造があって、
こうした心理的な自閉の構造が、蛸壺と言えるものなのです。

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タコのための蛸壺は主に横にして使うため、
多くは胴に平らな部分があって、
カマボコ型になっています。
これはの流れなどの影響を受けないようにするためなのです。
古くは首の部分のくびれた単純な素焼きの壺が用いられました。

海底から蛸壺を引き上げる際も、
壺から逃げるタコは滅多におらず、
蛸壺の中でじっとしています。
これが蛸壺漁の原理なのです。

◆◆3◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

人間と言うのも、実は、蛸壺の中で、命を始めます。
つまり子宮ですが、お母さんの子宮と言う蛸壺の中で、
成長するのです。

ですから、臨月になって、この蛸壺から出産されると言う事が、
重要なことになります。

つまり子宮から出なければ、人生は始まらないのです。

この出産されること、つまり自分の生息し、安全である場所から
でることを、ネグリ/ハートの用語を借りて、
《脱領土化》と、ここでは呼んでおきます。

正確には、ドルーズ/ガタリの使った用語で、
どこかに根を張って動けないという蛸壺の心理状態が領土化ですが、
それを脱して、蛸壺の外に出て行くという出産化の運動が、
《脱領土化》です。

つまりアイディンティにこだわり、自分探しを追い求めて、
自己同一性を強引に形成しようとすると、
《自己愛》性人格障害になるのです。
その逆に、


「蛸壺化」「蛸壺化現象」という意味、使用例についてお尋ねしたく書きます。

「○○の蛸壺化」という言葉を最近耳にし、自分なりに調べた所

語源は蛸壺の形から連想した言葉…?

「細分化」とか「一つのものに頼りすぎる」「一つの領域に閉じこもる」など、
なにか現代人、あるいは人の姿勢のあり方?を否定する時に使われる…?

というような感じを受けたのですが、どうにもよく把握できておりません。

耳or目にした中の一例としては
「縦割りの弊害を無くし、専門領域だけに閉じこもる「蛸壺化」も止めるべき」とか
「サブカルチャーが「蛸壺化」が徹底したポストモダンの完成形…」
などというものです。

どなたか使い方等にお詳しい方がいらっしゃいましたら、
教えて頂けると嬉しいです。よろしくお願いいたします。

*社会学的な言葉なのかと思いまして、投稿カテゴリーは学問&文献(その他)を選ばせて頂きました。
コミュニケーションの欠如が最大の問題だとおもいます。
社内で考えても、団塊の世代は他部門にも同期という人網があってお互い情報の収集が安易だったが、少子化の時代になって難しくなったこと。
契約社員・派遣社員・パートの人材の流動化、多様化など色々な雇用体制も大きな拍車をかけてます。

蛸壺化の防止対策として
・「発言や参加の壁をつくらない」、「『特定の人にしかわからない』状況をつくらない」
・個職化することで、同じ会社の社員であることも素性も判らず協力の意識は弱まるのを打開するため、運動会、社員旅行、社員サークル等、皆で集まって何かをする活動を復活する。
・「成績主義」「成果主義」「能力主義」などの労務管理をみなおして、多様な能力を発揮できる人も評価に入れる。
などコミュニケーションを高める場作りが必要だとおもいます。のが

わたし自信、蛸壺化について誤った考えをもっていました。
蛸壺化よって、個人的な考えを固執することにより、多方面からの質問や要請・強要に負けてしまい、臨機応変に立ち向かうためのもっと攻撃精神を養うのが必要だと思っており、協力性を養うということには少し懸け離れていたと思います。
文末の「臨機応変に攻撃精神を養う」ことと「協力性を養う」という点の違いについて。
すごく理解が出来ましたし、共感いたします。

現代を見る上で「コミュニケーションの欠如」が様々な形で出てきており、その形の一つが「蛸壺化」と言われる要因でもある。
“防止対策”の各項目は本当に、私自身も考えなければいけない点ですし、大切にしたいと思う点でございます。
蛸壺文化とは、常に上役の出方を伺いながら仕事をするさま、またそのような企業風土をいう。
蛸壺は、上向きに、狭い口がひとつしかなく、蛸が暗く狭い壺に収まってその口から外界を伺う様子。

専門分化が進み,専門分野を少しいじるだけで,他分野の人が何をやっているのか,よくわからないという状況を蛸壺化という。

範囲を狭くしてそれで自己満足してはいけない、視野を広くする努力目標を持つことが大事。
ota58様、早速のご回答をありがとうございます!!
なるほど、先に聞いた言葉を理解でき始めました。
蛸壺じゃなくて、蛸壺に入った蛸の姿からきてるのですね!!

質問時に書きました例「縦割りの弊害を無くし、専門領域だけに閉じこもる「蛸壺化」も止めるべき」
というのも、始めはなんだか漠然としてましたが、
ota58様の回答を読み
「縦割りの弊害」→「上役の出方を伺いながら仕事をする様、企業風土」
「専門領域だけに閉じこもる」→「専門分化、細分化から生じる専門領域ーそこに集中してた分野を見る視野を持たない(持つ努力をしない)」
「サブカルチャーの(←質問時誤[が]ではなく[の]でした)蛸壺化が徹底したポストモダンの完成形…」
と言う点も、文献の流れなどをもう一度読み直し、文化背景を考察したいと思います。
でも「情報や手段の細分化(ポストモダンの風潮でもある?)により、個々が自分の好きなものを選べるようになった、が、個々が好きなもの(自分にとって都合のいいもの)だけを信じ、選ぶことで、範囲を狭くした中での自己満足をしている。」といった様なことなのかもしれないな~と思いました。(質問者である素人の私の考察です)

もしかしたら他の方のご意見も何か違う観点から見れることがあるかもしれませんので、あと数日だけ、質問を受付状態にします。(締め切り時に
再度お礼ポイント等つけさせて頂きます。)
蛸壺の快楽

各エコーチェンバーにとどまって閉鎖的になってしまったグループが無数に点在し、それぞれ排他的な傾向を持ち、相互に反目しあう状態。そのような状態をクラスター化(clustter=ぶどうなどの「房」、魚などの「群れ」)とも、エンクレーブ(enclve=飛び地)とも、蛸壺化島宇宙バルカン化とも呼ばれます

佐々木俊尚氏はネットの台頭によって、言論がフラット化してきているという。しかし、実際には何の影響力もない。ネットで発信されている言論は互いに蛸壺化し、耳を塞いで他人の言説を聞かない(紙媒体でも同じ事が行われている。ネットは世間の延長でしかないのだ)。このことに気づいているのは、私だけではない

 

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