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ツェ・スーメイ(校正3加筆4) [アート論]

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YouTubeの画像です。
退屈で長いものが多いのですが、
その中で、見やすくて短めのものが、下記画像です。


【続きは下記をクリックして下さい】
ツェ・スーメイの個展を水戸芸術館でやっています。
作家に関する詳しい情報は、下記を見て下さい。

見に行こうかと思ったのですが、
それは下記の画像が、トップに出ていたからです。


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この写真は、きれいで、魅了されました。
彦坂尚嘉の芸術分析簡易版では、《超1流》になります。

「あ! 《超1流》だ!、見に行こう」と思ったのですが、
勉強をしてからと思って、丁寧に見て行くと、
どうも、違うのです。

まず、この山の写真は、「エコー 2003」という作品で、
ニューヨークのCourtesy Peter Blum Galleryを見たのですが、
作家数が多すぎて、巧く見つからない。
知識のない印象だけの感覚としてですが、あまり良い画廊ではない。

画像検索をしても、この作品の関連するものが、出てこない。
つまりこの写真だけが、孤立しているのです。
そういう作品は疑った方が良いのです。


芸術分析を、簡易版ではなくて、本格的にやってみました。

《想像界》の眼で《 超 次 元 》のデザイン的エンターテイメント
《象徴界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント
《現実界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント

《想像界》だけの表現
気体美術

《気晴らしアート》《ローアート》

実体的美術作品(=エンターテイメント)

シニフィエ(記号内容)の美術
《原始平面》『ペンキ絵』的写真 【B級美術】

このあと、美術館の解説を読みながら、
画像検索をして、かなりの数を集めてみましたが、
全部といっていいほど、《第6次元》のデザイン的エンターテイメント
の作品です。

会田誠さんの言う所のネタ主義の作家で、
コンセプチャル風の一口小話のようなもの。

たとえば、次の様な作品です。

東西南北 Dong Xi Nan Bei (E, W, S, N) 
ネオン管でできた「東西南北」(漢字)のインスタレーション。東
洋の文化に対する興味を感じさせる作品。
 
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《想像界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント
《象徴界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント
《現実界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント

《想像界》だけの表現
気体美術

《気晴らしアート》《ローアート》

実体的美術作品(=エンターテイメント)

シニフィエ(記号内容)の美術
《原始インスタレーション》『ペンキ絵』的インスタレーション 【B級美術】


東西南北というネオンをぶら下げて、
しかも《第6次元》で、実体的で、どうしてこれが芸術なのか、
説明が出来るのでしょうか?

つまり《第6次元》のコンセプチュアル風デザイン・ワークです。
《真性の芸術》は、どこにもありません。

現代美術/現代アートが、コピーを繰り替えいして代を重ねて、
全体に劣化して来ているのです。
前に仏画についてこのブログで取り上げたように、
初期インドの仏画は《超1流》の芸術ですが、
繰り返しコピーされて日本に到達すると、
完全に《6流》《第6次元》のデザインに成り下がるのです。

そしてこのデザインに成り下がった仏画をありがたがって来たのが、
日本なのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

せっかく勉強したので、もう一つご紹介します。

名人-川端康成に捧ぐ The Master of Go (after Yasunari Kawabata) 
川端康成の小説『名人』に触発されて作った写真作品。小説に描かれた棋士たち、碁という文化、そしてこの静寂な戦いを格調高く描く小説家、それぞれの高度な精神活動をテーマとしている。 


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Go01.jpg
Go02.jpg
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《想像界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント
《象徴界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント
《現実界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント

《想像界》だけの表現
気体美術

《気晴らしアート》《ローアート》

実体的美術作品(=エンターテイメント)

シニフィエ(記号内容)の美術
《原始インスタレーション》『ペンキ絵』的インスタレーション 【B級美術】


《6流》ですから、まったくモダンデザインと同じです。
碁石を使って、しかも前に白石を置いて、後ろに黒石を置くという、
こういう実体的な配置は、あまりにも素朴です。
置くなら、前に黒石で、後ろに白石なのです。

まあ、とにかく、お気軽なコンセプチュアル風のデザインワークです。

モダンデザインが、アートの名に於いて美術館を占拠しているのが、
今日の状況なのです。

文字通り、アートとデザインの遺伝子が交換されているのです。


つまり世界的に美術館の学芸員自体の劣化が進んで、
何が芸術なのか、分からなくなっているのです。
学芸員にしても、代が替わって劣化して来ているのです。
美術館というのは、形骸化した芸術のゴミの集積場になって来ている
のです。
ゴミというのが言い過ぎならば、
モダンアートが形骸化して、アカデミズム化して来ているのです。

その結果として、《第6次元》の《6流》デザインワーク、
しかも実体的なエンターテイメントが、「アート」の名に於いて、
跋扈する。
そして美術館を埋め尽くし、占拠するのです。

がっかりしてしまいました。

まあ、ましなものを求める私の欲望そのものが、
時代遅れなのでしょう。

むしろ美術館の外に、《真性の芸術》を展開する可能性を追求していく
べきなのでしょう。

こういう動きは、昔からあったのです。
演劇であれば、赤テントの状況劇場であり、
そしてオフブロードウエイの運動でした。

実は私自身が、美術館や画廊を使わないで展覧会をするという、
第一次美共闘レボルーション委員会を組織するところから、
出発しているのです。
そういう意味でオフミュージアム、オフギャラリーこそが、
私の原点であると言えます。

念のために言えば、美共闘レボリューション委員会の主張は、
内なる美術館というのは、
美術の外に出ても存在するのであって、内なる制度性の存在を
指摘するという隘路をしめしていたのです。
従って、現在もまた、オフミュージアムというものが、
簡単に美術館の外であるなら成立すると言っているのではありません。

まあ、こうして、初心を再確認する所から、
覚悟を新たにして、人生の最終戦を戦うしか無いのだろうと
思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

なお、このブログの前半に並べた画像は、
簡易版です。
つまり英語サイトで画像検索をした1頁目の画像だけを、
その通りの順番で並べたものです。
それにYouTubeを付けたものです。


 



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縷衣香

 画廊や美術館はどうしても、足を運べる可能性のある人が観客者ですよね。それが日数的にも距離的にも限界がありすぎる。
 youtubeに私の「二十四孝物語」を貼り付けてありますが、20日間で169件の訪問で、どこの誰かがわからないのもいいし、世界の誰かがふとであったらいいと可能性を感じました。彦坂さんのギャラリーもとてもいい考えだとおもいます。
 
 それと、昨年の9月23日の秋分の日に偶然ですが、「ちい散歩」に喫茶店「パンの木」に展示してあった作品がテレビ朝日に放映されたんですよ。
これが驚くほど周りの人が観ていたんです。個展に来ない人が画面で私の作品にであって、喫茶店を訪ねる人にも会いました。

 私も日夜、彦坂さんと同じようにこれからのアート活動をどう展開していくか考えているものですが、もっともっとゲリラ的に街に村に山に出て行っても広がりますよ。中華屋さんのトマトは本当にいい試みです。私は本当はトマトや茄子が買いたかった。売ればいいとおもいます。そして皆、購入した人が自分の天井や壁に貼るのです。そうゆう侵略も楽しいではありませんか?

 日常生活を楽しく乗り切れることにアートが力を貸すというのもどうですか?
 今日の問題定義は私も共感します。花丸!
by 縷衣香 (2009-05-07 10:36) 

ヒコ

縷衣香様
コメントありがとうございます。
情報に載せる必要は、観客の増大になるのですね。ネットギャラリーなんか売れないと散々に人に言われますが、ネットと現実を面白く組み合わせられるかどうかなんですね。縷衣香さんの作品も、情報に乗る事で広がっているのですね。
おっしゃるように売れるものをもっと開拓しないといけませんね。
ありがとうございます。
by ヒコ (2009-05-09 16:47) 

NO NAME

そのような意味のあるブログの記事のためにあなたのウェブマスターに感謝。私は、上のビューに感銘を受けて ???????(??3??4):???????41??????:So-net???.
by NO NAME (2011-12-09 05:06) 

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