川上弘美の顔 [顔/美人論]
川上弘美の1996年 (平成8年)第115回芥川龍之介賞を受賞した『蛇を踏む』は、
すばらしい小説で、私は感動した。
だから彼女の登場を喜んだのだったが、
その後のものは、どうも面白くない。
一発屋なのか?
2001年第37回谷崎潤一郎賞受賞の『センセイの鞄』も読んだが、
こうしたレトロ小説が評価されることは理解できるにしろ、
私には面白くなかった。
川上弘美は1958年(昭和33年)年、東京生まれ。
お茶の水女子大学理学部生物学科卒業。
さて川上弘美の顔である。
言語判定法で見ると、
〈想像界〉の眼で、《6流》のイメージ。
〈象徴界〉の眼で、《6流》の《6流》の《13流》
〈現実界〉の眼で、〈13流〉の現実である。
《6流》は自然領域。天然である世界である。
〈13流〉というのは、喜劇、漫画の領域。
〈13流〉が出てくるところに、
この人の秘密があるのかもしれない。
つまり自然領域+漫画領域の人である。
自然主義文学に漫画感覚が合体しているのだ。
精神的には〈想像界〉の人である。
イメージとか、ファンタジーの世界に生きている人。
『センセイの鞄』にしても、
先生とのファンタジーである。
そこには〈象徴界〉的葛藤もなければ、
現実界が出現するようなカタストロフィもない。
それと液体人間である。
つまり近代に生きている人である。
若いのに現代の気体化した混乱の中を生きていない。
彼女の小説に出てくるレトロ感覚は、
実は近代が終わって、
レトロになった事で成立する追憶的なものと言える。
新骨董文学である。
文壇的には、
若いくせに、
多くの選考委員をしている。
それは近代人という古さが、
文壇の古さと波長が合うからではないか。
文壇的長老達にとって、
安全パイなのだ。
正直言って、
つまらない。
2007年、第137回芥川龍之介賞受賞した諏訪哲史の「アサッテの人」を、
選考委員の川上弘美はほめていたけれども、
「アサッテの人」は〈想像界〉の薄っぺらなファンタジー小説に過ぎないものに、
私には読めたから、彼女の意見を馬鹿にして読んでしまった。
まあ、そういう意見というのも、
私が〈想像界〉だけが目立つ精神が作り出す文学観を、
低く見ているからだろう。
〈想像界〉〈象徴界〉〈現実界〉の3界を持つ精神の運動としての文学を読みたいと思うのは、時代錯誤なのだろうか?
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by ポールスミス 店舗 (2011-09-07 11:15)
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