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鴻池朋子の作品(加筆1) [日本アーティスト序論]

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鴻池朋子
《想像界》の眼で、《8流》
《象徴界》の眼で、《8流》
《現実界》の眼で、《21流》

《8流》は、信仰世界です。
信じるものは救われる。
鴻池朋子をアートと信じる人は救われるのです。

何よりも鴻池自身が自分自身を信じているのです。
そういうことは、素晴らしいと考えるのが今の常識で、
今日のアートの一つの典型なのかもしれません。

欠点は、自分を神として信じる自己中毒教の教祖であり、
そして信者でありますから、
まあ、なんとも矮小な世界なのです。

《21流》はエロ絵画の領域。
彼女の絵の下品さは、《21流》ゆえのものです。
しかし《21流》だからこそ猥雑で、多くの人が好むのです。
多くの人は猥雑なものが好きなのです。

《21流》というのは、文明の至り着く場所で、
人間の生きて行く喜怒哀楽に、どっぷりと浸った領域です。
欠点は高さがない。
超越が無いのです。

鴻池朋子の作品は、《想像界》が主になっている作品なのです。
ファンタジーというか、童話画というか、イラストです。
それは《想像界》の持っている偶像崇拝的魑魅魍魎の世界なのです。

イメージによる鏡面地獄です。
先ほど、高さが無いと言ったのは、
この鏡面地獄を否定する契機が無いのが《21流》だからです。
迷信と、妄想と、空想と、自由解放があふれる地獄。
それもただの絵空事なのですが。
つまり自由解放という幻想そのものが、
限界をつくる自由の牢獄美術です。

鴻池の作品は、《想像界》の眼で見ても、合法的で、実体的です。
つまり《想像界》の領域でも、デザイン・エンターテイメントです。

もちろん《象徴界》でも、《現実界》でも芸術ではないのです。

《想像界》《象徴界》《現実界》という人間の3つの眼で、どれでも見ても、
つまり、いかなる意味でも、
鴻池の作品は芸術では、まったくないのです。

イラスト的、デザイン的エンターテイメントとして、
人々が楽しむ作品と言えます。

たのしい、良く出来た、精緻なイラストであり立体なのですから、
何にも文句は、無い事であります。

娯楽に徹した美術です。
エンターテイメント美術の女王です。

今日では、エンターテイメントであれば、
芸術の名をかぶせて、それで良しとする時代なのです。

ラスベガスのエンターテイメント・ショーは芸術であり、
ラスベガスの嘘に満ちたデコレーションが、
芸術として信じられる時代なのです。
ここでも《8流》の信仰の問題です。
芸術であると信じれば、何でもアートは成立するのです。
能天気な世界です。

それで、どこが悪いと言われれば、
芸術のゲの字も無い美術というのも、
それはそれで過激で、面白いと言うしかありません。
その空無性が,芸術に似ているからです。

ハリウッドのエンターテイメント映画は、
見ている時には面白くて、
終わってしまうと空しいですが、
ああいうもののを肯定できる、若さというのも、
あるのです。

そのうちに飽きて、
ハリウッドのエンターテイメントは、まったく
受け付けなくなりますが、
それでも私なんかも下品ですから、
どこかで常に、そういう、「面白いもの」を求めている。

芸術という名前は、そうしたインチキ性をはらんだものと言えます。
そういう、インチキ美術の若手の代表と言えるでしょう。

エンターテイメント絵本画の女王
鴻池朋子

東京芸術大学日本画卒後、
玩具のデザイナーを経て、
国内外の美術で絵画、彫刻、アニメ、絵本などの作品を積極的に発表してきたという。

芸大日本画を卒業しているという事で、アーティストと誤解されているのだでしょうが、
これはただのイラストレイターでしかない。

池は2000年に初めてペインティングの個展を開催したという。
そういう意味で2000年代作家であります。
以来、鉛筆アニメーション、立体作品、
また、渋澤龍彦の「狐媚記(こびき)」の挿画制作
東京を森にする「六森未来図」(森美術館)ワークショップも展開。
「美麗新世界」広東美術館(中国)、CAAC美術館(スペイン)でも展示が行われた。

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鴻池朋子の顔である。

《想像界》の眼で、《8流》の人。
《象徴界》の眼で、《8流》の人。
《現実界》の眼で、《2流》美人。

《想像界》で主体を作っている人。
気体人間、つまり情報時代の作家、

気体という意味で、新しい時代の作家です。


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