フリーダム・タワー(写真増加 加筆2) [建築]
世界貿易センタービル跡地新で進行中のWTC再建計画は、「フリーダム・タワー」など5つの超高層ビルからなる。
2002年の国際コンペで当選したダニエル・リベスキンドが、マスタープラン及フリーダム・タワーの設計を担当したが、しかし不動産開発業者ラリー・シルバースタインは、収益性の低いリベスキンド案を嫌い、現在、フリーダム・タワーの設計者としてはSOMのデイヴィッド・チャイルズのみがクレジットされている。
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ダニエル・リベスキンドのフリーダム・タワーの設計と、SOMのデイヴィッド・チャイルズのプランと
両者を比較してみる。
デイヴィッド・チャイルズ
《想像界》の眼で《1流》のデザイン的エンターテイメント。
《象徴界》の眼で《1流》〜《7流》のデザイン的エンターテイメント。
《現実界》の眼で《1流》のデザイン的エンターテイメント。
《現実界》の建築。
液体(近代)建築。
ダニエル・リベスキンド
《想像界》の眼で《超1流》の真性の芸術。
《象徴界》の眼で《超1流》〜《7流》の真性の芸術。
《現実界》の眼で《超1流》の真性の芸術。
《想像界》《象徴界》《現実界》の3界を持つ偉大な建築。
固体/液体/気体の3様態を持つ総合的な建築。
《1流》と《超1流》の差、
そしてデザイン的エンターテイメントと、真性の芸術の差。
さらには古い近代建築と、3界を持つ建築の差がある。
リベスキンドが建たないというのは、残念な事であります。
しかし、経済的な理由で不動産開発業者ラリー・シルバースタインが、
古い近代建築の《1流》品を建設する事で、
ニューヨークは、二十一世紀の情報化社会のシンボルとしての建築を
建設するチャンスを失った。
二十一世紀が、アメリカやニューヨークの世紀ではない事を、
象徴する選択になったと言える。
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