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若手作家(2)長谷川冬香の《1流》A級絵画/天明屋尚(改題) [アート論]

クボユンさんからのリクエストのあった若手作家の芸術分析を
つづける。
今日会ったAさんからは「《6流》が多いですね」と言われたが、
日本は《第6次元》の多さでは、異常な国なのです。
中国は《第21次元》がほとんどでしし、
フランスは《第1次元》が多いなど、国別の特徴はありますが、
健康なのは《第6次元》と《第1次元》がバランスよくあって、
さらに《超次元》や《第41次元》がある状態です。

さて、今回最初の若手は《1流》のA級絵画です。

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《想像界》の眼で《第1次元》の《真性の芸術》
《象徴界》の眼で《第1次元》の《真性の芸術》
《現実界》の眼で《第1次元》の《真性の芸術》

《想像界》《象徴界》《現実界》の3界をもつ重層的な表現
気体/液体/固体/絶対零度の4様態をもつ多層的な表現

《シリアス・アート》《ハイアート》
シニフィアン(記号表現)の美術

《透視画面》
『オプティカル・イリュージョンの絵画』
【A級美術】
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長谷川冬香



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《想像界》の眼で《第1次元》の《真性の芸術》
《象徴界》の眼で《第1次元》の《真性の芸術》
《現実界》の眼で《第1次元》の《真性の芸術》

《想像界》《象徴界》《現実界》の3界をもつ重層的な表現
気体/液体/固体/絶対零度の4様態をもつ多層的な表現

《シリアス・アート》《ハイアート》
シニフィアン(記号表現)の美術

《透視画面》
『オプティカル・イリュージョンの絵画』
【A級美術】

武蔵野美術大学系の油彩画である。よく描けている。
特徴的なのは、『深いイリュージョン』の絵画にしないで、
オプティカル・イリュージョンの絵画を描いている所だろう。

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上の作品などは、深いイリュージョンで描けば描ける構図だが、
それを微妙に起こして来て、オプティカル・イリュージョンの絵画
にしている。

明治以降の日本画には、きれいなオプティカル・イリュージョンの
絵画はたくさんあるのだが、油彩画では、少ない。

ベットの絵や、女性の頭部を後ろから描いた絵画と言うのも、
見た事がないもので、独創性はあると思う。

白っぽいピンクの絵画というのも、ありそうで、なかった。
このスタイルを維持しつつ、レベルのアップを探求していければ、
素晴らしいと思う。
《第1次元》の絵画から、《超次元》の絵画へと飛躍するのは、
生易しいものではないが、精進して欲しいと思う。

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天明屋尚(1966年〜43歳

主な受賞歴

第11回日本グラフィック展 審査員賞(1990年)
JACA’97展 特別賞(1997年)
URBANART#8展 リキテックス賞(1999年)
第8回リキテックス・ビエンナーレ展 奨励賞(2001年)
第6回岡本太郎記念現代芸術大賞展 優秀賞(2003年)
作品集

ジャパニーズ・スピリット (学習研究社 2003年)
傾奇者 (PARCO出版 2004年)
Tenmyouya Hisashi (河出書房新社 2006年)
KAMON TENMYOUYA HISASHI」 (KING OF MOUNTAIN 2007年)
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《想像界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント
《象徴界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント
《現実界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント

《想像界》の作品、固体(前近代)美術。
《気晴らしアート》《ローアート》
シニフィエ(記号内容)の美術

《原始平面》『ペンキ絵』【B級美術】
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天明屋尚の作品は、固体美術、つまり前近代性をもった
典型的なイラストレーションであるといえます。
芸術的には、なにも評価できるものはないのです。
横尾忠則の焼き直しと言えます。

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天明屋尚                 横尾忠則
《想像界》の眼で《第6次元》のデザイン  《想像界》の眼で《第6次元》のデザイン
《象徴界》の眼で《第6次元》のデザイン  《象徴界》の眼で《第6次元》のデザイン
《現実界》の眼で《第6次元》のデザイン  《現実界》の眼で《第6次元》のデザイン

《想像界》の作品、固体(前近代)美術。  《想像界》の作品、液体美術
《気晴らしアート》《ローアート》     《気晴らしアート》《ローアート》
シニフィエ(記号内容)の美術       シニフィアン(記号表現)

《原始平面》『ペンキ絵』【B級美術】   《原始平面》『ペンキ絵』【B級美術】
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横尾忠則が、近代美術で、シニフィアン(記号表現)であるのを、
天明屋尚は、前近代美術におしもどして、
そのくせシニフィエ(記号内容)の美術にしているのです。
芸術的には退化しているのですが、これを循環系に入ったとも言える
かも、しれません。
情報化社会のアートの一つのパターンだからです。
同じ様な前近代の固体性を示してヒットしたのは、吉本ばななの
物語小説でした。
その意味では天明屋尚は、イラスト界の吉本ばなな なのです。

吉本ばななが、どれほど世界中で売れようが、すぐれている文学とは
言い得ない様に、天明屋尚のイラストもまた、すぐれた絵画では、
ありません。
両方とも、前近代性への循環性と退化性を示す事で、
この情報化社会の気体化した不安定性の中で、
固体という安定性故に、人々を引きつけているのです。



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トマス

こんばんわ。武蔵野美術大学系でこれだけ描けるのは珍しいと書かれておられますが 武蔵野美術大学系は描けないのでしょうか?
ちょっとそのへん 傾向などがあるのでしょうか?
by トマス (2009-02-01 01:20) 

ヒコ

トマス様
ご指摘ありがとうございます。
そうですね、偏見がある言い口ですね。
武蔵美術大学は、職人的な教育が強いという印象があって、私は1970年代作家なので、あの時代はなかなか現代美術の作家が出てこなくて、藤井博さんくらいでした。
しかし最近は違いますね。私のまわりにも、田嶋奈保子さん、中川晋介さんなど武蔵野美術大学です。
申し訳ありませんでした。
お詫びして、訂正をします。
by ヒコ (2009-02-01 14:27) 

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by お名前(必須) (2012-01-21 02:42) 

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