SSブログ

資生堂の美人たち[改稿2加筆2] [顔/美人論]

ピクチャ-11.jpg
ピクチャ-12.jpg
生堂の化粧品の広告にでてくる美人たちの顔を見てみましょう。
前にも書きましたが、薬屋やデパートで見る化粧品の売り場のポスター
に代表される美女たちが、私は苦手でした。

何しろ《超次元》《第41次元》以外の美女に興味が無いという、
私の嗜好もあるのかもしれません。

にもかかわらず、取り上げたのは、自分の好きではない事をやらないと、
美女論も、先に進まないという現実の問題でした。

しかし、テレビを見ない人なので、これらの美女の名前が分からないとい
う状態で初稿を書いたので、名前を加筆改稿します。
書いてみて、思った事は、リアルな人々の欲望の眼差しの面白さでした。

ピクチャ-16.jpg
ペース・ウーの顔
《想像界》の眼で《第8次元》のデザイン的エンターテイメント美人
《象徴界》の眼で《第8次元》のデザイン的エンターテイメント美人
《現実界》の眼で《第8次元》のデザイン的エンターテイメント美人

《想像界》の美人、液体美人。

《気晴らし美人》《ローアート美人》
シニフィエ(記号内容)の美人。

実体的美人。

《第8次元》というのは、信仰領域です。
美しいと信じれば、美しく見えるという美人。

しかし何故に、ペース・ウーはデザイン美人なのか?
彼女の私的な歴史性が、顔ににじみ出ていないのです。

1-1.jpg
ペース・ウー(1978年生まれ、31歳)
台湾出身の女優・タレント・歌手・モデル。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ピクチャ-5.jpg
上野樹里の顔
《想像界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント美人
《象徴界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント美人
《現実界》の眼で《第6次元》のデザイン的エンターテイメント美人

《想像界》の美人、液体美人。

《気晴らし美人》《ローアート美人》
シニフィエ(記号内容)の美人。
実体的美人。

《第6次元》というのは、自然領域です。
天然なのです。
いわゆる10人並みの美人です。

06364603.jpg
野 樹里(1986年、23歳) 
2002年、NHKドラマ『生存 愛する娘のために』でデビューした女優。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ピクチャ-7.jpg
土屋アンナの顔
《想像界》の眼で《第4次元》のデザイン的エンターテイメント美人
《象徴界》の眼で《第4次元》のデザイン的エンターテイメント美人
《現実界》の眼で《第4次元》のデザイン的エンターテイメント美人

《想像界》の美人、液体美人。

《気晴らし美人》《ローアート美人》
シニフィエ(記号内容)の美人。
実体的美人。

《第4次元》というのは、不条理の領域です。
やや、個性的な顔立ちをしている美人です。
しかし、にもかかわらずデザイン系であるというのは、
不思議です。

2007012500101.jpg
土屋アンナ(1984年生まれ、24歳
父親はロシア系アメリカ人、母親は日本人のモデル、歌手、女優。 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

ピクチャ-9.jpg
篠原涼子の顔
《想像界》の眼で《第3次元》のデザイン的エンターテイメント美人
《象徴界》の眼で《第3次元》のデザイン的エンターテイメント美人
《現実界》の眼で《第3次元》のデザイン的エンターテイメント美人

《想像界》の美人、液体美人。

《気晴らし美人》《ハイアート美人》
シニフィアン(記号表現)の美人。
実体的美人。

《第3次元》というのは、コミニュケーションの領域です。
このくらいから、《ハイ美人》になるようですね。

それは同時シニフィアン(記号表現)美人になっています。
やはりシニフィアン性がある方が、美しいのです。
つまり、一般的に美人と言われている領域に入っているのです。

tnr0805111645010-p5.jpg
篠原 涼子1973年年生まれ、36歳)
1994年7月、小室哲哉プロデュースによる篠原涼子 with t.komuro名義で
『恋しさとせつなさと心強さと』(長編アニメーション『ストリートフ
ァイターII MOVIE』主題歌)を発表、2年越しのロングヒットで
売上200万枚を超えるメガヒット。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

ピクチャ-4.jpg
蛯原友里の顔
《想像界》の眼で《第2次元》の《真性の美人》
《象徴界》の眼で《第2次元》の《真性の美人》
《現実界》の眼で《第2次元》の《真性の美人》

《想像界》《象徴界》《現実界》の3界をもつ重層的な美人
気体/液体/固体/絶対零度の4様態をもつ多層的な美人

《シリアス美人》《ハイアート美人》
シニフィアン(記号表現)の美人。
《非-実体性》のある美人

《第2次元》というのは、技術領域です。

蛯原友里の顔には、私的な歴史性があって、
《真性の美人》です。

それは同時に、重層的で、多層的美人性を持っています。
つまり、本当の意味で、美人と言われている領域に入っているのです。

しかも《非-実体性》のある美人ですので、
これは芸術になっている美人です。

もっとも多くの人は、むしろ《第8次元》の美人の方に、
芸術性を感じるかもしれません。それはしかし、今のアートが、
《第8次元》化しているのが一般化しているからです。

本来の芸術は、むしろ格的には高いものだったのです。

e4338606.jpg
蛯原 友里1979年生まれ、30歳)
ファッション誌CanCam』の専属モデルとして6年間活動。無難な格好で
の可愛い系コーディネートは「エビちゃんOL」と呼ばれ、エ人気を集めた。

上の写真を見ても、デザイン系の美人の様に見えて、
そうではなくて、蛯原 友里の顔には、私的《退化性》があって、
《真性の美人》なのです。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

資生堂の化粧品のモデルさんには、こうしていろいろの水準の美人が、
しかもスターのオンパレードで、お金がかかって
参加していますが、《第8次元》から《第2次元》までの美人であって、
《第1次元》の美人は、いません。

それと、液体美人、つまり近代美人が中心勢力なのですね。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
番外で、《第1次元》美人の仲間由紀恵の顔を見ておきましょう。

mm_yukie_nakama02.jpg
《想像界》の眼で《第1次元》《真性の美人》
《象徴界》の眼で《第1次元》《真性の美人》
《現実界》の眼で《第1次元》《真性の美人》

《想像界》《象徴界》《現実界》の3界をもつ重層的な美人
気体/液体/固体/絶対零度の4様態をもつ多層的な美人

《シリアス美人》《ハイアート美人》
シニフィアン(記号表現)の美人。
《非-実体性》《実体性》同時表示の美人

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

蛯原 友里と仲間由紀恵を比較してみます。


仲間資生堂.jpg

どちらを美しいと言うのかは、人によって違うかもしれませんが、
仲間由紀恵にある透明性のある美しが《第1次元》の領域がもつ、
社会的理性領域の美しさです。

ここまで来たので、ついでに《超次元》美人の黒木メイサを見てみましょう。

51wJQitMOiL.jpg

《想像界》の眼で《超次元》《真性の美人》
《象徴界》の眼で《超次元》《真性の美人》
《現実界》の眼で《超次元》《真性の美人》

《想像界》《象徴界》《現実界》の3界をもつ重層的な美人
気体/液体/固体/絶対零度の4様態をもつ多層的な美人

《シリアス美人》《ハイアート美人》
シニフィアン(記号表現)の美人。
《非-実体性》のある美人
・・・・・・・・・・・・・・・・
蛯原 友里と比較してみます。

SISEIDOU 黒木.jpg
《第2次元》の美人と、《超次元》の美人の差というのも、
人によって意見が違うと思うのですが、
《超次元》の黒木メイサの方が、内在する生命力と言うか、
超出力が、蛯原 友里よりも、上に思えるのですが、どうでしょうか?

さて、最後に、これら3人を並べて見ます。
仲間資生堂黒木.jpg
   《超次元》      《第1次元》     《第2次元》
       超越的領域      社会的理性領域    技術的領域

346.jpg
   《第3次元》      《第4次元》     《第6次元》
コミュニケーション領域   不条理領域       自然領域

ピクチャ-161.jpg
    《第8次元》
     信仰領域

資生堂にとっては、広告は化粧品を売るための手段です。
ですから《第1次元》や《超次元》の美人は、
使う必要が無いのかも知れません。

化粧品を売ると言う意味では、《第2次元》の技術的領域美人が、
必要であったのです。

化粧は技術だからです。

何故、女は、化粧をするのでしょうか?
この化粧された顔の向こうには、なにがあるのでしょうか?

ラカンは、女が化粧する理由は、空虚を隠すためであると言います。

ピクチャ-4.jpg
この、化粧された美しさの向こうには、《空虚》が隠されているのです。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
註/この場合、女が空虚であって、男は意味があると言っているのではありません。
人間はすべて、女も男も根源的に空虚なのです。化粧は、その空虚さを隠すために
なされると言うのです。それは、男が自らの空虚性を埋めるために、女を求めるから
なのでしょうか。しかし、女によっては、空虚は満たし得ないとするのが、仏教の
教えでした。





nice!(1)  コメント(3)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 3

あむ

仲間は実体性が強いのではないですか。
この細かい差異は、ブログの非合法性を表現しているということなのでしょうか。
つっかかるような質問をして申し訳なく思っております。
しかし、私は彦坂氏のブログが好きで、半数以上の記事に目を通しています。
記事に目を通していくと、細かい箇所にどうしても目がいってしまうのです。
黒木メイサに八流性がなくなっていたり・・・。細かすぎますかね。
by あむ (2009-02-13 21:22) 

ヒコ

あむ様
鋭いご指摘、ありがとうございます。
まず仲間由紀恵の件ですが、少し、粗雑に見ていましたね。ご指摘の様に実体性も、あります。正確には、実体と非実体が、同時表示されています。

いつもは、前のものも参照するのですが、黒木メイサは、格付けした写真で、判断が変わりますね。今回の写真だと、《想像界》が《超1流》になっていて、前のブログでは、トップにしている、もっと若い時に写真で格付けをしていたので、《第8次元》がでていたのですね。

細かいご指摘をいただいて、自分でも、《言語判定法》の不安定な部分を自覚できて、良かったです。同時表示されているものや、写真を、少なくとも2枚は使って、分析する必要がありますね。反省致します。
ありがとうございました。
by ヒコ (2009-02-14 01:18) 

あむ

ご丁寧に説明をいただきまして、ありがとうございます。
生意気な一読者に過ぎない意見も大切にしてくださっている
彦坂氏に、ただただ恐縮するばかりです。

ブログを読む際は、どうしても過去の情報から上乗せしていく形で
頭の中へ記憶していくので、つじつまが合わないと、
どの記事を信頼すればいいのか混乱してしまうことがあります。
彦坂氏のご説明により、無事引っかかっていたものを取ることができました。

繰り返しになりますが、ありがとうございました。
by あむ (2009-02-14 02:36) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。