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次回作家:斎藤ちさと:準備段階の画像(加筆1) [気体分子ギャラリー]


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一昨日の日曜日ですが、
斉藤ちさとさんが、彦坂のアトリエに来て、
次回の個展の打ち合わせを、
しました。

ラムダプリントでの出力を見せてもらって、
残りの作品の出力を、検討したのです。

ラムダプリントというのは、デジタルデータから写真感材に
直接レーザーを露光する技術です。
特に大サイズでは従来
の引伸機によるプリントをしのぐ高画質になります。


今回の制作の中で、最新作は特に、眼を見張る展開になって、
ラムダプリントの良さゆえに、実現した面白い作品になりました。
本番は、お楽しみと言う事で、ここでは、
それ以前の、古い段階の打ち合わせでチェックした画像を
お見せしました。

これらの画像は、その前に打ち合わせ段階のもので、
この10倍くらいの写真の中から、
私が選択したものです。

それを実際のラムダプリントにして行く一方で、
新作が展開して、それがすばらしいのですが、
まずは、古い段階を公開します。
今回は、この先の水準になっています。

斉藤ちさとのテーマの一つの、クローバーの葉の写真が
加わって、本番は、新展開を遂げています。

今回は、あくまでも、予告です。

【加筆】

才能のある若い作家というのは、夏草のように生えてくる。
しかし成長していける作家は少ない。

斎藤ちさとは、デビューの時から頭角を現していて、
最初の展覧会で、ジョニーウォーカー氏が、巨大なフォトグラムの
作品を買っている。
ジョニーウォーカー氏の慧眼は恐るべきもので、私は尊敬するものです。

つまり最初の作品は、フォトグラムの作品だったのであって、
私は、後からだがその作品シリーズを評価して、
秘伝ディメンション展の時に出品してもらっている。

これらフォトグラムの作品には、《第41次元》の暗いものがあって、
私は、斎藤ちさとという作家の本質は、この暗さにあると思っている。

1995年頃にデビューした女性作家の中で、
斎藤ちさとは、美術手帖でも、そしてセゾン美術館でも注目を浴びて、
かなり目立った存在であった。

しかし、これ以上の成長は無理なのかなという、感じを持った事も
私にはあって、実は、苦言も何回か言った。

そして斎藤ちさとは、大きくジャンプして、新展開を始めた。
この飛躍には、驚きがある。
ここには画像を掲載しなかった新作が良い。

掲載していない作品について語る事は、
このブログの読者に失礼だが、
まあ、予告なので、ご勘弁いただきたい。

これは国際水準の作品と言える。
少なくとも、その先っぽに到達したのだ。
このジャンプに私がつきあえた事は、幸せだと思っている。

人間との付き合いは、必ず失望と無意味性に陥ってしまう。
この気体分子ギャラリーでも、声をかけた作家の多くとは、
うまく行かなかった。
《自己愛》性人格障害を持っている作家とは、うまく行かない。


今回の斎藤ちさととの体験は、《真性の芸術》への飛躍、
それはまだ小さな飛躍なのだが、これを見ることが出来てうれしい。
気体分子ギャラリーは、もともと海外展開をねらっているので、
その駒の一つを獲得できたと思っている。

華奢な、おとなしい顔の作家なのだが、
1995年にデビューして来た作家の中で、
斎藤ちさとは、大物であったと私は思う。
彼女は、成長して行くことの出来る、数少ない才能なのです。

 斎藤ちさと

 1971年 東京生まれ

 1994年 女子美術大学卒業

 1996年 女子美術大学大学院修士課程美術研究科修了

 2005-08年年女子美術大学洋画科非常勤講師

 2007年— 東京農業大学現代美術論非常勤講師


受賞

1999年 ホルベインスカラシップ認定

2000年 セゾンアートプログラム「美術家助成プログラム」SAP GRANT 受賞

2006年 『女子美術大学大村文子基金』奨励賞

     

パブリックコレクション:

女子美術大学

府中市美術館


コム デ ギャルソン

2003年 10 CORSO COMO コム デ ギャルソンのイメージDMに『be in clover』が採用される

2005年 『コム デ ギャルソンによるコム デ ギャルソン展』に上記の作品が使用される。

    (コム デ ギャルソン本社、新宿パークタワーホール)

 

 

個展

1996年 『影の休息』(藍画廊/東京)

1997年 『見えてしまうカタチについて』(ギャラリー山口/東京) 

1998年 『きわめてささいな思考について』(ギャラリー工房‘親’/東京)

1999年 『Rice Dot ドローイング』(INAXギャラリー2/東京)

2000年 『目・形体・その向こう側について』(セゾンアートプログラム・ギャラリー/東京)

2001年 『無色形』(桜華書林/長野)

2003年 『be inclover』(セゾンアートプログラム・ギャラリー/東京)

2005年 『気泡研究所』(府中市美術館公開制作室/東京、桜華書林/長野

2006年 『rice dotdrawing-コード進行って何ですか?』(深川いっぷく/東京)深川商店街観光案内所

2007年 『気泡研究vol.2 泡像と泡生活』(アートバイ・ゼロックスギャラリー/東京)

 

グループ展 *geppeiの活動

1991年 『パパイヤ缶展』(世田谷美術館/東京)

1995年 『hight andweight313.789.5』(gallery NWハウス/東京)岡田裕子と二人展

      『寿限無』(SCAI THE BATH HOUSE/東京)富士ゼロックス株式会社主催

1996  Morphe '96〉『RESTO』花屋での天井インスタレーション(フロリーネット/東京)

1997年 『CRACOWInternational Print Triennale97』(ポーランド)ドイツ、ブラジルに巡回                              

1998年 『寿限無』(現代美術製作所/東京)富士ゼロックス株式会社主催

1999年 『TEN』(藍画廊/東京)

2000年 『あそびじゅつ』(西武ギャラリー/東京)

      FAKE/ふぇいく』(SCAITHE BATH HOUSE/東京)富士ゼロックス株式会社主催

2002年 『VOCA -新しい平面の作家たち-』(上野の森美術館/東京)

      GrowLab』(growlabopen studio/NY

      A SPONTANEOUS STYLE -自発性』(女子美アートミュージアム/神奈川)

2003年 『Art Jam』(ギャラリー山口/東京) 

      『あっ、欲しい新世代の作品』(ギャラリーなつか/東京)

      『わたしの風景』(art space kimura ASK?/東京)

2004年 『Boutique(ブティック)』(ギャラリー山口/東京) 

      ART TODAY 2004』(セゾン現代美術館/長野)

      『ジョアイユ・ノエル』(ギャラリー工房‘親’/東京)

2005年 『引出物と余興』(appel/東京)音楽家バンドウジロウとコラボレーション*

      Ten Colors‐活躍する若手女子美卒業生展』(女子美アートミュージアム)

      『秘伝ディメンション』(テンポラリーコンテンポラリー/東京)

2006年 『ざぶとん』(神戸、東京、浜松、京都、名古屋のカフェやギャラリーを巡回)*

2007年     『新春だるま展』(深川いっぷく/東京)

      『アート・オークション』(アートバイ・ゼロックス ギャラリー/東京)

      『寿限無』(アートバイ・ゼロックス ギャラリー/東京)

2008年     『新春だるま展』(深川いっぷく/東京)

  

スライドレクチャー

2005年 7月女子美術大学

     11月府中市美術館講堂

200610月女子美術大学

     12月東京農業大学

2007 年 3月富士ゼロックス株式会社 ART BY XEROX

参考文献

*のものは自身による制作意図文、ステイトメントまたはエッセイの掲載。

( )内は執筆者名

1997 産経新聞「展覧会批評」12月6日付(澁澤和彦)

1998 美術出版社・美術手帖3月号「展覧会批評」(名古屋覚)

1998 www.hi-ho.ne.jp/gallery/art/32/02-t.html,Sept. 美術遊覧「ART REVIEW」(桑原勲)

1998 書籍博物詩・LR9月号 P107「私の好きなもの」エッセイ*

1999 INAX ART NEWS7月号「展覧会カタログ」(入澤ユカ)

1999 ぴあ7月号 P242「買ったらいくら?」展覧会紹介

1999 新潮社・芸術新潮9月号「レビュー」

1999 芸術倶楽部9月号P42「展覧会批評」(瀬木慎一)     

2000 草月出版・草月248 P83,85 作品イメージ提供  

2000 SAISON ARTPROGRAM NEWS LETTER No.9/3月号 P3

2000 SAP GRANT「展覧会カタログ」(SAISON ART PROGRAM

2000 ホルベイン工業株式会社・ACRYLARTVol.38 P22 ステイトメント(作品制作意図)*

2000 SAISON ARTPROGRAM NEWS LETTER No.10,4月号 P5 ステイトメント*

2000 SAISON ARTPROGRAM NEWS LETTER No.11,5月号 表紙

2000 美術出版社・美術手帖8月号「どこまで変われるか?東京21世紀」P63 インタビュー

2000 女子美術大学・それぞれのまなざし「展覧会カタログ」P10(女子美術大学/本江邦夫)

2001 セゾン現代美術館・あそびじゅつ P015「展覧会カタログ」

2001  ホルベイン工業株式会社・ホルベイン奨学生レポート No.14 P24,70-72 エッセイと作品写真*

2001 信濃毎日新聞10月6日付「展覧会批評」(向井紀文)

2001 長野市新聞10月11日付「展覧会紹介」

2002 上野の森美術館・VOCA2002「展覧会カタログ」P66,67(今香)

2002 セゾンアートプログラム・SAP9号 P139-149「誌上展覧会」ステイトメントと作品写真*

2002 女子美アートミュージアム・ASPONTANEOUS STYLE-自発性-「展覧会カタログ」P10,11

      ステイトメントと作品写真*

2003 美術出版社・美術手帖5月号「展覧会プレビュー」

2003 流行通信社・スタジオボイス5月号「展覧会プレビュー」

2003  自主制作・展覧会リーフレット(セゾン現代美術館/難波英夫)

       富士ゼロックス株式会社のドキュメント支援を受けて制作

2004 美術出版社・美術手帖3月号「アクリリックスワールド」P147-151インタビュー(堀切正人)

2004  セゾン現代美術館・ART TODAY 2004「展覧会カタログ」P22-36 エッセイと作品写真*

2005  秘伝ディメンション「展覧会カタログ」P11(彦坂尚嘉)

2006  府中市美術館・公開制作31 「気泡研究所」(府中市美術館/神山亮子)ステイトメントと作品写真*

2007  ART BY XEROX展覧会リーフレット(近藤幸夫)

 



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