横浜アート&ホームコレクション展(加筆2) [日記]
横浜アート&ホームコレクション展に昨日行って来ました。
http://www.yaf.or.jp/yahc/#wrapper
京都のギャラリー16も出品していて、
インディペンデント・キュレターの坂上しのぶさんも手伝いをしているので、
応援をかねて、見て来ました。
アートマネージャーの山口麻衣さんを誘って行ったのですが、
入場料を1000円取るもので、
やたらに立派で、驚きました。
最初に行ったのはギャラリー16で、
坂上しのぶさんにご挨拶。
ギャラリー16のご主人の井上道子さんにもご挨拶。
全部を見る意欲は無くて、
数件しか見ませんでした。
壁にきちんとかけているものもありますが、
多くの作品が置いてあるのが、
気にかかります。
会場でアーティストの秋元珠江さんに偶然にあって、
さらにアーティストの田嶋奈緒子さんが来て、
にぎやかになりました。
横浜美術館の中でのパーティにもでました。
パーティはかなりの人数が来ていました。
横浜美術館の天野太郎さんが声をかけて下さって、
お話をしました。
これはお話が面白かったです。
この後、ハードロック・カフェに行って、
2次会。
山口麻衣さんの友人のアメリカ人青年も合流。
ハードロック・カフェというのも、
初めて行きましたが、
山口、田嶋、秋元、アメリカ人と私の5人で、
ワアワア飲んで、
まあ、楽しい所でした。
しかし上映しているライブは、
《2流》の演奏ばかりでした。
そういうものなのでしょう。
キャラバン [日記]
全人類美術館、あるいはアメリカ帝国美術館の夢想(加筆1) [日記]
李郭系山水画の系譜展 [日記]
せっかく書いたのが消えると、
つくづくと嫌になるのだが、
ここで止めると普通だと思って再度挑戦することになる。
いつも同じ再挑戦を繰り返しているのだが、しかたがない。
旅館のコンピューターは使いづらい。やたらにミスる。とにかくウインドーズは嫌いだ。余計な動きをする。
もっとも最近気がついたことだが、他人も自分自身もすぐにあきらめるとか、挫折することも良くやってきているのだ。執拗にやるというのは、ブログに何かあるのだろう。
車で神戸から、
奈良の大和文華館に行く。
運転しているのは松下哲雄さん。学生時代からの友人です。
カーナビがついているのだが、それでもけっこう大変です。
大和文華館は、学生時代には良く来た美術館でした。
私の学生時代は、まだ1ドルが360円の時代で、
欧米の美術館を見に行けない時代で、そうした中で自分の眼を、どのようにして作っていくのかを考えて、学生時代に、日本の中で見られる最高の美術品を見ていこうと考えて、奈良や京都に通っていたのです。
久しぶりに来て、ある種の感慨があります。
もっともこういう考え方自体が、伝統的過ぎるのかもしれない。自分の天然の未熟な眼のままで良いとする美術家は、今の若い人に限らす、私の世代にもたくさんいたし、先輩の美術家にも多くいたのです。つまり自己愛性人格障害のアーティストたちです。なのになぜに私はこうして、良い美術を見ようとするのだろうか? 私 の場合、自分は嫌いですが、美術は好きなのですね。それに対して多くの美術家は、自分が好きで、美術はたいして好きでないように、私には見えます。まあ、人それぞれで良いのですが・・・。
さて、今回は李郭系山水画の系譜展を見に来たのです。
日本人で美術を学ぶことをはじめると、どうしても至高の存在としてぶつかるのは、宋元院体画です。その中でも李成や、郭キの崇高なる山水画の存在は、西洋で言えばレオナルドダヴィンチの存在のようなもので、規範としてあるのです。
とは言っても、私の中国絵画の教養は浅いものでして、台湾の故旧美術館も1度行って、失望していかなくなっています。むしろ日本の美術家を通して、宋元院体画と向き合ってきたと言えます。たとえばアイ光とか、若チュウとかを通してです。
今回の美術展は、こぶりながらも良くまとまっていて、勉強になりましたが、驚いたのは、6流の駄画というべきものがずいぶんとあることでした。つまり昔から6流の自然領域の駄画が、多く生産されてきているのです。
こういう事実を歴史的に見ると、現在の日本の6流美術の多さに、あまり悩んでも、しかたがないと思うようになりました。
歴史的な展開の中で、6流の美術作品というのは、避け得ない必然なのでしょう。
崇高なるものというと、カントの美学であり、そしてバーネットニューマンを思い出す人も多いと思いますが、日本の伝統の中では、なんと言っても郭キの山水画に代表されるものなのです。それにニューマンは、多くの人が好きなのは知っていますが、あれはデザインであって、芸術としては駄目です。
私の中には元的なグロテスクな哄笑の表現を好む傾向が傾向ありますが、しかしそうしたものが他人に通じないのも頻繁に感じるので、嫌になっているところがあります。笑いや、ウイット、ユーモアというのは重要なのだけれども、それが他人に通じない。そうした時に、笑いを抑制して、崇高さに焦点を合わせるというのも必要なのかもしれない。
この後、松伯美術館に行きました。
日本画家の上村松伯の美術館で、チラシを見ると、
入江波光が出ているようであったので行ったのですが、
残念ながら後期に展示されるようで、
見られなかったのです。
波光は好きなのですが、残念!
徳岡神泉はあったのですが、先日東京国立近代美術館で見た「狂女」のような良いものではなくて、がっかり。
この美術館の後ろに上村松伯の私邸があって、この建築が良かった。
この後、車で吉野に。
このドライブが凄かったです。霊気漂う山林を、しかも細い山道で、急な坂道をだひたすら登っていく。松下さんの自動車が四輪駆動なので登れるのですが、それでも自動車があえいでいるのがわかります。さらに手掘りの石の細いトンネルが出現して驚かされました。ぎりぎりでくぐり抜けて、ようやく、今度は下りの道で、ガソリンのことが不安でしたが無事に温泉街に到達。これが山伏のための宿屋郡で、趣のあるところ。
吉野は、昨年も来ていて、2度目です。
皇居美術館という作品をやる以上、どうしても見たかったのが吉野で、昨年は電車で来たのです。日本の優れた歴史書というのは皇国史観であって、皇国史観で重要なのが、南北朝の分裂のい時であって、そのときに南朝が逃げたのが吉野であったのです。
吉野の霊気というのは、日本的な崇高性を孕んでいます。
この旅行中に世界的な経済危機は続いていて、株価の下落は止まりません。前にも書いたように来年の1月のオバマの新大統領の就任までは、少なくとも底を打たないでしょう。日経新聞にアジアのアートバブルがはじけたという記事もあって、読みましたが、見通しそのものは甘いと感じました。結果そのものは正確には見えないにしても、トップであった作家も画廊も中腹にまでは転落して、時代は画されます。この変化は、美術史的には大きなものになります。
神戸の夜 [日記]
自分のエアマックが電波を拾えなくて、
昨日は友人のコンピューターでブログを書こうとしたのだが、
ひらがなにできなくて、書けなかった。
昨日は、鵜島をフェリーで出て、
車で神戸まで来た。
運転しているのは友人の松下哲雄さん。
ホテルにまず入ったのだが、ネット環境が無くて、
驚く。
今朝、書いているのは、その松下さんのコンピューターが電波を拾ってくれたので、
またまた他人のコンピューターで書いています。
昨日はギャラリー島田に行って、木下進さんの個展を見ました。
木下進さんは、鉛筆でごぜの老婆やハンセンシ病のたちばな氏を描いている。
美術教育は受けていない方で、ある種のアウトサイダーアーティストです。
初期のころは油彩を描いていて、それでアメリカにチャレンジして、
駄目だったことから、鉛筆画になったそうです。
その後、
三谷誠さんと会って、
松下さんと3人で飲みました。
今日はこれから奈良に、自動車で向かいます。
大和文華館に行って、奈良の花屋徳兵衛という古い旅館に泊まる予定です。
船宿 鄙(ひな) [日記]
新幹線では
スムーズな旅行でしたが、
福山からの高速バスでミスってしまって、
それでも無事に鵜島に来ました。
古い友人が和船を作っているのです。
実物を見ると、思ったより大きいので驚きました。
和船を使った展覧会の可能性を模索しています。
前に大八車を使った作品を考えて探して、それは見つからなかったのですが、
先日、ひとつ見つけました。
まあ、実現するかどうかはわかりませんが、
鄙は、プライベートビーチがあって、
やたらに良いところです。
ネット環境はむずかしくて、
これは友人のコンピューターで書いています。
建築も友人の設計でつくった和風建築で、
お風呂も3つあって、昨日は丸い浴槽で泡の出るタイプに入りました。
帰宅(加筆1) [日記]
徹夜 [日記]
日本ラカン協会 第6回ワークショップ [日記]
日時:2008年7月27日(日) 14時〜17時
場所:東京大学駒場キャンパス18号館4Fコラボレーションルーム1
(京王井の頭線 駒場東大前駅下車)
タイトル ラカンと日本の現在
○提題者 遠藤不比人(成蹊大学)
「空虚な日本」という表象の精神分析 ——死の欲動の美的/想像的解消について
○提題者 樫村愛子(愛知大学)
ポストモダン日本社会におけるイマジネールと症候
なかなか楽しい会合でした。
遠藤不比人さんは、福田和也批判を軸にした、論議。
樫村愛子さんは、今の日本のイマージナルな症候、つまり《想像界》に捕われた病気状態の、分析というよりは、多様なその状態の報告でした。
レクチャーに対する質問では、私も質問しましたし、
終わった後の懇親会も楽しかったです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
明日は、浜松まで1泊で行きます。
浜松の奥の天竜に、天竜厚生会という施設があって、
そこに弟が収容されています。
55歳ですが、重度の脳性麻痺で、
さすがに、衰弱して来ているので、見舞いに行くのです。