オバマ議員のアイオワ州での勝利スピーチがすごい。
政治的な中身は別にしても、構成とメッセージ性でこれほど秀逸に作られたスピーチはここ最近なかった気がします。(後略)
さて、演説が終わって群衆が一斉に移動を始めると、本来は
芝生が張ってあるモールの地面があらわになってきた。そこに
残されていたのは、ゴミ、ゴミ、ゴミ。新聞紙、食べ物や飲み
物の容器、バナナの皮、リンゴの食べ残し、毛布、手袋、壊れ
た折りたたみ椅子…。
あれだけの人が集まれば多少のゴミが出るのは当然だとして
も、それにしてもすさまじい量である。しかも、オバマの意味
深い演説を聴いた直後だけに、はっきり言って、興ざめし、呆
れ果てた。帰り際、近道をしようとしてフェンスを力ずくで倒
し、植木を踏み折っていく者たちもいた。
「な〜んだ、米国人のほとんどはオバマの感動的な演説を聴い
て陶酔し、感涙を流して気持ちよくなりたいだけで、自分が変
わろうなんて気はこれっぽっちもないじゃないか。これじゃ、
オバマが言ってることはまるっきり伝わっていないな」
万が一、オバマブームが流行の有名人を追うだけの一過性の
熱狂に過ぎないとしたら、アメリカという国はいったいどこま
で落ち込んでいくのだろうか。「期待していたものとは違う」
と言って国民はオバマ政権を口汚くののしり始めるのだろうか
。ブッシュ政権にそうしたように。あるいは、オバマの方が国
民に失望し、その政治姿勢を大きく変えるようなことになるの
だろうか。
米国は、米国民は本当に変われるのか。変わる気があるのか
。華やかなはずの大統領就任式の後、筆者の脳裏に残ったのは
、米国の過酷な未来への暗示だけだった。
コロンボ(CNN) スリランカの少数派タミル人の反政府武装勢力「タミル・イーラム解放の虎(LTTE)」の掃討作戦を続ける同国軍当局者は2日、LTTEの政治拠点がある北部のキリノッチ町を奪還したと述べた。LTTE側はこれを確認していない。
事実なら、政府軍が同町を奪回したのは約10年ぶり。2方面から町へ進軍、制圧したとの情報がある。軍はLTTEとの戦闘で、町周辺の拠点を次々と制圧し、包囲網を縮めていた。
LTTEにとって同町の喪失は戦略的に大きな打撃で、兵たん部門などを北東部の沿岸地域へ既に移動させたとの情報もある。北東部の分離独立を目指すLTTEは、キリノッチに政治部門や軍事部門の本部、警察、法廷や徴税関連の中心機能を置いていた。
軍進攻に劣勢を強いられていたLTTE幹部は先に、支配地を失ってもゲリラ勢力として武装闘争を続行すると宣言していた。
キリノッチ周辺拠点をめぐる攻防では激戦があり、多数の死傷者が出ている模様。
スリランカ政府は過去数カ月間、北東部の制圧を目指し、攻勢を掛けている。LTTEと政府との停戦合意は昨年1月に破棄され、政府はLTTE根絶を宣言した。LTTEは爆弾テロなどで応酬している。
LTTEは1983年ごろから武装闘争を激化させている。戦闘での犠牲者はこれまで6万5000人以上とされる。
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この「タミル・イーラム解放のトラ」と、
スリランカの紛争は、
きわめて、むずかしい展開を遂げて来ているものです。
簡単には、判断が出来ないと言わざるを得ません。
そこで、《言語判定法》による人相判断という、
このブログの手法で、一つの解釈を試みたいと思います。
眼が強い青年ですが、
1972年、18歳のヴェルピライ・プラブハカランは、
新しいタミールの虎(Tamil New Tiger、TNT)を設立します。
そして。1975年に、ジャフナ市長を暗殺したのです。
1975年5月5日、TNTを母体に、
タミル・イーラム解放のトラが設立されます。
プラブハカランが、議長及び軍司令官に指名されたのです。
タミル・イーラム解放のトラの設立の背景には、
多民族国家スリランカに於ける、人種差別が横たわっていました。
さらにその背後には、植民地時代の影があり、
さらには、隣国インドとの関係もあるという、
極めて複雑なものであったのです。
ヴェルピライ・プラブハカランの顔です。
《想像界》の眼で、《超1流》の軍事指導者
《象徴界》の眼で、《41流》の軍事指導者
《現実界》の眼で、《超1流》の軍事指導者
《想像界》《象徴界》《現実界》の3界をもつ重層的な指導者
気体/液体/固体/絶対零度の4様態をもつ多層的な指導者
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《超1流》のすぐれた指導者であると判断します。
しかし、
《象徴界》というモラルの領域で、《41流》であるという人物を
初めて見ましたが、危険と感じざるを得ないのです。
《41流》、あるいは第41次元というのは、
根源的な暴力領域です。
それは、極めて危険で、
ましてや《象徴界》に《41流》があると、
モラルの低下や無視を招きます。
プラブハカランの評判と言うのは、
支持者からは、シンハラ人の迫害からの解放者と呼ばれているそうです。
LTTEのビラ、出版物及びインターネット・サイトは、
彼を讃える祝辞や歌に満ちているそうです。
大胆、かつ無慈悲なゲリラ指導者の評判を得ていて、
彼の指導の下、LTTEは、規律正しく、
高度に組織されたゲリラ戦力となったと言われます。
YouTubeで画像が見えますので、
「タミル・イーラム解放のトラ」で検索をかけて下さい。
反対の側からは、人命の価値を無視する獣と呼ばれています。
未成年者を少年兵として利用していると、
ユニセフや、
「国連安全保障理事会の子どもおよび武力紛争に関する作業部会」から
非難されているのです。
LTTEの戦闘員は、
タミル人の農村から未成年者を強制的に徴兵していると言われます。
子供を戦争に送りたくない親達は、政府軍の支配地に逃れているが、
それでもLTTEの戦闘員はどこからともなく現れ、
子供を連れ去っているというのです。
以下を読んで下さい。
出典;http://www.hrw.org/en/news/2008/12/15-4
(ニューヨーク、2008年12月15日)-スリランカの分離独立派タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)が、北部の本拠地ワンニに住むタミル人に、強制徴兵や過酷な強制労働、同地からの移動制限などを課して民間人の生命を危険にさらしている、とヒューマン・ライツ・ウォッチは本日公表した報告書で述べた。 17ページの報告書「閉じ込められ、虐待される民間人たち:ワンニでのLTTEによる虐待」は、LTTEが支配地域に住むタミル人に残虐な人権侵害を行っている実態を詳細にまとめている。タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)は、タミル人国家の独立を求めて25年に渡り戦い続けている反政府武装組織である。 「LTTEはタミル人のために戦っていると主張するが、実は、ワンニの民間人の苦しみの多くの原因はLTTE自身にある」と、ヒューマン・ライツ・ウォッチのアジア局長ブラッド・アダムスは述べた。「LTTEは、タミル人のために戦いだと言っておきながら、政府軍の前進で支配地域を失う中、肝心のその人々への虐待を悪化させている。」 【続きは下をクリックして下さい】強制徴兵と移動制限が人びとの生命を危険にさらす
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オバマ議員のアイオワ州での勝利スピーチがすごい。
政治的な中身は別にしても、構成とメッセージ性でこれほど秀逸に作られたスピーチはここ最近なかった気がします。(後略)
政治的な内容はさておき、この完璧なスピーチの何がすごかったのかを分解してみます。
約 14分間のスピーチは全部で4カ所に分かれています。
最初の6分ほど:「みなさんは今日、アメリカは分裂しているべきではないと声を一つにした」「みなさんは今日、大企業やロビイストではなく、普通の人が主役なのだと言ったのだ」という具合に、「私が」ではなく、票を投じた「あなたたちは」という聞き手を主役にすえる文章が続きます。「あなた」= 「聴衆」に主眼をおくことで、聞き手を引き込むテクニックです。 また、ここでは時勢は「完了形」であることにも注目です。
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このテクニックは、なるほどと思います。「あなたたち」を主語にして語るというのです。観客の側に立って、その観客の欲望として語って行くのです。
そして、前回のジョージ・ブッシュとアル・ゴアの選挙によるアメリカの分裂を乗り越えようとする演説の主張は、政治的には極めて正当であるとともに、選挙戦略的にも正解であるのです。この正解を、巧みな演説技術を駆使して展開する。この巧みさのどこも悪くは無いのですが、しかし、その統合への意思の中に、嘘の匂いを、私は感じるのです。
政治概念的にはポピュリスト(大衆迎合主義者)の反対概念はエリート主義(elitism)です。私はポピュリスト(大衆迎合主義者)ではないし、そしてエリート主義でもないのです。その総合化を目指していると、自分では思ています。エリート主義を批判すると、素人主義になるのですが、今日のオバマの登場を支えたのは、この素人主義であって、その素人に語りかける時に、この「あなたたちは」という語りかけと、誘導の技術が必要なのです。
美術作品で、この「あなたたちは」という語りかけの誘導技術は《6流》の領域です。《6流》の美術のポピュリスト的重要性は、次回に用意している尾形光琳や酒井抱一について考えるブログで触れたいと思います。
さて、オバマの演説の分析は続きます。
中盤の2分ほど:「今日票を投じてくれた人、スタッフ、家族に感謝する」と、感謝の言葉をいれて話をいったん切っています。これはスピーチの最後にもごもごと謝辞を言わなくてすむようにするためであるとともに、観衆に声援を送らせて話題を切り替えるチャンスを作る、構成上の一石二鳥のテクニックです。
後半の4分ほど:「みなさんはいつか今日、この日、この場所で、歴史がかわったことを思い出すだろう」と繰り返し同じメッセージが繰り返されます。ここから文の主語が少しずつ「あなた」から「私たち」にシフトしています。また、聴衆に私が大統領になれば未来はこうなるだろう、という具合に文の時勢が「未来」にシフトします。これはもちろん、ニューハンプシャー州と大統領選挙をにらんだ未来形です。
締めくくりの 2分ほど:「希望とは、アメリカの礎である。それはよりよい未来を作れるという確信であり、共和党と民主党に分裂したこの国を、そして世界をより正しい方向に導けるという信念なのだ」という「希望」に関するメッセージで締めくくります。感情に訴える表現は、(事実であるかどうかは別として)これまで共和党支持者だった人と、若い人々を動かすためのものです。事実、今回のアイオワでは30歳以下の党員の65%がオバマ議員に投じているので、自分は分裂したアメリカをまとめあげる人間なのだと言うイメージを植え付けることで、浮動票を取り込む戦略です。
4カ所に分けてあるのは一つの話の流れを長くても3、4分にして、流れをつかみやすくするための工夫だと考えられます。 主語が「あなた」から「私たち」に、時勢が「完了形」から「未来形」にシフトしているのは、まず今日の成果をおさえて、次に5日後に向けて自分が「私たち」の統率者だというイメージを作り上げようとしているのだと考えられます。(中略)
よーく論理的に読んでみると、オバマ議員のスピーチには論理の飛躍や、現時点で保証できるはずもない約束をしている部分がたくさんあるのですが、人は見た目が9割という理屈でいくなら、このスピーチをきいて心を動かさない人はなかなかいないでしょう。
見た目9割のイメージ喚起力と、首尾一貫した論理的バックアップを併せ持っているスピーチが最強のものだとあらためて思いました。(後略)
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ありがとう、アイオワ。 皆さんも知ってのとおり、この日は決して来ないと言われていた。 我々の照準は高すぎると言われていた。 アメリカはあまりにも分裂している、共通の目的に団結する事に幻滅していると言われていた。
しかし、この1月の夜(2008年1月3日)-歴史における決定的な瞬間に-皮肉屋が我々はできないと言った事を、あなた方は成し遂げた。ニューハンプシャー州の5日間でできる事をあなた方は成し遂げた。(5日後、ニューハンプシャー州の予備選挙がある)
アメリカがこの新しい年2008年にできる事をあなた方は成し遂げた。学校や教会に伸びる行列に、(アイオワ州は党員集会なので、民主党支持者は学校や教会に集まった)小さな町、大きな都市で、あなた方は民主党員として共和党員として無党派として集まって、立ち上がり我々は一つの国民であり、一つの人民であり、変化の為の我々の時が来たと言った。(民主党の予備選挙の有権者は選挙人登録をすれば、党籍がなくても可能。)
あなた方は言った。アメリカ政府を消耗させている、苦しい事、ささいな事、怒りを乗り越える時が来た。分裂に関する政治的な戦略を終わらせる、代わりに付加しよう。赤い州と青い州に伸びる変化の為の連合を打ち建てよう。(赤は共和党のシンボルカラー、保守的。青は民主党のシンボルカラー、リベラルを意味する。アメリカ国旗は赤と青でできている。)
なぜなら、それが我々が11月に勝つ方法であり、(大統領選挙の本選は2008年11月4日)国民として我々が直面する課題に最終的に出会う方法だからだ。
我々は恐怖を乗り越えて希望を選んでいる。分裂を乗り越えて統一を選んでいる。そして、変化がアメリカに来るという力強いメッセージを送っている。
あなた方は言った。金と影響力だけを考えるロビイスト、我々の声より大きな声のロビイストに言うべき時が来た。彼らが政府を所有しているのではない。我々が政府を所有している。政府を取り戻す為に我々はここにいる。と言うべき時が来た。
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ムガベは、2000年に、白人所有大農場を、強制収用することを、政策化した。
白人が所有していた農地を強引に国有化し、独立の闘士に分け与えたのである。
ことによる農業技術の低下から、食糧危機がおきる。
結果経済を牛耳っていた白人の流出して、ジンバブエの経済は崩壊した。
第二次世界大戦後世界最悪とも言われるインフレーションが発生した。
年間インフレ率16万5000%
ムガベは、言論の統制などの強権的な政策を展開している。
2005年5月には「ムラムバツビナ作戦」によって、
地方の貧しい都市地域および周辺都市地域を標的に、
大規模な強制退去と住居破壊を行った。
ムガベは、現在、84歳である。
独立戦争の英雄が、黒いヒットラーと化した悲劇は、
もうすぐ終わるだろうが、しかし疲弊したジンバブエの再建は、
困難を極めるだろう。
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